(作者:野乃ノ 之 様 / Mamaniaitai)
フリーゲーム、ママにあいたいを遊んでいました。
ゲーム紹介と感想です。
ゲームについて
謎の部屋で目を覚ます主人公。
「ママにあいたい」
主人公には両腕が無くなっていました。
主人公はとりあえずママを探し、周辺を探索することになるのですが……。
私は最初に目覚めた部屋を出てマップにうようよしているとあるモノたちを見た時点で「あっ……」と思ったのですがこの時の嫌な予感は的中してしまいました。
かなり胸糞悪い話で、人によっては非常にしんどいストーリー展開だと思います。
わりと序盤から直接的な表現が多いので注意。
感想(※ネタバレあり)
※特にネタバレになりそうなところは反転
しょっぱなから不穏だし、最初に聴いたママの声もなんとなく何言ってるか察しがついてしまうのが嫌すぎる……。
【主人公の喋り方が最初は幼かったので、てっきり兄と妹の男女の双子なのかなと思ったらどちらも男の子でした。】
アイテムを手に入れると歩行グラフィックやステータス画面でのイラストが変わるのが凝っててかわいい。
終盤の【“監視対象”を3人の中から選ぶ際のステータス画面もアイテムを手に入れる前と後で違っていて驚きました。】
一番最初の「カンシ」からの逃げ方と真エンディングへの辿り着き方は自力ではわからなかったので作者さんのホームページなどを拝見してなんとか。
【……本当に申し訳ないけどこの「ママ」には今更幸せになってほしくないな。
何が「この子はちゃんと産んであげるの」だよ馬鹿じゃねーの。
さすがに”乱暴されてできた子のママになりたくない”という決断自体へ反対なんて出来ないけれど、それだけじゃなく生きて産まれたものを意図的に自分で手にかけてきたような人が「ちゃんと産んであげる」「今までごめんね」で許されるのはおかしい。
……と思っていたらあの衝撃的な真エンディング。
でも「よっしゃ!ショウタくんよくやった!」とも思えなかった。
最後まで不思議なモヤモヤと胸糞悪さが残りました。このインパクトはすごい。
(“ママ”の過去や葬り去られてきた子供達のことなど何も知らず“ママ”と結婚したのであろう“パパ”が一番不憫な気がする。)】
真エンディングに関しては予想もしていない展開+一瞬のことすぎてポカーンとしてしまったのですが、この時って【『生太の片目だけが赤い』んですよね。厳密に言えば『右目』が赤い。お兄ちゃんにも右目がありませんでしたが、それと何か関係があるんでしょうか?それとも単眼だった4番目と何か関係があるのかな……。「自分の腕を持って行って、その腕でママを守ってくれ」と言っていたお兄ちゃんがこの件に関係しているとはあまり考えたくはないのですが、よく考えると包丁を持った“手”ってお兄ちゃんのものなんですよねー……。うーん。】
ゲームとしては短編に分類されるのかなと思うのですが、イラスト枚数が多く飽きずに最後まで楽しむことができました。
綺麗な絵なのにほんの一瞬しか画面に表示されない差分絵も多くあり、作者さんのゲーム製作へのこだわりを感じました。