彼岸が過ぎたらあたたかくなってきましたね。
春らしい日が増えてくると嬉しいな。
記事へのスター★、ありがとうございました🥰!
さて本日は、『奇天烈相談ダイヤル』の感想文です。
一言感想:お電話ありがとうございます。奇天烈相談ダイヤルです!
レトロなイラストと評価の高さがずっと気になっていたゲームです。
なんと無料!!!
※図鑑埋めが楽になるDLCも配信中!
また、パワーアップした有料版もSwitchにて発売予定とのことです。
あらすじ
「不思議な出来事に遭遇した」「怖いものを見た」「あの話って本当?」
「……あれって怪異の仕業かな?」
どうしたら良いかわからずお困りのあなた!
『奇天烈相談ダイヤル』へお電話ください!
親切なオペレーターが、その話が「怪異か」「怪異ではないか」素早く的確に判断します。
ゲームについて
相談室に電話をしてきた人から話を聞いて、その出来事が「怪異か」「怪異ではないか」を判断するシンプルなゲーム。
なお、このゲームは入国審査判断アドベンチャー『Papers, Please』から着想を得ているそうです。
・日本語音声……日本のゲームです。
・日本語字幕……日本のゲームです。
・主人公……ミサコちゃん。女子大生(女子高生?)。新人オペレーターとして奇天烈相談ダイヤルのボランティアに参加する。
・仲間……ボランティア仲間が2人います。
・ホラー表現……都市伝説・洒落怖系の話を多く扱っています。
・クリア後について……エンドレスで電話相談を受ける事のできるモードが解放されます(エンドレスモードでしか出現しない怪異が追加されます)。
また、『達人モード』と呼ばれるモードも解放され……?
1回クリア(7日間を)した時点でのプレイ時間は3.5時間でした。
その後、エンドレスモードやストーリーモード再プレイを繰り返し、全ての怪異を図鑑に登録した時点で13時間でした(DLCを購入すればもっと短縮できるはず)。
感想(※この先ネタバレあり)
※この先はスクショも含めクリアした方向けのネタバレがあります!
プレイ予定の方、未クリアの方はご注意ください。
昭和世代も平成世代も令和世代も楽しい最高のゲームでした。
元々わたしが洒落怖スレまとめを読み漁るのが趣味だった根暗女ということもあり、めちゃくちゃ面白かった!です!!
タイトル画面のボイスもとても良かったです。
しかも、そのボイスもどことなくレトロさを感じる喋り方で雰囲気づくりは最高でした。
多分、昭和のテレビ番組はこんな感じだったんだろうな。
(製作者さんは平成生まれとのことでしたが……)
感想箇条書き&キャラクターへの印象について少しだけ。
・相談員名簿と個人の電話番号が載っているマニュアル、昭和~平成初期って感じでとても好き。
今の時代だと有り得ないけれど、わたしがまだ子供だった平成初期の頃はまだこういうことやってた覚えがあります。
・怪異判定が上手くいったときのBGMはちょっとだけ初期の頃のポケモンを思い出しました。
・怪異に対応する仕事なので、帰る前にお祈りして塩をもらう・連絡無しに休んだ日は霊障に遭っていないか確認する必要がある……という、ちょっと怖い事が書いてあるあたりがリアルで好きです。
・公衆電話にもテレビ電話が付いている1994年。
・八尺様やテケテケや口裂け女など、とても有名な怪異はもちろん、知らない怪異については「こんなのいるんだ」と勉強にもなって楽しかったです。
いくつかの怪異については作者さんの過去ゲームから登場しているオリジナル怪異とのことで、他作品も絶対遊びたいなと思いました。遊びます。
・ここの職員、給料が出ないのにこんな危険ボランティア活動をしている時点でみんな絶対にイイ人なんだよなあ。
・「本物は日本刀と生首を持っていますが、あなたの遭遇したものはカミソリと生首なので怪異ではないですよ!」という風に返答をすることが多いのですが、頭部欠損している上に生首を持っていて襲ってきておいて「怪異ではない」のはそれはそれで怖いよな……といつも思います。
何らかの怪異である事には変わりないのでは。
・小学校の女子トイレで花子さんを呼び出そうとしている40代男性。
もはやお前が怪異だろ。
・追加される怪異については、ひょっとしたらメモに記載されていないものもあります?
洒落怖系の話が好きだったおかげで検索をかけることができて良かったです……。
しかし「あなたは赤い部屋が好きですか?」についてはフラッシュ全盛期のネタでは??
今の若い子には絶対に通じないやつ😂
・メリーさんの電話
何度か判定に失敗し、「相談室周辺の場所がどうなってるとか知らねーから!」と思っていたのですが、よくよく考えてみればストーリーで毎日、駅~相談室までの道のりを見せられていますね。
あの演出に一体何の意味があるんだと思っていたんですが、「これ(メリーさん)のためかぁ!」と腑に落ちてすっきりしました。
・7日間を終えた後、きちんと怖い演出を入れてくるところも最高でした。
カラーバーが出た瞬間にこの後の展開を察して「ハッ……」って息を吞みました。こわい。
・ノブ子さんについて
良すぎる~!
おしゃべりで気の良いおばちゃん。
若いミサコちゃんに対しても「あら~!若いわね~!」と笑顔で接してくれるとても良い人でした。
ミサコちゃんの事を信頼して本当のことを話してくれる際に「アタシが自分の話をするからって、ミサコちゃんの話を無理矢理聞きたいってわけじゃないからね」とわざわざ言い添えてくれる気遣いの塊。
・オーモリくんについて
良すぎる~!
ベテラン相談員の若いお兄ちゃん。
口数は少ないけれど優しくて嬉しかったです。
オーモリ先輩から「怪談話が99集まったらとっておきの話を聞かせてやるよ」なんて言われたら……やらないわけないよなあ!?!!
……ということで、延々と怪異判定頑張りました。怪異図鑑全部埋めた!
こんな人たちが居るバイト先……いやボランティア先?なら毎日通うよ。
・会長
東さんという方らしいです。
作中でお会いできるかな?と思ったけれど会えませんでした。
ひょっとしたら作者さんの他のゲームに登場されているのかな。
・最後は、塩を持ち帰らない&百物語完成のコンボで何か怖い事が起きるかな~と楽しみにしていたのですが、“皮はぎあきちゃん”から逃げられなくなり7日目の夜を超える事が出来なくなってしまいました……。
対処法は覚えているものの(いえいえ私はあなたよりも醜いので!というアレ)、その選択肢が出て来なくて詰んだ形です。
これはもう、そういう仕様なんでしょうか??
相談員のみんな!塩はきちんと持ち帰るんだぜ!
あきちゃんに憑り殺されたプレイヤーより。
………で、ここから、クリア後の話をもう少ししたいと思います。
※※※怪異図鑑を全て埋めた場合のネタバレです※※※
実はですね、わたしの感想文は↑(あきちゃんにとり殺された まで)で一旦終わっていたんです。
最後にもう一度エンドレスモードにて執拗に怪異判定を頑張った後、感慨にふけって、いつも(初見時さえも)飛ばしていたNNN臨時放送を眺めていました。
→NNN臨時放送とは?
ネット上でいつからか囁かれている都市伝説のひとつで、作中ではオーモリ先輩から教えてもらえるテレビ放送の怪異です。
深夜に淡々と人の名前が読み上げられ、「明日の犠牲者はこの方々です。おやすみなさい」というテロップが出て終わるというアレ。
……このNNN臨時放送、なんと一番最後にノブ子さんとオーモリ先輩、そして製作者である笹森さんの名前が読み上げられるんです。
そのことに初めて気が付いて画面を二度見したのですが、その後更に驚くべき展開が。
放送を観たプレイヤーは奇天烈相談ダイヤルに電話をかけます。
対応してくれるのはオーモリ先輩。ひえー!!!!!!
このエンディングは、どうやら怪異図鑑を全て埋めたご褒美みたいです。
全部埋める前にこの展開(ノブ子さんやオーモリ先輩の名前が読み上げられる)ことを知ってしまっていたら血の気が引いていただろうな……。
有能すぎるオーモリ先輩の大ファンなので、同僚に対してはあんな感じのオーモリ先輩が敬語で丁寧にお客様対応してるところを実際に見られてちょっとニヤニヤしてしまいました。
そして普段、奇天烈相談ダイヤルに電話をかけてくる目撃者たちはみんな有能だったんだな……と思いました。
絶対に正確に覚えてる!絶対助ける!!と思っていたのに1回失敗してやり直す羽目になりましたよ。あははは。ホントすみません………。
本当に面白かったので、作者さんの他作品もこれから遊べるのが楽しみです。
では、今回はここまで。
おまけ:このゲームが好きな方への個人的おすすめゲーム
着想元となったゲーム↓
アルストツカに栄光あれ。