お彼岸ですね。
彼岸花が好きで、この時期は家の周りの彼岸花を見ながら仕事に行くのが楽しみなのですが、今回は台風の強風で無残に倒れてしまっていて悲しかったです……。
さて、実は色々なご縁があり8月にPS5が買えておりました!🙏
おかげでずーっと遊びたかったGhostwire: Tokyo、遊ぶことが出来たので感想を書きにきました。
1周目クリア時点でのプレイ時間は33時間ほど。
わたしは大概、他の方の2倍以上の時間をかけてゲームを遊ぶので、メインシナリオだけなら恐らく普通に遊べば15時間くらいでクリアできるくらいのボリュームなのかなと思います。
一言感想:後に残る物悲しさが絶妙。出てくる敵は結構しっかり怖い
あらすじ
ある日の渋谷にて、男子大学生の伊月暁人が交通事故に遭った。
意識を失いかけていたその身体を乗っ取ろうと、霊体となった男性が憑依した事で暁人は一命を取り留める。
同じころ渋谷には不可思議な霧が出ており、霧にまかれた人々は次々と消えていき誰も居なくなってしまった。
暁人の身体に憑依した男性の霊体は『KK』と名乗り、渋谷を襲ったこの現象を解決する為に動いているという。
暁人とKKは互いに協力関係を結び、それぞれの大切なものを守るため行動を共にすることになる。
ゲームについて
・日本語音声……あり
・日本語字幕……あり
・主人公……暁人&KK
・仲間……人の消えた渋谷が舞台なので登場キャラ数は少なめ。基本的には暁人とKKの掛け合いを楽しむ感じです。
・ゴア表現……なし
・その他……ジャンルはホラーでは無いようですが、霊界や怪奇現象がテーマとなっている為結構しっかり怖がらせようとしてくる場面も多いです。
慣れれば恐らく平気ですが、一切ホラー耐性が無い方はちょっと気合を入れて臨んだ方がよいかもしれません。
そして逆にホラー大好きでホラー要素を期待しすぎるとちょっと肩透かし感はあるかも。
感想(※この先ネタバレあり)
エンディングで放心してから、ええー……この感情をどーやって言語化すれば……?と悩みに悩んだのですが、わたしにはかっこいい感想はどう頑張っても書けないと思うのでなるべく自分の思ったまま素直に書き留めておくことにしました。
ちなみに、これを書いている時点ではGWTの前日譚は読んでいません。
幽霊集めとか狸集めとか、残っている要素を色々終えて気持ちが落ち着いたら読もうかなと思っています。
※この先は画像も含めネタバレがあります!
ではまず、遊び始めてから思った事や感じた事メモを箇条書きで。
・最高難易度TATARIってwwと笑いつつ、ヘタクソゲーマーなのでひよって難易度は最初から最後までノーマルのままでした。
・見つけたものがデータベースに格納されるのめちゃくちゃ良い!
こういう機能がついているゲームが大好きで、毎回褒め称えてしまいます。助かる。
・ゲーム中、ちょっと放置してLINEの返信を打っていたら暁人とKKが喋り始めてびっくり。
待機ボイスまである事に気づくの、随分遅くなってしまったのでちょっと悔しかったです。
・メモなどでチラチラと読める不穏な話も、これぞまさにジャパニーズホラーという趣でとても良い。
・病院に行った際、暁人が普通にエレベーター使おうとするので「こんな時にエレベーター乗る?!乗る??!ええ〜……ほんとにぃ?」という気持ちでエレベーターへ。
エレベーターって怖いですよね。
だって閉じ込められたら酸素なくなるんですよ……逆転○判の某事件みたいに。
※何ともなかったので、その後はガンガン乗りました。
・この世界、雨降るんだあ。
……とぼんやり眺めていたら、『雨』という字が降っていました。
ひえー エモ…………………
・猫又ちゃんかわいい〜!!!!!!
いや、ちょっとだめですね、動物見かけると正気を失ってしまう。
そのへんにいる犬や猫も見かける度に話しかけたり撫でたりご飯あげたりして動物嫌いのKKに呆れられました。
だってかわいいんだもん!しょうがないでしょ!
・こういう演出も、まさに日本の怪奇現象って感じで非常にテンション上がります。
海外を舞台にしたゲームももちろん大好きですが、田舎民なので日本の都会を舞台にしたゲームもとても新鮮で楽しいです。
・電源つけっぱなしになってるエアコンとか蛇口閉められてない水道とか気になっちゃいますねぇ。
止めたい……。
・婚活ならぬ魂活
・『神域を汚したら墓を作り代金を請求します』の張り紙も良かったです。
あまりにも斬新で笑ってしまいました……。
他にも色々遊び心があって探索が楽しくて楽しくて。
・口裂け女、最初はびっくりしましたがよく見ると美人ですね。
そういえば口裂け女って美人だって設定ありましたっけ。
・ランドセル背負ってる子供のマレビトに対する即浄が優しくてよかった。
他の霊を呼び出す厄介な存在ではありますが、やっぱり見た目が子供ゆえあんまり酷いことしたくないなあ……と思っていたので。
・日本らしい鬱さと美しさが同居するマップはどこを見ても素晴らしかったです。
洋風もオシャレだけれど、やっぱり私は和風の建物や風景も好きだなぁと思いました。
・サイドミッションは難しいものと非常に簡単なものがランダムに混ざりあってる印象でした。
難易度も密度もバラバラだったけれど、お使い感の強いものはあまり無かったのでそこは嬉しかったかもです。
・まだ拝んでいないお地蔵様やおみくじ、賽銭箱が近くにあると霊視した時にその方向から鈴の音がすることに気づいたのがクリア後でした。
・般若の断末魔は申し訳ないんですがちょっと笑ってしまいました。
お前、さすがに今更それは無いよ。
あんなに沢山の人巻き込んでおいてさぁ……。
では、ここからはちょっと真面目に終盤の感想を。
(遊び終えた直後の自分のメモが支離滅裂だったので整えるのに苦労しました……)
バイク修理の際、KKから「少しの間俺に体を貸せ」と言われて素直に応じる暁人のシーンがとても好きです。
あの最悪な初対面からまだ短期間なのに、随分と強固な信頼関係が生まれたものです。
KKと暁人はあれですね、もうモブサ〇コ100のモブとエクボみたいなもんですね(違う)。
あと、般若の意味不明な主張に対しても「死生観は自由だから否定はしない」って言いきれる暁人、良いな~と思いました。
基本的に素直で性格が良いので安心して見ていられますね。
あと、暁人って麻里の前では一人称「オレ」なのか!と、とても驚きました。
唯一の身内の前でその一人称を使うってことはまず間違いなくそっちが本来の暁人なのだろうと思うので、KKと話している時に「僕」を使うのは、それなりにKKに対して敬意があるからなのかな?と考えています。
ある意味“一定距離を保ってる”ようにもとれますが、序盤はともかく終盤の2人はもうすっかり仲良しだったので、良いように解釈しようかなと。笑
……さて、クリア後の感情をどうやって整理して書き記そうかなあ、とずっと考え続けているのですが、実は未だにまとまっていません。
エンディング後、放心しつつ真っ先に頭に浮かんだ感想を正直に言うと、「これメリバじゃない……?」でした。
バイクに乗る前まではまだ何となく、自分の中で「なんやかんや奇跡でも起きてみんな生き返ったりしないかなぁ」という淡い期待がありました。
一旦死んだはずの暁人も生き返れたんだから、何かこう……良い感じの奇跡が起こってくれるんじゃないかなと思っていたんですね。
でも、どうやらまだ高校生くらいであるらしい絵梨佳ちゃんを助けられそうにないことや、未練を無くした凛子さんが目の前で成仏してしまったことで、このゲームにおいて“死んでしまった人が生き返る事は二度とない”というのは揺るがないのだなと悟りました。
つまりKKとの別れは必然なんだろうな……と、その点は覚悟が出来ていたんです。
いや、すごく嫌でしたけど!
KKと暁人の掛け合い最高だったからさよならなんて見たくありませんでしたけど!
……でも、せめて麻里だけは暁人のそばに残してあげてほしかったなぁ、とどうしても思ってしまうのです。
だって麻里は、物語が始まった時点から暁人が命を懸けて助けようとしていた、たったひとりの家族だったのに。
暁人が最後まで歩んでいくこの先の人生、新たな出会いも沢山あるでしょうけれど、この短期間の間に起きた大切な人たちや家族との別れをずっと1人で抱えて生きていくのか……と思うと勝手に切なくなってしまいます。
大切なものを喪った気持ちは、そんなにあっさり断ち切れる想いじゃないことはわかっているつもりなので。
麻里がいつから意識不明の重体状態だったのかわからないので、ひょっとしたらゲーム本編の前と後での暁人の生活はそれほど変わらないのかなとも思うんですが、いつか目を覚ますかもしれないと希望を持っているのと完全にいなくなってしまうのとでは全然違いますよね……。
麻里やKKとの別れを乗り越えて暁人は前を向こうとしているのに、わたしだけ完全に取り残された気持ちです。
……ということで、わたしのGWTの感想は以上になります。
現在はまだ終えていないサイドミッションをやったり、全部救出し終えていない幽霊を探したり、狸やお地蔵様や妖怪etc.取りこぼしたものを集めつつ暁人とKKの会話を楽しんでいるところです。
本当にめちゃくちゃ楽しかったし大好きなゲームのひとつになったけれど、あのエンディングを見れば見るほど心に穴が空きそうな気がします。
遊び終えた直後よりも落ち着いてから徐々に寂しさが襲ってくるという不思議な体験をしました。