急に暑くなりましたね……。
皆さま体調には充分お気を付けください。
コロナも怖いけどこれからの季節、熱中症も怖いですから。
さて今日は、steamで購入したGraveyard Keeperを遊んでいたので感想を綴りに来ました!
あらすじ
愛する家族の元へ向かうため、家路を急いでいた主人公の男性。
スマートフォンに表示される愛する妻と子供の写真を眺めながら道路を横断していた時、彼は不運にも車に撥ねられてしまった。
――そして気が付くと、主人公は見知らぬ場所に立っていた。
明らかに現代ではない見知らぬ土地で、彼は墓守として働くことになる。
「愛する人の元に帰らなければ!」
ただそれだけを望む彼はこの世界で生きる人々への接触を試み、現実世界へ帰る方法を探し始めた。
ゲームについて
ロシアの「Lazy Bear Games」が開発した墓守シミュレーションゲームです。日本語訳もあります。
別名(?)汚い牧○物語。
「牧場○語は楽しいけど、毒気が無さすぎてちょっと物足りないんだよなあ……」というそこのあなた!Graveyard Keeperをやりませんか?
死体に怪しいクスリを打ったり、死体の肉を剥いで売ったり、その肉を食べたりもできるよ!シナリオが進むと死者を蘇らせて労働力として使う事もできちゃうよ。
外科手術に失敗してしまったり、生前なにか悪い事をやらかしたのか赤いドクロの多い死体・白ドクロの少ない死体は埋めてもあんまりメリットがないので川に流しちゃえ。もしくは火葬場が作れるようになったら躊躇なく燃やしてキャンプファイヤーだ。
逆に言うと↑の文章を読んで「マジかよ!イカれてるぜ」と思った方はやめておいた方がいいです。
グラフィックはドット絵で可愛らしい感じですし主人公もただの善人ですが、やってることは完全に非人道的行為なので……。
○場物語が好きで、かつダークな世界観が好きな方におすすめと言われて購入したのですが、個人的には牧○物語よりもこのゲームの方が忙しいし作業感が強い気がしたので「作業ゲーが好きでダークな世界観もいける人」におすすめしたいかな……と思います。
特定のキャラは週に1度しか会えない上、移動中は会話に応じてもらえません。
現実世界に帰る為に特に関わっていくことになる登場人物は6名居るのですが、彼らのクエストクリア条件もちょっと特殊で「誰かのクエストクリアには別の誰かのクエストを進めることが必須」となるので最初は若干戸惑うかもしれません。
……あとは、クエスト関連のシナリオの殆どは「○○を持ってきて」といういわゆるお使いゲーなので、そういうゲームがどうしても無理、イライラするんですって方も要注意かも。
このゲームのセーブは寝ている時に行われる自動セーブのみとなっている為、どんどん上書きされていってしまう点も注意です。
感想(※ネタバレあり)
※ネタバレを含みます。特にネタバレになりそうな部分は反転。
進行状況→60時間ほど遊んで無事にエンディングを見ることができました。
Tips
超初心者さん向けTips
このゲームを始めた時に自分が困って悩んだ部分がいくつかあったので、ここにちょろっとだけ書き留めておきます。
・水が必要になって井戸を調べたら水の入ったバケツが手に入ったけど、このままじゃ使えないっぽいぞ?
→アイテム画面で右クリックしたら「使う」ってコマンドが出てきて水が手に入ります。
各種レシピや薬、食べ物などもこうして使用できます。
・移動がだるい
→だるいけどしょうがない。お金に余裕が出て来たら酒場の主人が売っている転移石(だっけ?)を買いましょう。
この石は数カ所にワープさせてくれる(ランダムではなくちゃんと選択肢が出ます)上、消耗品ではないので何度でも使えてとても便利です。
ただし1度使うと次に使用できるまでにちょっと時間がかかるのでご注意を。
・お店で売ってる品物を買おうと思ったんだけどまとめ買いしたらどんどん高くなるよ なにごと?
→このゲームはどうやら「在庫が少なくなればなるほど金額が高くなる」ようです(売却時は「店側の在庫が多くなればなるほど買取金額が安くなる」)。
実際に購入していなくても、購入予定数が増える度に品物ひとつあたりの金額が上がるのでまとめ買い・まとめ売りに注意。
しばらく取引を行っていないと店側の在庫数がリセットされるようです。
・釘とか単純な金具とか無いよ……。鍛冶屋で買いたいけど序盤は高いよ。
→自宅を出て北の方へ進んでいくと昼間にスライムが出る区域があり、そこに鉄鉱石があります(沼の方にもあります)。
鉄鉱石を掘り出して炉で溶かし、釘や金具に加工できるようになっています。
あと、教会の西の方へ進んでいくと壊れた橋があり、橋を直した後に北の方へずーっと進んでいくと採石場に行けるようになりますので、そこを開拓すれば不足しがちな鉄や鉱石関係はむしろ余るくらい手に入れることが出来るようになるはずです。
・魔女のところに行けって言われたけど沼通れなくない?
→沼は異常に渡り辛いです。右下の方に回っていくと水たまりのない道があるのでそこを突っ切り、水たまりが侵食していない道を選んで少しずつ進んでいくしかないようです。
ちょっと説明が難しいので図解(探せばもっと分かり易い地図を置いているサイトさんもありそうですが……わかり辛くてすみません)
↑こんな感じで、赤い線を引いたところが渡れる部分(のはず)です。
途中でショートカットできる橋をかけられるところがあるので、最初にクロソさんのところへ訪れる時に材料(たて切り丸太材×6 木板×3 釘×10)を持っていくと次回からの訪問が格段に楽になります。
・テクノロジーのゾンビ○○ってなに……?
→ゾンビに単純作業を代行させることができるようになります。復活させるための材料は信仰とゾンビジュース。
ゾンビを作って、ゾンビに作業させるためのところを作って、作業させたいところへゾンビを連れて行って配置すると作業を開始してくれます。
最初はちょっと手間ですが畑仕事や伐採・採石や荷物運びは彼らに任せるとグッと楽になる(少なくともわたしはかなり作業時間短縮になりました)のでおすすめ。1回限りではなく撤去するまで働き続けてくれます。
なお白ドクロの数が作業効率に影響するようなので、ゾンビにする死体は厳選しましょう。
キャラクターについて
今作のキャラクターで気に入ったのは主人公、スネーク、ミスチャーム、ジェリーです。
それにしてもこの村、「あの人とこの人は兄弟姉妹」「あの家とこの家も関わりがある」が多すぎやしませんか。
主人公
主人公が一番好きかな。
ただただ彼を無事に家に帰してあげたくて、恋人に会わせてあげたくて頑張りました。
知らない人たちにあんなにこき使われまくった上にロバにまで馬鹿にされてたのに殆ど怒らなくて器の広さが素敵でした。
いくら墓地や教会地下であくどいことしてても許しちゃう(※これはわたしが操作して彼にさせていたことなので彼のせいではない)。
ジェリー
いい感じの相棒キャラでした。もっと喋ってくれ。
最後の方はワインが余り気味だったので彼に延々貢がせてほしかったですね。
【査問会にゴマすって帰ってきたら「近寄るんじゃねえ!そのケツかじりとられたいか!?」って】言ってきたのが可愛すぎて笑った。
ロバ
なんつーかわいくねえロバ。焼いて食うぞ!
これがベ○スダのゲームだったら真っ先に殺してますよ(過激派)。
ロバはかわいくなかったけど【主人公の「君はいいロバさんだと思ったんだけどな……」ってセリフがなんかかわいかったので我慢しました。】
突然異世界に飛ばされて死体食わされながら頑張ってるおじさん、ロバにまでこんな扱い受けても泣かないで一生懸命でホント偉い。
スネーク
なんだか憎めない盗賊でした。ジェリーの声を自分の心の声だと思ってしまう盗賊、可愛いじゃないですか……。
シナリオの途中で【ヴァンパイアハンターに追われるという大問題が起きてるのに主人公が起きるまで悠長に待ってくれてるところも、「あんた起きる度に 気分爽快!って言ってるのか??」ってしれっと聞いてくるところも】好きです(爆笑しました)。
このイベントのせいで主人公が起きる度にスネークのツッコミを思い出してしまって笑っちゃいました。
クロソ
わたしは頭が弱いので、「あ~魔女さんもいるんだ~ 沼歩き辛くて嫌すぎる、もっとわかりやすいところに住んで」などと思ってましたが、よくよく考えてみればこの世界ってめちゃくちゃ大っぴらに魔女狩りやってる(し、結構な頻度で魔女疑惑のある人を火あぶりに処してるっぽい)ので簡単に見つからないように隠れて住むのは当然か……。
逆に査問官に見つからずにずっと生き延びてるクロソさんはきっとかなり腕の立つ魔女さんなんだろうな。
【酒場の主人の奥さんのお姉さん(ややこしい)との事ですが、酒場の主人の奥さんには魔女疑惑があったり査問会が事情聴取に来たりしなかったのかな。】
ミスチャーム
最初こそ「なんだこのクソアm……可愛くないお姉さんは」と思ったんですがクエストを進めていく毎にどんどん好きになった人です。
高飛車で傲慢だけど最終的に主人公に「あなたは私の唯一の友達」と素直に甘えてくるところが可愛かったです。変な女に引っかかり易いタイプなのかなわたし……。
公式のゲーム紹介に「ラブストーリーもありますよ」って書いてあったけど、もしかしてあの紹介にあったラブストーリーっていうのは【ミスチャームとヴァグナーのあれ】ですか?
主人公が蚊帳の外なラブストーリーを売りにしてるの珍しいな(いや、主人公にはちゃんと愛してる奥さんがいるからこっちの世界の誰かと何かがあっても嫌なんだけどさ)。
査問会
【兵士たちを酔わせれば毎日新しい魔女を連れてくるだろう、それらを全員火あぶりにすれば村の者たちももっと見に来るぞ!】ってこの人のサイコパス度やばいな。
適当に理由つけて魔女でもなんでもない人が連れてこられる未来しか見えない……。
そして【自分の家族が生きているとわかった瞬間「もう人を燃やす気はない……」】っておいお前wwwww日本のゲームなら炎上してるぞwww「こいつを殺せ!」ってw
【闇の臓器を持ってる人は確かに居て、闇の臓器を持ってる=赤ドクロの数も多かったので、彼が燃やした魔女たちには本当に邪悪な人間もいたんでしょうけれど、】それでも多分結構な人数の「罪の無い人」を燃やしてそうだなと思ってます。
その他感想
説明がわかり辛い(もしくは説明もなんにもない)箇所が結構あって、早い段階で攻略情報のお世話になってしまいました。
特に錬金術関連とかね……。いつも思うんですが、こういう攻略情報って誰かが遊んで見つけた上でまとめてくださっているものなのでとてもありがたいなと思います。全部自分で見つけようとしてたら心がおれちゃう。
クエストのお使い、「ええっそのアイテム最初に言っててくれたら持ってきたよ!?もう日付変わるからあんた帰るんでしょ、そんで来週まで会えないんでしょ?ちょっと待ってせめて歩いてる時も会話に応じて!?」と頭を抱えてしまう事が数回ありました。笑
買い物のシステムも最初よくわからなくて、在庫過多なものほど安く、在庫が少ないものほど高くなっていくシステムなんだと気づくまでに相当かかりました。
あとはお店で売ってくれるのに持ち込んだら買ってくれないアイテムも多くて「なんで???買って????」って思ってしまう場面が多々……。
そして「気軽に使えるゴミ箱が欲しいな。一応ダンジョンで物を処分することはできるけど……」と思ってたらステータスのアイテム画面で右クリックしたら破壊できたことにもかなりゲームを進めてからでないと気づきませんでした。
もっと早く教えて!?めちゃくちゃ頑張ってダンジョン行く時間捻出してたじゃないですかやだー!!
あとはアイテムの使い方も終盤までまったくわからなくて、使いたいアイテムを下の方にあるクイック使用リストにその都度突っ込んでからクリックして使っていたんですが、これもアイテム画面から右クリックで使用できたと気づいた時もショックでしたね……。
ゾンビを労働力にできるって知ってからも、実は長いこと「いいよ別に~ 自分の教会と墓だし、自分でやるから」と思っていたんですが、色んな事を自分でやろうとするととても手が足りず……結局後半は大量のゾンビにお世話になりました。
めちゃくちゃ便利でした。もっと早く働いてもらえばよかったよ。
ゾンビって聞くと何回か働いた後に崩れちゃったりしないかなーとちょっと心配していたんですが、そんなこともなく。ありがたい……。
【昔、この世界では大地震があって沢山の人が死んだ→あの夜から占星術師のおじいちゃんの友人だった墓守は行方不明になった(=元居た世界に帰った?)】
……ってもしかして、【装置を起動させた】ことで地震が発生したんじゃないだろうな……。
もしそうだとしたら【その墓守は自分の住んでいた土地に帰れたんだろうけれど、こっちの世界は墓守が起こした大地震で苦しんだ人が沢山いる】ってことになる。
主人公がやろうとしていることもおんなじなの?そうならすごく嫌なんだけど……。
と思いながら怖々進めていたんですが、エンディング……【奥さんのほうが来ちゃったよ!?
動揺しましたが、これはただの演出でしょうか。あの後無事に現実世界にも戻れたのかな。】
エンディングはかなりあっさりしていましたね。嫌いじゃないけど。
【「町はどうなったんだよ!死者の船は!?」って最後にジェリーが言ってくれたので満足しました。
開発のほうがノリノリで「どうせそのへんは別にDLC作って儲けようとしてるんでしょ」って台詞盛り込んでくるのフリーダムすぎて&メタすぎて笑った。】海外のゲームは自由だなぁ。
説明の少ない独特なゲームシステム、イベント時に明らかに別人の台詞を別のキャラが喋ってしまっている等いくつか不満だった点もありますが、楽しく遊びました。
やっぱり作業ゲーがわりと好きなんだなわたし。
まだ若干やり残したことや、「あの設備って完成させたら何が作れたんだろう?」と思うテクノロジーもいくつかあるのでもうちょっとだけ遊んでみようかなと思っています。
そうしたら取り残している実績も多少埋まるかもしれないしね。
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