ファークライ5の続編、ファークライニュードーン(New Dawn……新しい夜明けという意味だそうです)。
遊び終えたので考察?含む感想を書きに来ました。
5の直後に遊べたこともあり、めちゃくちゃ楽しくてやたらと長文になってしまいました……画像も多いので重いかもしれません。
今回わたしは女性キャプテンを選び、シナリオクリア時点でプレイ時間は25時間ほどでした。
ちょっと色々な意味で余裕のない時に遊んだので、今回の難易度はいわゆるイージーモードです。
オープンワールド系はできるだけあちこち探索したいタイプ&安定のへったくそゲーマーなのでいつも通り異常に時間がかかっているのですが、集中して遊べばメインシナリオ自体は10~15時間くらいで終わりそうなボリュームの気がします。
一言感想:5のエンディングから17年。変わり果てたホープカウンティと、変わらない希望を持つ人々。
あらすじ
荒れ果てた地となったホープカウンティ。
核戦争の傷跡は深く、長い年月をかけてようやく復興に動き出していた人々の前に『ハイウェイマン』と名乗る略奪者たちが現れる。
ホープカウンティに生き残る人々は残虐な双子が率いるハイウェイマンに蹂躙され、人も家も尊厳も失いつつあった。
そんな中、ニック・ライとキミコ・ライの一人娘であるカルミナ・ライは、復興のため各地で力を貸している『トーマス・ラッシュ』がホープカウンティ近くを列車で通過するという噂を耳にし、彼らに協力を仰ぐためその列車へ乗り込んだのだが……。
ゲームについて
・日本語音声……あり
・日本語字幕……あり
・主人公……トーマス・ラッシュの警備キャプテン。
簡易キャラクリあり。
今回も男性女性好きな方を選ぶことが可能です。
・仲間……人間6名+2頭の動物が仲間候補。
さすがに難易度的に楽になりすぎるせいか、今回連れて行ける仲間は1名のみとなりました。
・ゴア表現……体がバラバラになったりはしないものの、今回も導入やイベントシーンはかなりエグいものが多いです。
感想(※この先ネタバレあり)
この先、ファークライ5も含めたネタバレ感想となります。
今回の感想文は時系列順に並んでいないためご注意ください。
音楽
完全に個人の趣味ですが、わたしは5のようなどこか上品さのある曲に魅力を感じるので、NDでハイウェイマンが好んでいるラップやレゲエ系?の曲調にはどうも馴染めませんでした。
逆にこういう系統の曲が好きな方にはすごく良さそうですよね、NDの選曲。
“ヒャッハー系ハイウェイマンの趣味”と言われると納得のアゲアゲ曲ばかりですごかったです。
タイトル画面や戦闘の時のBGMはかなり印象に残りました。
ハイウェイマン基地や車から流れている「チン○ン」にばかり気を取られていたのですが、あの曲(Fatty Boom Boom)は既存曲みたいですね。
(※曲が始まるのは1:45あたりからです)
この曲は特に「うわ~ハイウェイマン好きそ~」とにやにやしました。
多分ハークやシャーキーも好きですねこういう系は。
わたしはモンキーズのDaydream Believerがすごく好きなので、作中で使われていて嬉しかったです。
これが流れ出すとしばらくプロスペリティや他拠点から動けなくなりました。
シナリオやミッション関連
語りたいことがめちゃくちゃあります!
……が、全部書いてるとさすがに長すぎるので特に印象に残っているところをスクショを見返しつつ書き散らかします。
・ミッション【大脱出】
5からずっと追いかけてきた家族なので、ぼろぼろ泣いてしまいました。
ファークライで泣くようなことある?(自分に対するツッコミ)
ああ~よかった……本当よかった……最悪もうニック死んでるんじゃないかとさえ思っていました。
・ニューエデン、およびジョセフとの接触
こんなバンカー内にずーっと閉じ込められた上会話できるのがジョセフしか居なかったらそりゃ……いくら憎い相手でも依存していっちゃうし最終的には“家族”になっちゃうよね~……。
ていうか可哀想すぎるだろ保安官。
結局最後までジョセフのほうが一枚上手だったんですね。
ところでこれ見方によってはかなり薄い本が厚くなる展開だと思いません?(やめなさい)
あんなに必死で殺し合いまでしたのに最終的な結果がこれって……じゃあもう最初からもっときちんと話し合ってればもう少し双方にとって平和的な解決が望めたんじゃ……。
・前作で全てが始まり、そして終わった思い出の教会。
爆心地に近かったからか水没してしまっていますが、この辺りはやたら綺麗な景色で見とれてしまいます。
・車の運転💢💢💢
相変わらず何故かコントローラーが言う事を聞かなかったためメインストーリーのデモリションダービーは最悪でした。
わたしのコントローラー、ファークライを遊ぶ時だけRBボタンがきかなくなってバックできない上に銃が撃てないんですよ、何故か。
5の時は設定を変えたらどうにかなったのですが今回は設定を変えてもどうにもならなかったので、仕方なくちまちま轢き殺す羽目に。
オラオラ!道開けろぉ!イカれキャプテンのお通りだぞォ!
↑これでも途中で限界が来たので、車から降りて通路上に爆弾を仕掛けて爆破しました。
・ミッキー、ルー、その他の幹部たちがいなくなってもハイウェイマンは居なくなりません。
4や5のようにトップを妄信している状態なわけではなく、下っ端たちはただ「こいつ強いから従っとくか……」くらいの考えだからでしょうか。
Fall○utのレイダーみたいに、機会があれば双子の寝首を掻いてトップになりたいと考えているような輩もなんとなく多そうです。
・最終戦
ジョセフ「穢れた魂だ。止めてやってくれ」
キャプテン「ワタシィ!?!!」
いやびっくりした。
なんでお前らの親子喧嘩に盛大に巻き込まれた挙句に息子に引導まで渡さなあかんねん。
最後もまた「神の手で私を解き放ってくれ」とか言われるし。
いや……あのぉ、わたしはただ……トーマス・ラッシュの警備キャプテンとして列車で通りかかっただけでぇ……神とかそういうのじゃ……。
っていうか普通に胸糞悪いし、5から続いてきた彼との悔恨をこういう形で終わらせるのは癪だと思ったので撃ちませんでした。
あなたの兄弟姉妹や息子の手によって死んでいった罪の無い魂にあなたが赦されることは永遠にないと思いますよ。
こうなった以上、生きていく事こそが彼にとっての生き地獄になるのかもしれないですが、そんなもんジャッジくんはともかくキャプテンの知った事ではありません。
絶対逃げ得させるのは嫌です。
永遠に後悔して反省してください。
キャラクターについて
カルミナ
実はわたしの場合はニュードーンをプレイし始めたのがちょうど5でカルミナが産まれるサブミッションを終えた直後だったので感動もひとしおでした。
カルミナはお母さんのキムさんに非常によく似ていますね。
産まれた日にあの戦争が起きたという事は、現在は17歳ですね。
まだ10代の若い子まで戦闘に協力させるのつらいな……。
荒廃した世界で育ったとは思えないほど明るくて真っ直ぐな良い子でしたね。
彼女と会話していると、今までニックとキムさんにかけられてきた愛情がこちらまで伝わるようでした。
今作の大きな軸となっているカルミナ、ミッキー&ルー、そしてイーサンの3名はなんとなく同じ歳くらい(10代後半)なのかなと思っています。
ジェローム牧師
ああ~ジェローム牧師……相変わらず光属性すぎる。好き。
圧倒的善人はそのままなのですが、戦い方がちょっと……扱いづらくなっている印象でした。
火炎瓶投げるのはいいけどサバイバーを巻き込んで死なせたり自分自身が巻き込まれて瀕死になってたりして「おじいちゃん!ジェロームおじいちゃんしっかりして!」と何度救援に行ったことか。
しっかりした倫理観はそのままにシャーキーもびっくりの放火魔へ進化したジェローム牧師。ある意味必見です(?)
というか恐らく戦闘AI全部シャーキーの流用っぽいですよね……?
シャーキーもかなりの延焼魔で戦闘時の扱いが大変だったもんなぁ。
でも基本いい人なので、一緒に歩いて話を聞いていると安心します。
「エデンを受け入れるのは難しい。古い偏見を捨てるべきなのはわかっているが苦労している」と話してくれることもあるのですが、そりゃそうだよなあと思います。
ジェローム牧師、ジョンに何度も誘拐されては暴行を受けて殺されかけていますもんね。
それでも今の彼らを受け入れるべきなのかと葛藤している様子は、さすが牧師だなと尊敬します。
わたしが同じ立場なら絶対に無理です……。
グレース
大好きなグレースさん。
瞳が衰えてしまい、もう狙撃はできないようです。
まだ50代くらいのはずなので病気でしょうか……両目ともに真っ白ですね。
彼女は狙撃の名手だったので、きっとここまでに色々悩んだだろうなとは思うんですが、若い頃とは良い意味で違った砕け方(?)をしているようで少し安心しました。
生真面目なのに口が悪い所直っていなくて(むしろちょっと酷くなったかもw)好き。
犬を連れているのは盲導犬代わりでしょうか。
そしてどうやら今のグレースさんは完全にペギーたちのことを許しているようです。
最愛のお父さんを殺されたのに……ジェローム牧師といいグレースさんといい、人間としての器が大きすぎて、同じ立場であれば絶対許さないだろなと思ってしまう自分が恥ずかしくなります( ˘ω˘ )
ジーナ
ものすごく言動が強い!笑
でも多分、このくらい気が強くないとハイウェイマンには入らないですよね。
自由気ままそうに見えて「あたしが倒す。許可して!」と言ってくるあたり、ちゃんとキャプテンの言う事を聞くという姿勢が見えるところが可愛いですね。
酷いことばかり言ってしまうけれどハークのことは「嫌いじゃない」そうで、この子がそういう言い方をするってことはつまり好きってことなんだろうな~とにやけてしまいました。
良い人と巡り合えてよかったねぇハーク。
被ダメ時の「クッソ痛ぇなオイ!」が好きです。笑
ナナ
強くてかっこいいナナおばあちゃん!
初めて会った時から大好きです。
目が不自由になってしまったグレースさんに代わり、今作のスナイパー仲間として参戦。消音スナイパーなのでステルスも優秀です。
ナナおばあちゃんを仲間にするためのミッションでは、ビビリかつへたくそゆえに色んなゲームでスナイパーライフル使って練習してて良かった~!と心から思いました。
敵側のルーにも「あの婆さんはあたしたちが仲間にしたかった」と言われており、一目置かれているようでニヤニヤしてしまいました。
「あたしは魔女だから誰にも殺せない」が口癖。
本当に魔女なのかも……と思わせるパワフルさと強さですね。
ハーク
ファークライ5ぶりだねハーク!元気~?
白髪になってるけれどあのやかましくて面白いトーク力は健在です。
ほんと明石家さ○まさんばりにずーっと喋っている。笑
ハークの所在を教えてくれたモブ女性から「世界最弱のヒーロー」と紹介されていて笑ってしまいました。
おじいちゃんになっても周囲からそういう扱いされるハーク、ブレなくて好きです。
そしてなんと、ハークはあれから結婚してお子さんに恵まれていました。
無事にドラブマン家の血筋が受け継がれて良かったです。
憎めなくて好きなので幸せになってくれていて嬉しい。
常に自信満々で本当良いですよね、ハーク。
彼のアホトーク聞いてると本当に元気になります。
シャーキー
うわ~!長髪&髭面になってる!似合うねぇ。
ドラブマンの血筋は喋ると残念なものの総じて顔がいいので何でも似合うよ(べた褒め)。
ハークに頼まれて彼の子供を一緒に育てる子育ておじさんに進化していました。
いくらいとことはいえ、頼まれたからって子育てしてあげるあたりシャーキーって実はめちゃくちゃいい奴なんでは?と今回初めて思いました。
それほどまでに前作での第一印象が悪かったので……。笑
……とか思ってたら彼のミッションがまたひっどい手口だったので安心しました。
変わってない!最悪!そういうとこだぞお前!でも好き!笑
プロスペリティに来た後、色々話してみるとかなり性格が丸くなったんだなあと思わされました。
ここに来たことは彼にとってとても良い事だったみたいですね。
観るジャンルはかなり偏っていそうですが、ハークもシャーキーも映画好きらしいところがまたポイント高いです。
この2人がわいわい言いながら映画観てる光景、楽しそうですね。
ジャッジ
ジェローム牧師がごく普通にジャッジに対して「保安官」と呼び掛けて語りかけていたので、ジャッジ=保安官なのは確定ですね。
ニックも恐る恐るですが話しかけていましたし、トレイシーちゃんの旅日記でも「ジョセフは保安官にあんなことをした」と触れられていたので、かつての仲間たちもジャッジの正体には気づいているんですね……。
しっかし前作でも男女選べたから呻き声すら上げさせるわけにいかなかったのだろうという制作側の事情は理解できるのですが、あまりにも喋らないせいでいつの間にか死んでる率No.1です。
5ではあんなに強かったじゃないの保安官……どうしてそんな情けないことになってしまったの。
ジャッジの戦闘AIは5に居たジェスのものを流用しているみたいですね。
北のほうにあったメモで「ジャッジでさえもこのルールに従っているのだからお前たちは必ず従え」というような内容のものがあったように記憶しているので、ジャッジは下っ端信者たちが必ず守らないといけないルールを免除されている場合もある=今のジョセフとジャッジはお互いかなり強固な信頼関係で結ばれているのかなと想像しました。
完全に幹部の立ち位置ですもんね、ジャッジ。
ホレーショー
みんな大好き、動物の仲間枠のイノシシ。超強い。
小屋から出してあげるとすぐに駆け出して、倒れている男性の傍で眠り始めました。
この男性が以前の飼い主だったのでしょうか。
前作5でブーマーを初めて見つけた時もブーマーが飼い主の遺体の前でうなだれていたのが切なかったのですが、動物に関するこういう描写は心にきます……。
何度も食用にされかかっているようですね。
確かにこの終末世界でこれだけ大きくて健康そうな猪肉は貴重そうです。
ティンバー
みんな大好き、戦うワンちゃん枠。
今回は秋田犬だワン!
動物の仲間を作ってくれるゲームはその時点で良いゲームです。
前作のブーマーみたいに強い犬だからさらわれたのかと思ったらハイウェイマンたちが「ハスキーもレトリバーも食ったが秋田犬はまだだからな!今日は記念日だ」と話していたのでどうやら食肉用に連れ去られていたようです……。
犬肉パーティー前に間に合って良かった。
今回は無事、犬も乗り物に乗せてもらえるようになっています。
ビーン
吹替声優さんの声が好き。
こんな純粋無垢でよく今まで一人で生き延びてきましたねこの子……。
プロスペリティに来てからは色んな人に手当たり次第オーガズムについて聞いて回ってて笑いました。
中でも一番好きなのはセレニーとの一幕。
ビーン「オーガズムってなに?」
セレニー「は!?え?知らないの?何で知らないの?」
ビーン「良くわからない……。見せてくれない?」
セレニー「😮」
野比の○太くんみたいな無知セクハラ(「二人で一緒に作らない?」「なにを?」「赤ちゃん!」みたいな)してて爆笑してしまった。
というかどうして童貞の概念はあるのにオーガズムがわからないんですか。
ラッシュ
かっこよかったなぁ。
助けに行ったとき、「強~~~~!!」って呟きと共にめちゃくちゃ笑ってしまいました。
だからこそあの死に方はつらすぎましたね。
即死で苦しまなかったのが唯一の救いかな……。
いくらあなたが強いと言っても、あんな事があったのに1人で出歩かないでほしかったよラッシュ。
首にワシのタトゥ入ってるのすごく好きです。
ファークライのキャラ、それぞれ好きなものや興味があることのタトゥを入れてる事が多くてついまじまじと見てしまいますね。
ミッキー&ルー
今回の敵であるハイウェイマンたちのボス。
出てきてまず、女性だ!と驚きました。
そういえばパッケージに二人とも居ますね……変わり果てたホープカウンティにばかり目がいっていてあんまり人物に注目していませんでした。
青い方がミッキー(本名はミシェル。姉)、ピンクの方がルー(本名はルイーズ。妹)。
この2人は4のパガン・ミン様や5のジョセフ・シード&兄弟たちと違い理性的な面がほとんど見られず、非常に凶暴凶悪な分かり易い“悪者”という印象でした。
ただこの2人、基地に残された音声を聞いていると仲間に対しては「たまにはゆっくり休むことも忘れんなよ」と声を掛けるなど意外と面倒見の良い一面もあるんですよね。
元ハイウェイマンのジーナ曰く、双子の父親は確かに暴力的な一面はあったものの彼女たちのように快楽のために人を殺すようなことはせず、見せしめ等止むを得ない場合にのみ暴行を働いていたり、それなりにルールを設けていたりしたそうです。
それが本当であればミッキーとルーの残虐性は全てが環境や父親のせいというわけでもなく、群れているチンピラにありがちな「あたしら2人居れば最強っしょw」思考ゆえのものだったのかもしれないなぁと思います。
1人になった途端反省してしおらしくなるところなんてまさに……という感じで哀れでした。
わたしはラッシュの一件が非常にショックだったので殺ってしまいたかったのですが(警備キャプテンという立場でありながら結局トーマス・ラッシュを全員失ってしまった主人公の気持ちとしても多分そうでしょう)、急に萎んだ風船のようになったミッキーを撃つことは出来ずそのまま見逃してしまいました。
妹を喪った彼女が今更母親に会えたとして、その後どういう人生を歩んでいくのかわかりませんし応援する気にもなりませんが、まあ……もうホープカウンティに戻って来ないのならどうでもいいかなと思います。
ラッシュの件が無かったら多分もう少し憐れみを感じていたんだろうな。
良いバランスのゲームだなと思いました。
どうでもいいんですが、ミッキーって聞くともう片方はミニーしか出てこない残念な脳みそをしているので、遊び始めてからしばらくの間「ミッキーとミn……じゃなかった、ルー」と何度か脳内修正しながら進めていました。
ジョセフ
「ジョセフに死ねって言っといて!😡」と言ってくるモブが居て、ジョセフには申し訳ないもののそのたびにちょっと笑いました。
改めて考えても、前作の悪役サイドがごく普通に生きている世界線ってすごいな……と思います。
いつまで経ってもジョセフには勝てない。悔しい。
終盤のいざこざに関しては、イーサンというよりジョセフのせいだよなあと思ってしまいます。
イーサンは今はもう大人ですが、母親を亡くした後の彼には父親(ジョセフ)からの愛情が必要だったのに、適切な愛を受けないまま育ってしまった子供の末路という感じでとても可哀想に思いました。
そう考えたらジョセフには5でもニュードーンでも迷惑しかかけられてないなわたし(の分身として頑張った主人公たち)は……。
でも不思議な事にジョセフを憎み切れないんですよねえ。
これがカリスマ性か。
ジョセフの居たところに『ジョン、ジェイコブ、フェイスの事は私の過ちだった』というようなメモが落ちていたんですが、ジョセフはジョセフなりに“死なせてしまった兄弟たち”への後悔を抱きながらこの17年間を過ごしていたのかなと思うとちょっと切なくなりました。
イーサン
この子を見ていると、ジョン、ジェイコブ、フェイスはかなり優秀な部下だったんだなと気づかされます。
彼らは自らの命さえ差し出せるほど、心の底からジョセフに忠誠を誓っていましたものね。
逆に実父と実子という関係性のせいでここまで拗れているんだろうかとも思いました。
……ところでイーサンっていくつくらいなんでしょうね?
母親のメモで「出て行ったとき、ここは教会だったけれど、今は廃墟」とあったので、5の時間軸よりも前に産まれた子なのかなと思いますが……。
っていうか事故死した奥さん以外にも手を付けている女性が居たとは、ジョセフなかなかやりますね。
イーサンは最後の最後まで哀れで可哀想でした。
そりゃ今まで散々苦労してきたのに、「ポッと出のキャプテンの方がお前よりトップに相応しい」なんていきなり言われたらイーサンじゃなくても怒るって。
でもあの実(アダムとイヴがエデンの園で食べた善悪の知識の実のようなもの?)を食べてああなってしまうってことは、イーサンの魂があの実に見合わないものであったという事は本当だったんですよね。
魂が穢れているというより、エデンに対しての信仰心がなければダメってことなんでしょうか。
ちなみに、実はクーガーズのリーダーだったヴァージルの息子さんもイーサンという名前でした。
全くの偶然ですが。
アーウィン
ハーク並みのビッグマウス。
まるで愛称のように腰抜け呼ばわりされています。
「いつか、友達できるといいな……」と小声で呟くあたり、悪い奴ではなさそう。
「速い車を用意してやる」と言って本当に速い車も用意してくれましたね。
(※この先汚いスクショがあります)
……あと、これ↓に関してはマジでふざけんなよあいつ!と思いましたね。
今回のキャプテンはか弱い()女子()だぞ!
もうちょっと別の方法考えろや!
クリア後はしれっと他の仲間たちと一緒にラフネック岩山に居て笑いました。
ここでみんなと友達になれるといいね。
カルミナちゃんやハークは貴方に対しても比較的フレンドリーに接してくれそうでおすすめだよ。
トレイシー
トレイシーちゃん、1人で旅をしていたのでしょうか。
かつての親友だったフェイスも亡くなり、ヴァージルさんやホワイトホース保安官も亡くなり……クーガーズはバラバラでしたもんね。
17年経っているので現在は40代くらいでしょうか。
知らない子供と競り合って自分の為に食料を取ろうとした時、ヴァージルの事を思い出して食料を子供たちに譲った というくだり、文章だけなのにちょっと泣きました。
トレイシーちゃん、ホープカウンティを出て新しい場所で元気にしていると良いのですが……。
その他、5に登場した人たち
・チーズバーガーを大切にしていたファングセンターのウェイドは……クマに食べられてしまったんでしょうか。
あれだけクマを大事にしていたのに、彼にとっては一番嫌な死に方してて可哀想でした。
・オタク女子ネイディーンは無事にホープカウンティを離れたようですね。
5に出てきたあのミッション(祖父の漫画を探すミッション)、ラストで「これで高値で売れる!」と言ってたからてっきりおじいちゃんの形見売るつもりかと思ってましたが……まぁこんな世界になったらもうお金なんて意味ないですよね。
・前作でも出会った釣り好き女子、スカイラー。
彼氏は亡くなってしまったようですが、あんまり悲しんでなさそうでちょっとホッと(?)しました。
スカイラーとあの彼氏、あんまり相性が良くなさそうでしたもん。
スカイラーは一人でホープカウンティを出て行ったようです。
どこかで元気に釣りをしているといいな。
その他
・↑こんな写真ばかり撮っているので、うちのキャプテンは真面目というよりもかなりふざけたキャプテンというイメージです。
ハークみたいな仲間大好きそう。
・今回はボスが女性だからか兵士にも女性がかなり多いので女性キャプテンを選んで正解だったかもしれません。
システム的には男女で差は無いとはいえ、何となく男性アバターで女性をボコボコにすることに抵抗を感じてしまうので……。
・北の地にはオオカミたちがいます。
ジェイコブが育てていた祝福漬けオオカミたちの子孫でしょうか。
・「人間の髪の毛は歯間ブラシの代用品として最高だ」という話をしているモブが居て、そうか……こんな世界じゃもう物の生産も出来ないだろうから歯磨きにも一苦労なんだろうなと思いました。
虫歯って治療の方法が無ければもう抜くしかないですもんね。
そしてこんな終末世界では抜いた後の入れ歯も作れないからいずれは栄養不足で死に至ると。
・今までは頑なに子供キャラを登場させなかった(4にはパドラが居ましたが)ファークライなのに普通に子供キャラが居ることに驚きました。
しかし案の定悪人に脅されている可哀想なところを目撃してしまってつらい。
ハイウェイマンのところにもニュー・エデンにもきちんと子供キャラがうろうろしているのを見ていると、あ~こんな世界になってしまってもあちこちでそれぞれの生き方や命が受け継がれているんだな……と思えたので個人的には結構嬉しかったです。
・ワニや4の川で見たデーモンフィッシュが居て超怖かったです。
水中が怖いので水の中で襲われるの本当に苦手なんですよぉ……勘弁してくれ。
ていうかあの強靭なワニのアゴをベキってやって倒すキャプテン何者なんよ。
・空に見えるオーロラや白く変異してピンクの角が生えた鹿など、核戦争によって荒廃した世界なのにニュードーンの世界はやたらと幻想的で美しさも感じました。
・祝福を吸ったらダメージが入ることに一番驚きましたね。
そりゃ5の時点で有害なのはわかっていましたが……吸ってもふわふわするだけで済んでた保安官は一体何者だったんだ。
・隊から外した仲間たちがラフネック岩山で休憩していることにずっと気づいていませんでした。
みんなで仲良く話したりゲームしていたりしてかわいい。
でもカルミナはまだ17歳だしご両親が心配するから家に帰ってやんなさいよw
・ニュー・エデン、普通~に会話が成立するのがじわじわ面白い。
お前らがさ……17年前もこんな感じでいてくれればさ……わたしの保安官と死んでしまった保安官仲間たちはあんな目には遭わなかったのにさ……。
・かなり記憶力が悪いので、どこも5で一度は訪れたはずの場所なのに「ここは前作でこうだった場所だ!」とピンとくるのは1/3くらいでした。
わたしの中で「こんな風に変わったんだ」と特に印象的だったのは5でジョンのバンカーだったところ・フェイスが祝福を水に混ぜていた水処理場・旧フォールズエンド・イエスキリスト様の像がある教会です。
・某宝探しミッションの崖に落ちた“ブライアン”って……これってひょっとしてfir○watchのイースターエッグ要素だったりします?
メモでは父親宛てのような文章でしたが、残されていたホロテープの音声は、息子が父に語りかけているものというよりはその逆っぽいような気がするんですよね……。
さすがに考えすぎでしょうか。
・ドラブマン一家+シャーキー+アデレードさんの彼氏であるザンダーがしばらく暮らしていたと思われる家(パイロズ・ホロウ)の日記が面白かったです。
こういうものが残されているのでオープンワールドの探索はやめられないんですよね。
日本語訳のブレの影響なのかなんなのか、シャーキーが文中で話している「叔父さん叔母さん親父」が誰を指すのかよくわからず困惑しています。
ハークが崩壊から1年経たないうちに「俺を置いて逝っちまったクソ野郎」と悲しんでいたのはハーク・ドラブマン・シニアさんのことかなと思ったのですが、文中にはその後にも“叔父さん”が登場して、その“叔父さん”はハーク&シャーキーと居るより出てった方がマシだと1人でここを出ているんですよね……。
今回、シャーキーの雑談から『シャーキーの母親は彼をトイレで産んだ後に見捨てて出て行ったため、代わりに祖母がシャーキーを育てた』という話が聞けるので、シャーキーのお父さんが一緒に住んでいたというわけでもなさそうですし。
ちなみにアデレードさんは彼氏のザンダーと一緒にヘリコプターで国外へ行ったそうです。
さすがアデレードさん、かっこいいなあ。
17年も経っていますから今頃アデレードさんはご存命だとしても80代でしょうか。
その後の2人に幸があったことを願わずにはいられませんね。
・ジェイコブが育てていた選士によるメモ。
なんていうか……もちろんエデンズ・ゲートのトップはファーザー(ジョセフ)だったんですが、ジョン、ジェイコブ、フェイスの直属(?)の部下たちはジョセフだけでなくジョン、ジェイコブ、フェイスそれぞれのことを慕っていたんだよなと今更思いました。
前作であれだけ保安官たちを苦しめてくれた憎き敵ではありますが、彼らにとっても心の拠り所を亡くしたこの17年という歳月は残酷な時間だっただろうと感じます。
・イーサンの母によるメモ
どういう意味なのか最初ちょっと良くわからなかったのですが、何代目かのフェイス・シードが亡くなった後に新しい“フェイス・シード”が現れたことで、“ジョセフにはかつて妻子が居て、彼は妻を失った時に自らの手で子供も殺した=もし自分(メーガン)の身に何かあればジョセフはイーサンの事も殺すかもしれない”という恐れからジョセフの元を去ったという事でしょうか。
・ミートグラインダーに飾られたジョンのYES看板。
めちゃくちゃアートの一部にされてる~!と笑いました。
不満点
それほどないんですが、ラッシュと逃げる際のミッションでラッシュが岩に引っかかって進めなくなり地獄のドライブが最初からになってしまう仕様どうにかしてくれ~と思いました。
ファークライに限らず車系のミッションは自分が運転する側になっても機銃等でサポートする側に回っても本当に苦手で……へたくそなので……。
あとはもうちょっと前作のキャラクターたちについて掘り下げがあったら嬉しかったかも。
特に一切所在が知れない上に言及も無いジェスとピーチズと他の保安官仲間……。
ブーマーはお墓があるという噂を聞いたのですが、自分では見つけられていません。
あれから17年も経っていますし、彼は5の時点で老犬ということでしたので天寿を全うしたのかもしれませんね。そうだといいな。
以上です。
拠点を最大まで大きくしたりロケーションを全部解放して物資を全て集めきったり武器を全部作ったりして37.5時間。
チャレンジがかなり残っていますが、co-op系はぼっちゲーマーのわたしには難しいのでここでおしまいとしておきます。
へたくそゲーマーなので探検はあんまり得意じゃないのですが、普段と違う景色が見られて楽しかったです。
同じ国でもあれだけ景色が違うあたり、さすがアメリカは広いなぁと思いました。終わり方もとても希望があった。
ファークライとは思えないくらい綺麗に終わってくれて達成感がありました。
ラッシュを喪った事は残念でしたが、とても楽しかったです。
どんな場面で写真撮影してんだよ、なサイコパスキャプテンで〆。
ありがとうございました!
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ファークライ5の感想記事はこちら
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