積みゲー崩しと備忘録のようなもの

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Tell Me Why

 

※前回の記事更新後に絵文字や☆を送ってくださった方、ありがとうございました!🐇
嬉しいです!励みになります。

 

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Tell Me Whyの感想です。
2023/05現在はSteamとXboxのみで販売されています。


開発は『Life Is Strange』シリーズでお馴染みのDONTNOD Entertainment。
DONTNODらしい繊細な心理描写と関係性の描き方、アラスカの美しい冬景色がとても印象的でした。
※主人公のうち、姉妹として産まれた双子の片割れであるタイラーはトランスジェンダーで、現在は男性として暮らしています。

 

一言感想:トラウマと思い出に向き合い前へ進む双子。家族ときょうだい愛の物語。

Tell Me Why……理由を教えて

 

 

あらすじ

2015年11月、アメリカ アラスカ州にある小さな田舎町デロス・クロッシング。
10年間離れ離れになっていた双子のきょうだい アリソン・ローナンタイラー・ローナンはこの冬再会を果たし、過去と決別して前へ進むため、10年前に亡くなった母と3人で過ごした生家の片づけを始めた。
家の片づけや町の人との交流の中で、2人は離れ離れになった理由となる“10年前の事件”の真相に近づいていく事になる。

ゲームについて

・日本語音声……なし。制作時はコロナ禍で収録不可能だったそうです。
※なお、タイラー役の声優さんはトランスジェンダー男性の方です。
・日本語字幕……あり。ただ、若干難のある場面があります。
・主人公……アリソン・ローナンタイラー・ローナン。双子。物語開始時点では21~22歳。
・ゴア表現……若干の流血表現あり。

↑最初にこのような説明・注意書きの警告画面が出ます。
DONTNODのゲームらしい、様々な問題に真っ向から切り込んだ場面が多めです。

チャプターは3まで。
プレイ時間はおよそ10時間ほどかと思います。

 

感想(※この先ネタバレあり)

この作品の大きなテーマになっている『トランスジェンダー』に関しては、自分の意見や考え自体は持っているものの、当事者や当事者家族でもないわたしがこういうところで好き勝手に発言するのも違うかなと感じるので長々と言及することは避けたいと思っています。
念のためこれだけ言っておくと、否定的な感情は全くありません。

 

※この先は画像も含めネタバレがあります!
最終章までのネタバレが含まれますのでプレイ予定・未クリアの方はご注意ください。

 

キャラクターについて

個人的解釈が入っているかもしれません。
作中でわかったことのメモを兼ねています。

 

アリソン・ローナン

主人公のうちの一人。21~22歳。愛称はアリー。
高校生の頃に彼氏が居たものの、あまり良い思い出ではないらしい。
テッサの店で働いている。
本人は姉と自称し、タイラーを弟と呼んでいる。
幼少期は活発でやんちゃ。
虫は苦手。
家の問題が片付いたら友人のマイケルとジュノーでルームシェア予定。
幼少期の事件に対するトラウマに長年苦しめられており、酷いときはパニック発作を起こす。
事件後は町の警官(現在は警察署長)であるエディの家で暮らしている。

タイラー・ローナン

主人公のうちの一人。21~22歳。トランスジェンダー男性。
幼少期は『オリー』と呼ばれていたが、それは本人がそう呼ばれることを望んだもので、出生名ではない(ゲーム内では言及されないものの、公式FAQに記載されていました)。
現在は薬を投与しており(ホルモン剤?)、もうじき上半身の性別適合手術を受ける予定。
レンジャーになりたくて努力を続けている。
本人は自らを兄貴と主張しているものの、アリソンに弟と呼ばれても否定はしていない。
いたずら好きで繊細。甘党。
幼少期に母親に拒絶されたと思い込んだ経験からか、他人に心を開くのが苦手らしい。

メリーアン・ローナン

アリソンとタイラーの母親。故人。
ある時期から精神的に不安定になり、小さな町で孤立していった。
生活に困窮してタイラーとアリソンを使って万引きをしていたらしい。
手先が器用で芸術家気質。
美しい女性だった。

サム

メリーアンと親しかった。
酒浸り気味で気性の激しい一面もあるが、基本的には面倒見の良い田舎のおじさん。
かつては既婚者で、ローラという嫁が居た(ローラはダイナーで働いている)。
ディランという息子が居る(生まれる頃には既に別れていたっぽい?)。
弟が居る。
メリーアンには好意を抱いていた模様。
筆まめな印象。

 

マイケル

アリソンの同僚で、テッサの店で働いている。
シェフ志望。
町を出たらアリソンとジュノーでルームシェアする予定。
同性愛者(トランスジェンダー男性であるタイラーも恋愛対象)。
アリソン&タイラーに寄り添ってくれる、非常に良い人。

 

テッサ

メリーアンと親しかったが、ある時期から仲違いしてしまった。
夫婦でお店を営んでおり、現在アリソンとマイケルを従業員として雇っている。
敬虔なキリスト信者でLGBTQ+には否定的。
マイケルの貼ったLGBTQ+ポスターを“うっかり”無くしてしまうことが良くあるらしい。

 

エディ・ブラウン

警察署の署長。
若くして警察学校を卒業しており、現在38歳。
10年前の事件後はアリソンの未成年後見人となっている。
タイラーをファイヤーウィードに入れ、彼の生活費を全額支払ってくれていた。
とても良い人。


chapter1:ホームカミング

特に気になった点をピックアップしました。

 

アリソンの室内にはSF映画のポスターやUMAのぬいぐるみ、望遠鏡などが置いてあります。
SFが好きなんでしょうか。

 

DONTNODのゲームは本当に作中人物の“人生”を描いているんだなと感じます。
この会社のゲームは人生の描き方が丁寧で、自分はアメリカ人ではないのに本当にそこで暮らしているような気持ちになります。好きです。

冒頭(事件当日、取調室?での回想)の不穏な発言やアリソンとタイラーの口ぶりから、さぞかしメリーアンは酷い母親だったのだと思っていました。
でも、かつて3人で暮らしていた実家にはアリソンとタイラーが映った写真が沢山あり、2人が描いた絵も大切に飾ってあります。
そこにはごく普通の“我が子を大切に想う母親”の気持ちが見えるようでした。
幼少期の回想では2人とも母のことを「ママ」と呼んでいるのに今は「メリーアン」「あの人」ととても距離がある呼び方をしているんですよね。

 

このカレンダーのやり取りなんてめちゃくちゃ切ない。

 

アリソンとタイラー、アップでまじまじと見ると、やっぱり一卵性の双子なだけあって似ていますね。
すごく綺麗な色の瞳。

 

タイラーの言い分を信用していないわけではないけれど、タイラーは過去のトラウマもあってメリーアン=自分の敵だったという認識が強いので若干記憶の改ざんが混ざってしまっているように感じる場面があります。
「メリーアンにとって自分は邪魔な存在だった。メリーアンは自分を嫌っていた。だから仕方が無かった」という感情に囚われてしまっているような……。

 

タイラーがエディに「アリソンがいたから、俺はここまで生きて来られた」と話の流れで軽く話すシーンがとても好きです。
さらっと話していましたが、ここまでの流れを見ていると本当にそうなんだろうなと感じていたので。

双子の同性として産まれたきょうだいが「実は自分は男だ」と言って、それをしっかり受け入れて(という言い方自体間違っているのかもしれませんが)何の違和感もなくタイラーを「弟」として接するアリソンが居てくれたからこそタイラーは自分らしく居られたんだろうと思います。
11歳の頃の時点でタイラーを、恐らく女性名であった出生名ではなく彼の主張する「オリー」で呼んでいる&あの夜に髪の毛を切ってあげているところを見るに、ずっと幼いころからタイラーの意思を尊重してくれる存在だったのでしょうね。

 

1章ラストの選択肢では、悩みぬいた末にエディを庇う選択をすることを選んでしまいました。
完全に部外者の大人目線ムーブをかましてしまうダメなプレイヤーです。
その後に見えた“事件”の真相を見たら、やっぱりそうだったのかという思いと、こんなことがあったのにエディに味方されたらタイラーはたまったもんじゃないよなと後悔しました。
これからはもっと本当にアリソンになったつもりでタイラーに寄り添っていこう……。

 

chapter2:家族の秘密

 

2人、顔立ちも身長も同じなのがとても双子を感じてかわいい。

 

 

“双子で少しずつ記憶の細部が違う”という要素、人間の記憶としてリアルですごく良いと感じました。
家族と昔話をしているとたまにありますよね。
幼少期の記憶を弟と話していると食い違う点がいくつもあったことを思い出しました。

 

警察署の機密書類はまずいですぞ~!
捕まりますぞ~!
LISのマックスとクロエも色々やってたけど警察署で何かやるのは一番ヤバくないですか!?
というか、いくらアリソンの父親代わりと言っても警察署長の部屋漁った時点でマジでヤバいですよね。

調べ終わったタイラーに思わず「よし!しまっておこう!しまえ!」と話しかけてしまいました(しまってくれました)。
こういうゲームで、重要なものを調べ終えた後に何故か普通に放置するゲームが多いのでホッとしました……。

 

バレて怒られたものの、捕まる事はありませんでした。
みんな優しいな……。
警察署の資料室や署長室の不法侵入って、本当だったら絶対捕まえないといけないところですよ。
完全に犯罪だもの。
タイラーはアリソン以外の人に触られることを極端に嫌っている印象があります。
エディの事をあまり良く思っていないからか彼相手だとそれが余計に顕著ですね。

 

エディからもらった指輪を付けて仲直りして、ちゃんとタイラーからエディに今までの生活費のお礼を言ってもらいました。
少し時間はかかるかもしれませんが、父親代わりとしてあんなに良い人はいないと思うのでタイラーにもエディと仲良くなってほしいなぁ。

 

あ!

このポスター、もしかしてライフイズストレンジでしょうか。
こういうの見つけると嬉しくなりますねえ。
ライフイズストレンジ2要素もどこかにあるのかな……。

 

こえー人形。

テッサの店こんなの売ってるんですか?
トムを模したものみたいですが、呪われそうで絶対欲しくないです。

 

 

マイケル、タイラーに対してすごくモーションかけてくるなぁと思ったらマイケルはゲイなんですね。

タイラーはどうなんでしょう……今のところ男女に対してどちらが好きかというのは見えてこないですが。
本人も「まだ自分の事が理解しきれてないから付き合えるかもわからん」と言っていたので初恋自体まだなのかも。
ホルモン治療を始めたのも3年前、つまり18歳くらいからですもんね。

 

景色が綺麗……。
冬のアラスカ、寒いんだろうな。

 

タイラーとアリソンからメリーアンへの、ものすごく複雑な感情。
お墓のシーンで、彼らはメリーアンを憎んでいるけど愛していたし、今でも愛しているんだな……と思ってアリソンに貰い泣きしました。
母親が心を病んでいたことや、生活に困窮していたこと、子供心なりにわかっていたつもりでも、自分たちが大人になったことで本当に分かったこともきっとあるでしょうね。

 

アリソンとタイラーをメリーアンが虐待(ネグレクト?)しているという情報を児童相談所に流したとされるテッサと話し合い、許す選択をしました。
わたしは性格が悪いので恐らくアリソン&タイラーと同じ立場であればテッサを許せないですが、ここでテッサを突き放せば母親メリーアンと同じように、この双子を生まれ育った町から孤立させてしまうことになります。
2人はもうそろそろ町を出て行く選択をしているとはいえ、やっぱり生まれ育った場所というのは特別なものだとも思うんです。
いつか双子がこの町を懐かしく思って帰ってきたい時に村八分にされたらつらすぎるので、ここは少し大人な対応をさせました。

 

秘密の番人の箱を開錠する数字がわからなくて、ネットの海で調べてしまいました。
数字が“130”ということは知ったものの、どうして130になるのかわからずモヤモヤ。

後で秘密の番人の章をもう一度読んでみたところ、ストーリー内部ではなく絵の方に数字がそのまま隠してありました。これか~!

 

母が死ぬことになってしまった真実を知りたいタイラーと、幼少期からずっとこの町で育ち、これ以上町民たちとの間に軋轢を生じさせたくないアリソンの間で意見が分かれ、不穏な空気のまま2章が終わってしまいました。

 

chapter3:継承

大人同士だからか、10年間も離れ離れになっていたからなのか、双子はLISのクロエやLIS2のダニエルのように感情的にならなかったのでchapter2ラストでの言い合いはそれほど酷いものには感じなかったのですが、2人にとっては結構なきょうだいゲンカだったようです。

タイラーは恐らく実家に残り、本当ならタイラーと共に実家に居るはずだったであろうアリソンは自室(エディの家)に帰って来てしまっています。

 

ひょっとしてメリーアンはタイラーを殺そうとしたわけではなかったのでは?というのはチャプター1の時点で思っていたのですが、どうやらアリソン&タイラーも色々探って過去の記憶を思い出したり人の話を聞いたりするうちに薄々そう感じ始めているようです。
タイラーは真実を知れば救われるでしょうけれど、アリソンは……実際に母親を刺してしまったアリソンは、『勘違いで母親を殺した』という今まで以上に深い闇にとらわれることになってしまいます。
そんな事になってしまったらアリソンのメンタルがもたないよ。

 

エディは本当に良い人ですね。
アリソンのことを実の娘のように可愛がって……。
朝食を運んできたものの、アリソンを気遣って部屋をノックするのをやめた後の表情なんて完全に「気遣いの出来る父親」でした。

ここ数日の調査で心が疲れたせいか、アリソンは過去の記憶……ではなく、アリソンがこの10年間ずっと心の中で感じていたであろう想いが溢れ出すような幻覚を見始めます。
幼少期のタイラーに「寂しかったのに私を置いていった」と責められる幻覚、殺人犯がアリソンであると知ったエディに「お前は私の子じゃない」と突き放されるような幻覚、そして「あなたが私を殺した」と怒る母の幻覚。

様子を見に来てくれたマイケルがあまりにいい奴すぎて直視できませんでした。
ほんっともう、いい奴……いい奴すぎるよマイケル……!!!

マイケルはゲイなのでアリソンに対する下心も一切無くこんな風に優しいのだと思うと、なんていうかもうただひたすら尊い奴……と思いますね。聖人すぎる。

 

え!?タヌキが郵便泥棒だったの?
あれ?アメリカってタヌキ居ないんじゃなかったですっけ……?

 

アリソンはその後グレッグス巡査に、遠回しですが「君は良い子なんだから、あの殺人犯の弟に言いくるめられて町のみんなを調査するような真似はやめなさい」というような事を言われ、パニック発作を起こしました。
本当に母を殺したのは自分なのにタイラーが町の人たちから悪く言われているというショック、そして本当の事を知ったらみんなからそういう風(今タイラーが言われている風)に見られるのだという気持ちから心のバランスが崩れてきているように見えます……。
心配ですね。

 

発作を起こしたのはタイラーのせいか?と、エディに言われるアリソン。
自分のせいで弟が町の人たちから『悪人』だと決めつけられるなんて、弟想いのアリソンにとっては何よりつらいことでしょうね。

 

ゲームだからやれてしまうけど、実際アリソンの立場だったら絶対に言えなかっただろうな……と思いつつ、エディには真相を明かしました。
ここでのやり取りは本当にすごかったですね。
2人とも言葉は最低限なのに、どちらも深く傷ついているのが伝わりました。

恐らくエディは、アリソンから「あの夜、鋏を持っていたのは私」とカミングアウトされたことで初めて、何故タイラーがあれほどエディに対して激しい怒りをぶつけてきたのか理解しただろうと思います。
エディには一切非はないんですけどね……。
でもきっと、後悔するんだろうなと思います。エディは良い人だから。

 

メリーアンと仲良しだったサムにド直球で「あなたが私たちの父親なの?」と聞きに来たアリソン。
もう無敵です。

「俺は怠け者かもしれんが、臆病者じゃねえ」という台詞で返すサム。かっこいい。
うーんでもそうだよな~、サムは酒浸りおじさんではあるものの筋は通してくれそうなイメージです。
ガサツで田舎者なだけで悪い人ではないというか。

一方その頃タイラーは聖人マイケルと一緒に釣りをしながら話を聞いてもらい、

まあその……ええっと、なんやかんやありました。
マイケルは相当いい奴で大好きなんですが、こんなに短い尺の中でそんな無理矢理タイラーとくっつけなくても……いいのでは……と思ったのが正直なところです。
LISのクロエとマックスはそもそも幼馴染&幼少期の頃からお互いに依存気味&クロエのキャラもあってラブストーリーとしても丁寧だと感じたものの、LISBtSやLIS2の恋愛描写はかなり性急だな~と個人的には思ったので、今回も少し面食らいました。
いや、LIS2はまだ……ゲーム内で描かれなかっただけで兄弟は数か月くらい恋愛対象たちと過ごしていたらしいので納得はできるんですが、タイラーとマイケルは出会ってまだ数日ですよ。タイラーはこれが初恋っぽいし。
まあキスはしてもらいましたけど。いい奴なので。
いろいろ書きましたがマイケルなら安心だとも思いました。
幸せになりなさいよタイラー……。(誰目線の感想なの?)

双子再会。仲直り!
中間でお互いの感情を整理する役を担ってくれたマイケルのおかげですね。
ありがとうマイケル。

 

その後は協力して真相解明(というよりも謎解きをしてメリーアンの過去を知ったり父親を見つけ出したり)など色々ありました……が、この辺りに関してはまた後述します。

 

10年前と同じようにアリソンを諭すタイラーと、その後額を合わせて目を閉じる双子に少し泣きました。
メリーアンはもう居ないのだから、ここからは自分たちであの夜の真相を見つけて、選んで、それを信じて向き合っていくしかない。

 

こうして彼らなりの真実を見つけたアリソンとタイラーは、半年後……

 

片付けを済ませて完全に実家を引き払おうとしていました。
どうやら買い手が見つかった?様子です。
アリソンは既にマイケルとジュノーで暮らしており、タイラーもこれからジュノーへ行くそう。

 

町の人たちと撮った写真。
沢山新しい楽しい思い出を作れたようで良かった。
メリーアンの撮った幼少期の写真も素敵なものが多かったと思うのですが、ジュノーへは持って行かなかったのか少し気になります。
タイラーにとっては『本当の自分じゃなかった』頃だから見るのも嫌なのかもしれませんが……。

 

先日「アメリカにタヌキはいないからアメリカ人は基本的にタヌキという動物を知らない」という話を聞いて衝撃を受けた後だったので「郵便泥棒がタヌキだった」と警察署で聞いた時は、えっマジで!?と思ったんですが、写真見たらこれ……どう見てもアライグマやんけ……とじわじわきました。
音声でどう言っていたか覚えていないですが、翻訳のブレっぽいですね。
わたしも動物好きを自称しながらLIS2を遊ぶまでクーガーを知らなかったので、アメリカの人にとってはタヌキはそういう存在なんだろうなと勝手に想像しています。

 

クリア後、考えた事など

+上記で触れたキャラクター設定よりも少し踏み込んだ印象変化など。

 

アリソン&タイラー

メリーアンは”本当の自分”を母親から認めてもらえなかったからこの町へ逃げてきたのだと知った時、アリソンが今しようとしていること(実家から逃げる事)はメリーアンに似ていると感じ、タイラーが「母に理解してもらえない」と悩んでいたところも、メリーアンに似ていると感じました。

 

メリーアン

私はやはり、メリーアンは「悪い母親では無かった」のだと思いました。
メリーアンは性別違和を抱えるタイラーの事を疎ましくなんて思っていなかったし、むしろ息子として尊重しようとしていたのでしょう。
……ただ、最初の子の件もあって、どうしても子供が欲しかったのかもしれないなという気持ち自体は理解できるのですが、それでも既婚者との間に子供をもうけた事については擁護できません。
しかも自分にすごく良くしてくれていた人の旦那を寝取るって……おいおい。

 

テッサ
調査を続ける中で実はこの人が一番印象が変わった人かも。
お墓のシーンでは正直「なんだかなあ……」と思っていたのですが、真相を知ってとても同情しました。
そりゃあ怒るしメリーアンに背を向けたくもなりますよね。
双子の父親についていつ頃から気づいていたのでしょう。
テッサがメリーアンに冷たくなったのはあの冬かららしいので、その頃知ったのでしょうか。
生まれた子供に罪は無いとはいえ、この件は誰もテッサを責められないよなと思います。
つらかったでしょうね。
トムと別れて街を出て行く選択をしたことも、きっと再び双子と出会った事で心境の変化があったのだろうなと思っています。

 

+最後の選択について

最後の重要な選択、ここまでの調査でわかってきたことや納屋のロフトにあった品々から「メリーアンが子供たちを傷つけようとするはずがない」と思ってしまったわたしは、双子の主張ではなく“あいつ”の主張を真実のものとしました。

あとで確認してみたらこの選択をした人は0%でした。
……そ、そっか……。
……良く考えてみれば、アリソンが言っていたように「メリーアンはもう居ない」んですよね。
どれだけ後悔した所で、あの夜が無かった事にはならない。
それなら、これから先ずっと生きていく事になる双子の未来の為にも「メリーアンはタイラーを殺そうとしていて、だからアリソンが正当防衛の為にメリーアンを刺した」という記憶のまま終わらせた方が、ふたりにとっては良かったのかもしれない……と、しばらく後悔しました。
きっとわたしは双子に「母に愛されていた」という記憶を残したかったんだと思います。
身勝手なエゴですね。

……ただ、トムの証言を信じたアリソンは「あの夜のメリーアンは自殺しようとしていた」と結論を出していましたが、わたしの予想とは少し違います。
わたしは、あの夜のメリーアンは「テッサとトムを殺そうとしていた」のではないかと思っていました。
援助を打ち切った上に児童相談所に通報して命よりも大切な我が子と引き離そうとしたテッサと、子供たちの父親であるのに全く資金援助をしてくれなかったトム。
テッサに関しては完全に逆恨みですが、あの頃のメリーアンは子供の目から見ても精神的に不安定だったそうなのでやりかねないような。

 

+好きなシーン

オリー宛てに書かれたメリーアンからの手紙に「あの人……気づいてたのか。俺は息子だった」というコメントをするタイラー。
出生名ではない『オリー』という名前で呼び掛ける手紙、すごく“母親の愛情”を感じました。
それが10年の歳月を経てタイラーにも正しく伝わったことがよくわかる台詞だと思います。

 

*アリソンに掴み掛かって口止めを迫る“あいつ”に対して「こいつに触れるな!」と突き飛ばすタイラー。
タイラーは常にかっこいいんですが、あのシーンは特にめちゃくちゃかっこよかったです。

 

*”あいつ”と対峙している際の双子通信で、「あいつが納屋でのボヤ騒ぎの際タイラーを突き飛ばしていったこと」に対して心底怒っているアリソン。
本当にお互いがお互いを大切に想っている描写が尊い。

 

+そのほか&まとめ

*収集品が”子供の頃に2人が大切にしていたおもちゃ”というところがまた良かったです。
全部集められなかったのが心残り。もう1周したいです。

 

*”ほら、やっと王女は幸せを見つけた”。

どういう気持ちでこのコーナーを作ったのかな、メリーアン。
まさかこんなことになってしまうなんて想像もしていなかったでしょう。

 

*親子で書いた物語のうち、オリーとアリソンのサインが入っている話はオリーとアリソンが絵を担当しているようですね。
タイトルの文字も良く見ると筆跡が違う。細かい。

 

見えてきた真実は切ないものの、終わり方は今まで触れてきたLISシリーズ(※トゥルーカラーズのみ未プレイです)と比べると非常に後味が良かったと思いました。
2人が共に過ごせなかった10年は大きいですが、アリソンもタイラーもまだ21で、自分たちの目指す未来のために何をすれば良いかきちんと理解して夢に向かって歩き出そうとしています。
希望のある素敵なエンディングだと感じました。
彼らとマイケルの未来が今までよりずっと明るく自分たちらしくいられる事を願いたい。


一応バッドエンドというか、アリソンとタイラーの絆が希薄な状態で終わるエンディングもあるみたいです。
わりと丁寧に探索したつもりでしたが、収集品をいくつか取りこぼしてしまったのでもう1周くらいしたい気持ちはあるものの、双子の決別(?)を自分で見るかは未定。

 

やっぱりDONTNODのゲームが醸し出す空気感と関係性の描き方が好きだな……と再確認しました。
どこを見ても景色が綺麗でとても良かったです。

 

おしまい。

 

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(記事内で言及した他ゲームへの記事はこちら↓)

 

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