積みゲー崩しと備忘録のようなもの

ひたすらゲームの感想を残すブログ

天穂のサクナヒメ

 

 

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更新が滞ってしまってすみません……ちょっとバタバタしております。早く落ち着きたい。
休憩していた間も絵文字箱への絵文字やコメント、スターなど本当にありがとうございます!!
いただいたメッセージや絵文字、スクショして大切にしております。嬉しいです😢🙏
ゲームはちょこちょこしております!内訳はほぼElin。怖いゲームでおじゃる。

めっきり寒くなり、わたしの住んでいるところでは先日ほんの少し雪が積もりました。
感染症も流行り始めているようなので、皆さま体調にはお気を付けくださいね。

 

さて、少し前に天穂(てんすい)のサクナヒメをクリアしていました。
(わたしは未視聴ですが、最近アニメもしていたそうです)

 

一言感想:ゲームで本格田舎暮らし。米は力だ。

田舎はゲームで過ごす程度がいちばん良いですよ。(ド田舎住みの意見)

 

 

 

あらすじ

神の暮らす『頂の世』。自らは全く働く事なく、両親が遺した米のおかげでそれなりの地位を獲得している豊穣神サクナヒメは、親友であるココロワヒメにマウントを取りながら毎日楽しく過ごしていた。
主神であるカムヒツキ様に米を献上する大切な日、『麓の世』——人間界から数名の人間たちが『頂の世』へ紛れ込んだ。
飢えに苦しんでいた人間たちはあろうことかカムヒツキ様への捧げものである米に手を出し、更に不注意から火事を起こしてサクナヒメの米を全て吹き飛ばしてしまう。
この一件により、サクナヒメは『鬼島』と呼ばれる地へ、米泥棒人間たちと共に島流しにされる事が決定する。
再び神々の島へ戻る為、あるいは人間界へ戻る為、サクナヒメと人間たちは鬼島で共同生活を送る事となるのだが……。

ゲームについて

・主人公……サクナ。
わがままで甘ったれ、親の七光りでぬくぬく暮らしている神様。

こう見えても神様なので立派な大人。

 

・仲間……一緒に暮らす人たちが数名居ますが、サクナは基本的に一人で戦闘に出かけます。
・ゴア表現……なし。

 

日本のRPGらしい可愛らしいキャラクターデザインと丁寧な説明が印象的でした。
クリア後にサブイベントを回収したりしたので実際のプレイ時間はもう少しかかっていますが、メインストーリークリア時点の時間は30時間強でした。
クリア時点は12年目で、米の格は43でした。

感想(※この先ネタバレあり)

※この先はスクショも含めネタバレがあります!
プレイ予定の方、未クリアの方はご注意ください。

キャラクターについて

かなり癖が強かったな~……というのが正直な気持ちです。
特にサクナヒメ&きんた&ゆいあたりの性格は賛否両論ありそう。
わたしは自他共に認めるロリショタコンで、普段なら断然大人キャラより子供キャラを贔屓しがちなのですが、今作は大人キャラ(サクナヒメ含む)の方が好きです。

あと、訛りの強い喋り方のキャラクターが多かったので、ついボイスを飛ばさずに最後まで聞いてしまいました。
自分が住んでいるところ以外の方言って、いいですよねえ。

 

サクナヒメ

キャラクターデザインが最高。非常にかわいい見た目と声と動き。
子供にしか見えませんが、神様なだけあって年齢的には立派な大人のようです。
立派な両親を持っているものの、本人は何もせず親の財産で好き勝手に生きてきたという、非常にうらやましい存在
実はかなりの読書好き。
最初はわがまま放題のダメダメ神様ですが、冒険が進めば進むほどに頼もしく成長していきます。
サクナヒメは大人ですが、なんだか子供の成長譚を見ているようで微笑ましかったです。
人間たちとも打ち解け、ココロワヒメとも仲直りし、立派な豊穣神となりました。
ご両親の姿も見る事が出来て良かった。
タマ爺を熔かして新たな武器にするか否か……という対話のところで、大泣きするサクナヒメには貰い泣きしてしまいました。
遊び始めた時点では、まさかそこまで感情移入できるほどサクナヒメを好きになれると思わなかったので、これは嬉しい誤算でした。
カムヒツキ様の前に居る時の完璧な敬語といい、読書が趣味なところといい、実はところどころ育ち?家柄?の良さが出ているところも好きです。

 

タマ爺

癒し枠。サクナヒメの育ての親であり、折れてしまった剣。
付喪神みたいなものなのでしょうか?
『おひいさま』というのは『お姫様』の音変化だそうですが、実はこのゲームを遊ぶまで全く知らなかったので勉強になりました。
タマ爺が居なくならずに済んだ事は、とっても嬉しかったです。

 

ココロワヒメ

ココロワヒメ主人公のゲームの制作が決定したそうです。ココロワヒメ好きだから嬉しい、めでたい。
最初の数十分の間に見せられるサクナ→ココロワへの無自覚(恐らく)マウントが傍から見ているだけでも結構不快で、かなりココロワヒメに同情してしまいました。
そして、実はゲーム中で一番苦労したのがココロワヒメ(の機械兵士たち)との戦闘でした。
どうやっても勝てなかったので更に1年米を作ってから挑んだところようやく勝てました。やっぱりわたしみたいなヘタクソゲーマーが横着したらいけないですね。
しかし、サクナヒメとの仲があれほど拗れても最終的に仲直りしてお互いを親友と呼び合う姿は可愛くて良かったです。
サクナヒメのせいもあってか自己肯定感が低めなので、サクナヒメから力を貸すよう懇願される度に恍惚とした表情を浮かべていました。あんな顔になってしまう気持ちはわかる気がします。

 

田右衛門

大きな身体に優しい心。癒し系。
育ちがよく、学がある。
田右衛門が異様に良い人だから本人は気にしてないけれど、彼への当たりの強さはなんなの……。
ぼけ侍、っていうのも愛称なのはわかるんですが……。
ぼんやりしているように見えて……というか実際ぼんやりしているのですが、背負っているものの重さやミルテとの会話、かいまるや他の子供たちへの想いなど、シナリオに大人目線のビター成分を混ぜてくれる存在だったなと思っています。
ミルテとちょっと良い感じだったように見えたので、最終的に頂きの世に残る事に決めていたのは衝撃でした。

 

きんた

めちゃくちゃ訛ってる男の子。
口が達者かつクッソ生意気で腹が立つことも多いものの、作中で色々学びながらちゃんと成長しているなと感じさせる少年でした。
日本のゲームではひたすら聞き分けが良くてかわいいだけの子供キャラが多い中、こういうキャラクター付けは結構珍しい気がしました。

 

ゆい

めちゃくちゃ訛ってる女の子。きんたのことが好き。
見た目は大人しそうだけれど、かなり曲者
かいまるを嫌っている理由は、ゆいの正体が判明するサブイベントによって見当がついたのですが、それにしたって幼児をビンタすんなと未だに思っています。
いくら昔の子でもこんな年少の子を叩いたら普通に怒られていたのでは……?

プレイメモに『鳥が苦手』と書いていました。
その情報がいつ出たのかもう覚えていないのですが、ひょっとしたら夕餉の時にでもそういう話題になったんでしょうか。
「鶏肉は苦手」とか……?
(ゆいの正体を知った今、もしもこれが鶏肉のことだったら惨いことしちゃったなと今更反省しています。そりゃ食べたくないよね)

 

かいまる

幼児。かわいい。癒し枠。
父親が殺されるところを見てしまい、それ以来喋る事が出来なくなってしまった。
なんやかんや、最初からサクナヒメも幼子のかいまるには優しくてほっこりしました。
動物に異様に好かれるそうです。
多分将来金太郎みたいになりますね、この子は。

 

ミルテ

ベンタニア出身の外国人。
とても向上心があり、明るく前向き。素敵な女性。
毎日の料理を担当してくれます。

 

アシグモ

島に残る、最後のアシグモ。
アシグモの幽霊が成仏できず彷徨い続けているこの地で、彼はひとり何を思いながら過ごしているのでしょう……。

 

河童

かわいいー!!!!!

気になった事

・高いところに上がるための天衣システムが嫌すぎました。
戦闘そのものより、高いところに上手く上がれない自分の下手さ&高いところで引っかかって降りてこられなくなる敵の嫌なコンボにはマジでイライラしました。(※ただのヘタクソ)
上がれない間に夜になり、強化された敵に勝てなくなって結局、後日イチからやり直し……というパターンが何度も。

 

・農業関係の操作性の悪さ。
後半はとても楽になりましたが、序盤の農作業はコントローラーが故障しそうでヒヤヒヤ。

 

その他感想

・タイトルは天穂(てんすい)ですが、サクナヒメたちが作るお米の名前は天穂(あまほほ)なんですね。

 

・人間サイドの米泥棒

これについては正直もうちょっと真面目に謝って欲しかったです。
飢え死にしかけていたとはいえ普通に犯罪じゃないですか!
いくらダラダラしていたからってさすがにサクナヒメがかわいそう。

 

・田んぼづくり
……田んぼ、我が家でも昔は作業していたんですが、あれって本当に大変なんですよね……。田植えも手入れも収穫も……。
足は埋まる。田んぼの土はとても臭い。変な虫もいっぱいいる。
そんな中農家さんは作業をして米を作ってくれているんだと考えると、もうほんと頭が下がります……いつもありがとうございます。

 

・作中の景色

ド田舎に住んでいるので正直なところそこまで感動は無かったのですが、“田舎の景色が好きだけれど普段は街中にいる”という方はとても癒されそうだな~と思いました。
鳩の声とか虫の声とか風の音とか、とてもリアルでした。

 

・日本人でも今日日なかなか聞かないような和言葉が多いけれど、海外翻訳はどうやってるんだろう。

 

・夕餉

みんなで火を囲ってご飯を食べる光景がめちゃくちゃかわいい!
このゲームで一番好きな要素です。
空腹の時に見ると、ご飯が食べたくなります。

・結局サクナヒメが田んぼの手入れもやることになりました。

田起こしくらいは力仕事だし、田右衛門がやっても良いんじゃないかなあ!?

 

・ダンジョンに入った際など、場所を表す時のフォント
細部まで和風で本当に素敵でした。

 

わ ん ち ゃ ん !!!!!!!

柴犬が来ました。わお〜!かいまる、でかしたぞ!!!!
→最終的には動物もいっぱい増えました。ここに住みたい。

 

・縁側の休憩

かなり色々なパターンがある事に気づいてからは、結構頻繁に休憩を取るようにしていました。

ぐるぐる回る河童&それを見て嬉しそうなかいまるの休憩シーンがとてつもなく可愛くて大好きです。

 

・ステージの美しさ

四季の移り変わりが反映されていて、とにかく綺麗。
全体的にふんわり。グロー効果がかかっている感じ。綺麗。

 

・サクナヒメ VS ココロワヒメの辺り

ココロワヒメって本当に良い子なんだなあ……。
あんな態度のサクナヒメを本当に友達だと思っているし、彼女の邪魔をすることについて葛藤していて、良い子すぎる。大好きです。
そしてサクナヒメ、あんな言い方してたのに本当にココロワヒメのこと親友だと思ってたんですね。それにもびっくりしました。
あの見下し発言は全部、悪意ゼロで言ってたのか……(ドン引き)。という意味で)
悪気のない悪意ってめちゃくちゃタチ悪いですよね……。

 

・20時間くらいプレイしてようやく寝室の存在に気づきました。

みんな夜はここで寝てたんですね。かわいい。(女子と男子はきちんと寝室が分かれています)

 

・島流し6年目にして、好きなように都に戻って良いことになりました。
しかし、すっかり人間たちに情が移ってるサクナヒメ良い〜。それでこそ神ですぞ、おひいさま!

 

・仲間の元に戻るために頑張ったけど仲間に戻れなかった兎鬼は少し可哀想でした。
鬼の世界にもいじめがあるんですね……。

 

・ラスダンのBGMが田植えの時の歌のアレンジなの、良い〜。
俺屍の時もこういう演出があってテンションがぶち上がったの思い出しました。

 

・ゲームの腕がへたくそすぎてこういうゲームやっていると段々力加減がわからなくなってきます。
コントローラーが壊れそう( ˘ω˘ )

 

JRPGあるある、なんかいい事言いながら消えていくラスボス。

 

・母の残した家が焼かれても、両親が食べられたことを知っても、取り乱さないサクナヒメ。
神として、立派な大人として、かっこよかったです。
最初のあのサクナヒメと同一人物とは思えない。本当に立派になったよ。

 

・エンディングも田植歌。最高。
そしてエンドロールで、キャラクターデザインが村山竜大先生だったことを知りました。キャラクターのかわいらしさに納得。
アプリゲーのチェン○ロにハマっていた時に知ったイラストレーターさんなのですが、特にケモキャラが本っ当に可愛いんですよね……。

 

・ゆいの正体は何だったんだろう。
なんとなく鶴の恩返しっぽい雰囲気なので、かつてきんたに助けられた動物だったのか……?と思っていたら、そのものズバリなイベントが見れました。
しかし鶴だからってかいまるを叩くのはいただけない。
そして突然UFO出てくるのなんなんですかww急に世界観壊しに来るなwww

きんたは、本当はゆい(鶴)を助けたわけではなかった……ということが判明した時の「ゆいの前で絶対にその話するなよ!」と焦るサクナヒメがとてもお姉さんっぽくて良かったです。

エンディングについて

ストーリー中で少しずつ描かれていた『それぞれの価値観』が、『頂の世に残る者』『麓の世に帰る人』で活きてくるエンディングのセンスの良さには脱帽。
しかも、あれだけの衝撃が非常にシンプルかつさらりと終わってしまうんですよね……。
パッと見良い感じに見えた田右衛門とミルテも、きんたとゆいも、最終的にはもう二度と運命が交わる事の無い道をそれぞれが選んで進んでいきました。
普通ならもう少しここに尺を割きそうなものなのですが、ほぼナレーションのみで彼らの“その後”を終わらせる潔さ。
上手く言えないのですが、『天穂のサクナヒメ』のストーリーは人間からすると途方もない『神様』たちの物語を描いていることもあり、ある意味素っ気なくも見えるあの後日談エンディングは非常に“神様たちの物語”らしさが出ていて良かったです。

 

とてもかわいかった。

 

では、今回はここまで。
我が家はインフルエンザが猛威をふるっておりますが、皆さまはお元気でしょうか。
これから更に寒い日が増えてきますので、ご自愛くださいね。