お久しぶりです。
GWが終わりましたね。
皆様楽しく過ごされましたでしょうか?
わたしは相変わらず引きこもっていましたが楽しかったです!
これから遅れてGW休暇の方はどうか良い休暇にしてくださいね🥰
さて、数ヶ月前にDEATH STRANDING(デス・ストランディング)を遊んでいました。
ストーリークリアしてアーカイブもある程度目を通したので、記憶が新しいうちに感想を残しておきます。
正直あまりシナリオを理解できている気はしないので的外れな感想を書いていたらお恥ずかしいのですが、遊べて良かったです。
一言感想:ストーリーは難解ながらもしっかりした世界観が魅力的。子供(赤ちゃん)好きならBBの可愛さにもやられるはず。
あらすじ
舞台はアメリカ。
世界にはBTと呼ばれる“あの世からの座礁体”が蔓延り、上空に浮かぶカイラル雲からは時雨という“人や物の時を急速に進めて経年劣化させてしまう雨”が降る世界。
生き残った人々はシェルターに閉じこもり暮らしていたが、危険な外の世界で物資や人々の想いを運ぶ『配達人』は存在していた。
物語の主人公となる寡黙な男性 サム・ストランドもフリーの配達人として配送をこなす日々を送っていた。
接触恐怖症を患っているサムは他者との関りを極力避けながら日々を過ごしていたが、ある日、かつて所属していた配送組織『ブリッジズ社』からとある依頼を受ける事になる。
ゲームについて
・主人公……サム・ストランド。演じるはノーマン・リーダスさんです。
・仲間……BTのいるあの世とサムたちのいるこの世を繋いで危険を回避するための『装備品』として、BBという赤ん坊(死者)がサムの相棒として一緒に行動することになります。とてもかわいいです。
基本的にサムはひとり(+BB)行動となりますが、配送をこなすことによって様々な人と関わり、彼の周囲には目に見えない“絆”が出来ていきます。
・ゴア表現……人が死亡する描写は何度かあります。
・ホラー表現……敵というか脅威となるBTは結構インパクトのある見た目と登場の仕方をしているので、慣れるまでちょっと怖いかも。
でも倒せるようになれば進んで戦闘したいくらいになるので大丈夫です。
・その他……気長に遊ぶのがおすすめです。最初からハマれる人も居ると思いますが、序盤(特に1~2章)は結構退屈だったりしんどかったりすることも多いので……。
BTに対抗する手段ができて配達ラインが整ってきてからは配送も格段に楽になり、ストーリーを楽しむ余裕が出てきます。
また、最初に決める事の出来る誕生日には少し嬉しい仕掛けがあるので、最初に設定した誕生日はゲームをプレイしてプライベート・ルームで休憩すると良いです。
感想(※この先ネタバレあり)
※この先はネタバレまみれの感想なので、ストーリーをクリアして、ある程度アーカイブやメモリーチップ類も集めた方向けです。
小島秀夫監督が手がけた作品を遊ぶのは、実はこのデスストが初めてでした。
序盤は正直大変な事ばかりで退屈で、ゲームシステムは親切だけれど世界観を掴むまではなかなかとっつきにくい印象でした。
純粋に楽しめるようになったのは自由にバイクやトラックを作れるようになったあたりからでしょうか。
今回はストーリーについてよりキャラクターについて語りたい事が多かったので、一部登場人物たちについての印象や、思ったことなど書き残しておきますね。
サム
寡黙で無愛想だけれど人を想う気持ちは本物なサム。
人嫌いっぽい一匹狼主人公に津田健次郎さんの声はぴったりでしたね。
ルーと仲良くなってから、ルーを呼ぶ声がとても優しくなるところが非常に好きでした。
あと、高い所で立ち止まると意外と普通に「怖い」と呟くところもよかった。
ノーマンの顔してるだけあってハンサムなので、プライベート・ルームで画面のこちら側に向かってウインクきめてくる度にちょっと照れてしまいました。ありがとうございました。
サムがアメリに抱いていた感情は、愛は、家族としてのものだったのでしょうか。
個人的にはサムからアメリへの想いは『家族』へ向ける愛情というよりも恋愛としてのそれのように感じました。
ルーに対する想い、愛情の方がよほど家族愛っぽかったかな。
ブリッジズやフラジャイル・エクスプレスのIDが無ければ各シェルターや基地には入れないみたいなので(毎回スキャンされますもんね)、最終章後の彼はもうルー以外の人間と関わり合う事は出来ないのかな……と少し残念に思います。
あれだけ各地で丁寧に紡いできた絆さえも、“一人娘”の為であれば投げ出すことができるという“親”という存在の強さを描いているのでしょうか。
それとも、仮にもう二度と会うことが出来なかったとしても、彼らが一度紡いだ絆は消える事は無いと信じても良いのでしょうか。
……それから、あの、ショタコンから一言いいですか?
幼少期サムかわいすぎん?
フラジャイル
最初こそ「なんだこの女……」と思っていたのですが、3章に入ってからは大好きになりました。
ゲームを終えた今では女性陣の中で一番好きになったのはフラジャイルかもしれません。
フラジャイルジャンプを使う時の笑顔がかわいい。
フラジャイルはサムに好意を抱いているようだったので、はっきりとサムに別れを告げられてしまった形の最終章後の彼女を思うとつらいです。
でも、色々な事を乗り越えたフラジャイルならきっと前を向いて歩いて行ってくれるだろうなという期待もあります。
ママー
ホログラムの時点でかわいいなーとは思っていたんですが、実際に会ってみたらむちゃくちゃ美人さんで見とれてしまいました。
そしてママーメインの章はつらくて号泣してしまいました。
ママーと繋がっていたあの子が切り離される時、BBもじっとあの子を見ていたのがとても印象的でした。
最初は何故彼女があの時亡くなってしまったのかわからずにいたのですが、ママーは既にずっと前に「BB化したあの子」と共に亡くなっていて、BBをあの世に還したことでママーの魂もあちら側へ行ったという解釈で合っているのでしょうか。
ロックネの子を守るためにずっとあの子と一緒に“現世”にいたってことなんですよね……。
あなたは立派なお姉さんだし母親だよ、ママー。
今思えば、サムの手をママーが掴んだ時の「冷たいな」も伏線(ママーが既に故人であるという暗示?)だったのかー、とぼんやり考えています。
ママーとロックネの問題が解決した後にマウンテンノットのアーロンさんから届いたメールでまた号泣しちゃいました、まさかこんなにママーに感情移入してたとは。
自分でもびっくりです。
ロックネ
最初は何をそんなに怒ってるのかと思ったんですが、彼女から見れば「自分(ロックネ)の子供を産んだはずの姉が、子供が産まれたくらいのタイミングで自分との双子通信を切断して意思疎通が出来なくなった」のですから怒るのも当然ですよね……。
相手の男性も既に亡くなっており、自分の子宮では子を宿せないロックネからすれば尚更『子供を奪ってママーと名乗る姉』のことを許せなかったのでしょう。
悲しい誤解が解け、再び姉とひとつになれたロックネには感動しました……が、5章以降はどうも影が薄く感じて勿体ないキャラでした。
クリフ
にわかですがマッツ・ミケルセン氏のファンなので、クリフが出てくるシーンは毎回心躍りました。
ずっと敵側のような描かれ方をしていた人でしたが、真相がわかると非常に切なかったですね……。
“こちらに向かって話しかけてくるクリフの記憶”はルーの記憶ではなくサムの記憶だったのか!と気づいた時は衝撃でした。
幼い頃に自分が聴いていたから、サムもクリフが歌っていたのと同じ音楽を口笛で吹いていたのですね。
クリフがついに遂げられなかった、『自分の子供との逃避行』をクリフの息子であるサムが成し遂げてくれた。
それだけでもう、なんだか泣けて泣けてしょうがなかったです。
血が繋がっていても繋がっていなくても、親というものは偉大ですね。
デッドマン
いい奴。
ちゃんとBBのことルーって呼んでくれるし。
そしてこの人が居てくれなかったら(ブリッジズを脱退してルーと生きる道もあると示してくれなかったら)、サムはルーとの未来を得る事は出来なかったのですよね。
なんだか最初から最後まで憎めない、かわいいおじさんでした。
ダイハードマン
この人もフラジャイルと同じく、最初と最後でかなり印象が変わった人です。
大切な人たちの板挟みになり、相当つらい思いをしてきたでしょうね。
ブリジット亡き後はダイハードマンが新しい大統領となるそうですが、個人的には大賛成です。
彼がブリジットに抱いていた『愛』というのは恋愛感情という意味で良かったのでしょうか。
サムといいダイハードマンといい、一体なんであんな女に惹かれたのかわたしには理解できないんですが……。
ハートマン
身も蓋もない言い方をして申し訳ないのですが、実はハートマンの容姿(つまりモデルとなったNWレフン監督の容姿……)がとても好きです( ˘ω˘ )
話が進むたび見えてきた彼の闇は思った以上に深いもので困惑しましたが、アーカイブによるとどうやら最終的には新たな道を歩む方向で過去と折り合いをつけることが出来たようでほっとしました。
それでもなんとなく、彼はやっぱり“あちら側”に行っている間はかつての家族を捜すのだろうと思いますし、そしてもし見つかった時は“あちら側”に一緒に行こうとするのではないかな……と思います。
あんな感じなのに心に抱えているものが重すぎる人、それがハートマンという男だと解釈しています。
ブリジット
アメリ
この2人……特にブリジットは、最初と最後でかなり印象が変わった人物です。
ただしフラジャイルやダイハードマンと違って悪い方に。
一国の大統領として心を鬼にしてでもやらざるを得なかったことばかりなのでしょうが、それにしたって……。
真相を知ってもサムにとってブリジットは自分の母親であり、アメリは愛する姉であるのだと思うとまた何とも言えない気持ちになります。
ヒッグス
いくらイケメンでも彼がやったことは許せないです。
ヒッグス、手記なんか残すタイプの人だったんですね。
手記での一人称は「私」だし、元は随分まともだったんだな……と思いました。
どうしようもない人物だと思っていたのに過去を知って少し物悲しくなってしまいました。
手記で徐々におかしくなっていく様子にはスカ○リムの道化師シ○ロを思い出しました。
ピーター・アングレールの依頼を全てクリアした後に入れた部屋、あそこまで執着されると最早サム大好きな人にしか見えなかったです。
この部屋やばいよ!!
ストーカーがやるやつじゃないですか!
ヒッグスがここにこもってサムの写真仕分けしてせっせと赤ペン引いてるとこ想像したら申し訳ないけど笑える。
☆ここからはシナリオの感想や、作中で出てきた設定等への自分用メモなどになります。
・配達で少しずつ人と人との絆が強まる描写がとても良かったです。
派手さは無いものの、じわじわと心が温かくなる良いシナリオでした。
序盤は正直とても退屈&怖かったのでまさかここまで自分が配達に夢中になれるとは思いませんでした。
ここだけの話、このまま数年積みゲーコースかな……という気がうっすらしていたのですよ。
続けてみてよかった。
大きなBTが初めて倒せた時は感動しました。
倒せるんだこのバケモン!!って叫んでしまいました😂笑
・BTはそもそも『死んだものの魂』で出来ているという話を終盤で聞けましたね。
忘れそうなので自分用にメモしておきます。
魂は肉体へ還りたいので自分の肉体を探す。
→死後48時間経った肉体は魂が帰還する事を拒んでネクローシスする。
→だから還る先である肉体を焼却してしまえば魂は還る場所を失ったことを悟ってあの世へ行ける。
一旦ネクローシスしてしまうと魂はいつまでも還るべき肉体を捜してこの世をさまようようになる。
→つまり現世で彷徨っているBTはみんなネクローシスして帰る場所を失った魂。
臍帯を切るとBTからいいね!が貰えるのはなんでなのかなと思っていたんですが、上記の話を聞いて納得しました。
あの世に行きたくても行けなくなってしまった人たちがBTだから、きっとあのいいね!は本来居るはずの場所に戻れることへの感謝の証なんですね。
そしてBTと生身の人間がぶつかると対消滅を起こすのは、“本来はその魂が還るはずではなかった肉体”に魂(BT)が重なろうとしてしまうから起きる現象ということで合ってるんでしょうか?
・1人1人に1つビーチがある。
この『ビーチ』というのが正直未だに良くわかっていないんですが、“『あの世』への通過点”がビーチということは、個別に用意された三途の川……みたいな感じなのかなーと解釈しています。
・てっきりプレッパーズ以外の人はみんな配送センター等のシェルター内に篭っているのだと思っていましたが、マウンテンノットの近くにある家(?)の中から人の声やテレビを観ているような音がしていたので、今と同じく「自分の家」を持って生活している人も居るのかなと思いました。
しかしそこからわずか数百メートルいったところには高確率でBTが出るので、やはり生活するには厳しい土地なのではないかと思うんですが……。
・人類の滅亡。
いつか遠い未来に必ず起こりうる事なんですよね。
地球の寿命が尽きる頃にはもう人類も居ないという説がありますが、それってつまり地球の寿命が尽きる前に人類の滅亡というイベントも必ず起こるということで……。
自分が生きている間には多分【人類の滅亡】は起きないだろうと思っていますが、その頃に生きている人類は一体どういう事を考え、どういう風に日々を過ごすんだろうかと考えました。
そもそもその頃の人類は今のわたしたちと同じ種と呼べる姿かたちをしているのでしょうか。
ただ配達しているだけのはずだったのに、最終的にはそんな壮大(?)な想像もしてしまう不思議なゲームでした。
以上です。
実はここのところどうゲームのプレイ感想を書いたら良いかわからなくなってきていて、プレイ時間のわりに短めな文章になっておりますがとても楽しかったです!(確認したら200時間くらい遊んでました)
BTとの戦闘時に他プレイヤーさんたちからの『落し物』に助けてもらえたことも、他プレイヤーさんたちが良いところに建ててくれたジップラインに何度も助けられたことも、多分ずっと忘れられない経験です。
従来のオンラインゲームのようにある意味他プレイヤーさんと深く密接に関わっていなくても“繋がる”ことが出来るって素敵だなぁと思いました。
フォトモードがあるのも嬉しかったです。
お気に入りのサムとBB!