積みゲー崩しと備忘録のようなもの

ひたすらゲームの感想を残すブログ

Felvidek

 

 

絵文字箱に絵文字を送って下さる方々、いつもありがとうございます!
寒波&積雪&疲れから寝落ちしてしまい平日の夜にゲームが出来なくなってきていて心が荒みがちですが、読者の方からのお心遣いにいつも励まされております。

 

さて、今回プレイしたゲームは『Felvidek』です。
中世スロバキアを舞台としたインディーゲームです。

※日本語訳を担当されたKURONO STUDIOS様よりご厚意でsteamキーを頂戴し、プレイする機会をいただきました。
 (ありがとうございます!)

 

一言感想:酒は命の水

 

Felvidek……ハンガリーの地名?(ハンガリー王国時代の地名?)のことのようです。

 

 

あらすじ

アルコール依存症の騎士、パヴォル
ある日、大きな爆発音とともに窓の外を見た彼の目に映ったのは、燃え盛る古城だった。
職務の為この地を訪れていた修道士マテイと共に古城の調査に赴いたパヴォルは、この地で起ころうとしている恐ろしい計画に巻き込まれる事となる……。

ゲームについて

・日本語音声……悲鳴など以外、基本的にはボイスなし。
・日本語字幕……あり。
※最初は英語字幕なので、オプションから設定を変更する必要があります。
・主人公……パヴォル
過去のトラウマから酒に溺れている騎士。
最近、最愛の妻に逃げられてしまい更に荒れ気味。
・仲間……マテイ
生真面目な修道士。
アル中のパヴォルのことをあまりよく思っていない。
・ゴア表現……人が亡くなる描写は多いものの、直接的なグロ要素はほぼ無し。

 

プレイ時間はおよそ3~4時間ほどだと思います。
わたしのクリア時間は5時間強でした。

ストーリー上の仕様かもしれませんが、独特の言い回しが多く、シナリオの理解はなかなか難解だったかなと思います……。
舞台となっているスロバキアやハンガリー王国等への知識があればもっと楽しめるのかも。

 

store.steampowered.com

 

感想(?)(※この先ネタバレあり)

※この先はスクショも含めネタバレがあります!
プレイ予定の方、未クリアの方はご注意ください。

 

イラストと音楽がとても良かった。

これを見る・聴くために買うのも全然アリだと思うくらい。
RPGツクール製らしいんですよ、このゲーム。
まずそこで興味を惹かれる方は多いと思います。

味のあるイラストの数々は見ていてとても面白かったです。
使う色味も抑えてあるのがお洒落で良かった。

 

こういったゲームへの感想で一番わたしが大切にしているのが、そのゲームのシナリオやキャラクターへの自分なりの感想なのですが、正直なところ今回のストーリーは難解すぎてわたしは最後まであまり理解できませんでした……。

悪事の数々にはカルト団体が絡んでおり、そこにはパヴォルの知り合いの姿もあり……という感じだったと思うのですが、エンディングもいまいち理解できず。
あれ?もしかして分岐があったりする??と調べてみたものの、そういうわけでもない感じ……?

 

まず、物語に度々登場する『フス派』について。
この『フス派』というのが一体なんなのか分からなかったのですが、少し調べてみたらすぐに答えは出てきました。
日本に住んでいると宗教関係のいざこざに巻き込まれることは少ないので、解説を読んでもピンとこない事が多いのですが、この『フス派』は宗教の改宗派、つまりこの人たちも宗教関係の派閥(?)のひとつだった様子。
『フス派』も、カトリック教を信仰する町の人々を襲って殺害する等の過激な行動を繰り返しているため、主人公やマテイとは敵対しています。

 

そして、別の集団となる『カルト団体』。
このカルトたちはフス派とはまた違うモノを信仰しており、フス派とも争っています。
彼らの信仰しているものはズルヴァン?
この、ズルヴァンというのは『ズルワーン教』というものとイコールであると考えても良いのでしょうか。
(一応Wikip○diaを読んでみたものの、こちらも難解でなかなか理解が難しそうでした。宗教や歴史関係の基礎知識があれば違うのかな……)

このカルト集団には不思議な力があり、人間を化け物に変化させてしまうことすら可能な様子。
一体何が目的だったのかはよくわかりませんでした。
まあカルトってそういうもんか……で納得しようとしていますが、それで良いのか否かは不明。

 

パヴォル

何故か他の人からは『パリ』と呼ばれています。
あだ名みたいなものでしょうか?
海外の人の愛称の付け方が昔から良くわからないのですが、外国人から見たら日本人もそんな感じなんでしょうかね。
コソヴォでの戦争で死にかけてからアル中にということなので、何かしらのトラウマが関係しているのかな?と思いました。
パウラに対する献身と愛情深さについては、ここまでの関係性が作中で描かれなかったこともあり全く感情移入できず終わってしまった感じ。
……そういえば、ゲーム開始直後(マテイ加入前)に城の地下に行ったらカルトの人に「ついてこい」と言われ、ついていったら取り囲まれて殺されるイベントがありました(実はその時のスクショにはラスボスの姿もありました)。
こういうちょっとした小ネタは2周目をやったら気が付けるのかもしれませんね。

 

マテイ

パヴォルの相棒であるおじさん。生真面目な聖職者。
マテイとパヴォルが徐々に打ち解けていく姿にはほっこりしました。
こんなことが無ければ絶対に相容れなかったであろう2人ですから。

 

ヨゼフ

ゲーム好きな領主。
最初はただのモブ兵士だと思ってました。
まさかそんな偉い人だったとは……。
そして知らない間に殺されて居なくなっていました。えぇ……。

 

アダム

急に出てきて主人公より活躍してて笑った。
かっこいい。

 

フェリ

最後に突然ラスボスに殺されたっぽいんですが、パーティ外だったので一体誰だったのか未だに良くわかっていません。
城の兵士のうちの一人だったんでしょうか?

 

<まとめ>

・もう少しわたし自身、ハンガリー帝国(そして現在のチェコやスロバキア)について基礎知識があればもっと楽しめたのかも。

・戦闘の時のBGMは特に耳に残り、大好きです。

・戦闘時のアニメーションやバトル時の戦略も色々考える事が出来て楽しかったです。
体力回復のためにマテイにめちゃくちゃお酒飲ませてしまったけど、アレは彼の職業的に大丈夫だったんでしょうか。

・作中人物たちから感じたトルコ人への異様な敵意は一体なんだったんだ……。
あれも世界史の知識があれば理解できますか?

 

ワンちゃんかわいい!!!!

 

きちんと理解するためには、色々と事前知識が必要なゲームでしたね……。
ただ、ゲーム自体は全体的に重くなりすぎない雰囲気でありギャグ要素も多く、一瞬暗い展開になってもそんなに落ち込まずに走り切れる内容とボリュームだと思います。
個人的にお気に入りなのは、酔っ払い(アホ)とのやり取りと、イーダ(盗人?)の存在。
パッと見で性別のわからないキャラに惹かれがちなので、イーダの容姿は特に好みでした。

 

感想と呼んでいいのかどうか微妙なところですが、今回はここまで。