積みゲー崩しと備忘録のようなもの

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Coffee Talk Episode 2: Hibiscus & Butterfly(コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ)

 

 

絵文字箱への絵文字💚、記事へのスター ありがとうございました🥰!
暑かったり寒かったり変な気候ですね……。
自律神経が死にそうでヘロヘロですが、そろそろ桜が咲きそうで楽しみにしています。

 

さて、Coffee Talk Episode 2: Hibiscus & Butterfly(コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ)、ついに遊べましたので感想を書きに来ました。
やっぱり雰囲気が最高でした……。
わたしもこの店の常連になりたい。

 

一言感想:初代の雰囲気を保ちつつ、“新たな話題”と“初代のその後”を丁寧に描いてくれた続編。大きな愛情を感じました。

 

 

あらすじ

2023年、シアトル。
ここは深夜のみ営業しているコーヒーショップ。
知る人ぞ知る名店であるこのコーヒーショップには毎晩様々なお客さんが訪れる。
常連の一人である警察官、ジョルジ巡査によると、ここ最近不可思議な事件が起きているそうで……。

ゲームについて

初代コーヒートークの続編。
新キャラも居ますが前作からの続投キャラが多く、会話の内容も前作を知っていること前提の作りなので1作目をプレイしてから遊ぶべきゲームです。

 

・日本語音声……音声自体なし。
・日本語字幕……あり。
・主人公……バリスタ(デフォルト名)。
・ゴア表現……なし。今回は下ネタもほとんどなかった気がします。
・クリア後について……全てのエンディングを回収すると隠しエンディングを見る事が出来ます。

 

 

感想(※この先ネタバレあり)

※この先はスクショも含めクリアした方向けのネタバレがあります!
プレイ予定の方、未クリアの方はご注意ください。

 

BGMについて

最高の一言。
もう…………お洒落すぎる。
全て良かったのですが、わたしの一番のお気に入りは『Dance in the Shower』。
元々サティのジムノペディが好きなので、初日の店内でこの曲がかかっているのを聴いて鳥肌が立つくらい嬉しかったです。

 

キャラクターについて

みんな大好きですが、特に色々書きとめておきたい人についてはスクショも載せつつ。

 

ルーカス

新キャラ。サテュロスという種族。
わたしは詳しくないのですが、少し調べてみたところサテュロスは山の精霊だそうです。
そしてコーヒートーク世界のサテュロスには男しかいないとのこと。
イマドキっぽい若いお兄ちゃん。
飲み物が来たらすぐさま写真撮るところなんて、「あ~……若者!」って感じでした。
新キャラなので「どういう性格の子なのかな~」と少し心配していたのですが、とても良い子でしたね。
マネージャーも居るほどの有名なインフルエンサーであり、仕事に真剣に向き合っている子でした。
最初の夜にリオナに対して失言をしてしまったことをずっと気にして、謝りたくて「あのお姉さん……来てない?」と、またお店に来ちゃうところ、かわいかったです。
そして若者キャラだから、過去にコーヒートーク世界で起きた出来事を周囲が話してくれる度、プレイヤーと共に「そうなんだ!」と納得してくれる存在でもありました。
ルーカスの父親周りの話は、彼がああいうキャラクターで明るく話してくれたからなんとなくさらっと読めてしまいましたが、かなり重たい話でしたよね……。
愛人だらけだったのに結局孤独死した父親のようにはなりたくない、と思いながらも企画のために仕方なく女の子をナンパしていた話なんて、闇深すぎますもん。
空気を読むのは少し苦手なものの、きちんと反省もするし成長もする素敵な男でした。
そしてリオナさんとのコンビがとても良かったです。
このゲームの推しコンビがまた増えて嬉しい。

 

リオナ

新キャラ。オペラ歌手を目指すバンシー。
とっても綺麗な名前と髪色ですね。
バンシーってなんだろう。種族の名前みたいだけど……。
→調べてみたところ、こちらも精霊の一種だそうです。
“叫び声で人の死を予告する”と言われている種族らしく、歌っている動画をネットに上げて炎上して以来ネットから距離を置いているようです。
グルーバーの配達ドライバーをしており、運転好きでもあります。
とても自己肯定感が低く、考え込みやすい性格をしているリオナには色々と共感してしまいました。
炎上してしまった悲しい経験のせいでもあるのでしょうけれど「自分の力で、実力で有名になりたい」という思いが強く、ルーカスやレイチェルから得られそうだったチャンスになかなか飛び付けない慎重な性格をしています。
きっとリオナよりずっと若いのであろうルーカスやレイチェルが、そんなリオナの意思を尊重しつつも上手に彼女を導いてくれた事で、リオナもまた新たな一歩を踏み出すことができました。
3人でポッドキャストを撮った時の記念写真がとても好きです。
そして、お店に慣れてきてからはリオナが良く笑顔を見せてくれるようになったのが嬉しかったです。
アクアといいリオナといい、このゲームの大人しいキャラクターが控えめに笑ってくれる仕草が非常に可愛くて大好き。
……そして、殆ど誰からも反応がなかったリオナのトモダチル投稿に、ルーカスやレイチェルといった『リオナの友人』かつ『業界の有名人』が反応するようになったの、傍から見てるだけでも自分のことのように嬉しかったです。
リオナ&ルーカスが他のお店でお茶をしたという話を聞いたバリスタの「よその店でコーヒーを頼むなんて裏切られた気分だ……」にはめちゃくちゃ笑いました。
意外とヤンデレ気質なんですね。
その後のリオナさんの「えぇ……😨」というドン引きセリフも良かったw

 

アクアマートル

あんなにオドオドビクビクしていたアクアが、喧嘩するくらいマートルと仲良くなれたんだなあ……!嬉しい。
マートルは一体何を怒ってるのかと思ったら、アクアに信用されていないみたいでイラついてたみたいです。かわいいですね🥰
そしてマートルがルーカスの合いの手に一切目を合わせて返事しないところに笑いました。
ルアとマートルは推しカップr……推しコンビなので、出番が少なめだったのが少しだけ残念でした。
でもトモダチルで何度かお互いのやり取りを見る事が出来たのは嬉しかったです。
もし次回作が出たら、アクアの作っているゲームが完成していますように。

 

ジョルジ

牛乳アレルギーであり、3人の娘がいる父親でもある警察官。
ジョルジ巡査の『きちんとした大人』感がとても好きです。
新キャラ2人と共に大きく映っているので、出番が多いかな?と期待していたら期待通り出番が多くて嬉しかったです。
今作では、娘さんや奥さんとのやり取りを何度か聞けたり、ジョルジ巡査が直面することになる事件によって幽霊が苦手な一面が見えたり……より一層ジョルジ巡査の『人間らしさ』を知ることができたかなと思います。
様々な種族が登場するこの物語の常連で唯一、“人間”という種族であるジョルジ巡査が良いキャラだと、なんだか同じ“人間”として嬉しくなってしまいますね。
そして突然出てきたイケメン同僚刑事2名は一体なんだったんですか??
……と思っていたのですが、こちら↓のブログの感想記事によると

nankachotto.hatenablog.jp

『ダークサイド刑事』というタイトルのゲームに出てくる登場人物だったようです。

store.steampowered.com

謎が解けてすっきりしました。
ありがとうございました。

 

レイチェル

前作では「もうコドモじゃないもん!」と背伸びをしていた18歳。
父を始めとする周囲の大人たちに守られ支えられていることを知って、少し冷静に夢を見つめる事にしたレイチェル。
あれから早くも3年が経ち、芸能界で明るく咲く花のひとり(一匹?)として立派に成長していました。
オペラ歌手という夢を追うリオナに対して、業界の先輩として的確なアドバイスをしたり、何かあれば力になるよ!という姿勢を見せたり、すっかり大人の女性になっています。
レイチェルのトモダチル投稿を見ていると、ファンに対しても一流のアイドル歌手として向き合っている事が良くわかり、とても立派だなと思いました。
父親に対しては、やっぱり過干渉で鬱陶しいなと思うこともあると言いつつも、老いてきた父を心配して今も実家に暮らしているという話が聞けて良かったです。
今、そして今後の恋愛観も教えてもらえて嬉しかったです。幸せになってほしい。

 

ヘンドリー

レイチェルのお父さん。
今回は出番が少な目でしたが、顔が見られて良かったです。
ヘンドリーさんのお手手、いつもネコミミ族らしく丸まってるのがとてもかわいいとずっと思っています。

 

ルアベイリース

サキュバスとエルフのカップル。もうじき結婚予定。
前作では、ベイリース(エルフ)がプライドの高い親族からルア(サキュバス)との結婚に反対されている……という悩みが聞けました。
そしてベイリースは愛するルアと一緒になるためにエルフの家族と絶縁しました。
結婚となればさぞかし幸せいっぱいだろう……と思いきや、今度はその結婚(結婚式)のことで揉めまくっていました。
お互いがお互いのことを大切に想うあまり擦れ違っていた2人でしたが、ハイドたちの活躍により幸せいっぱいの結婚式を挙げる事ができました。
結婚式当日、2人がそれぞれトモダチルに投稿していた動画が観たすぎる…………!!!

今後の予定(子供)の話が聞けたり、バリバリのキャリアウーマンであるルアの代わりにベイリースが主夫になるつもりでいるという話が聞けたりして嬉しかったです。
……それから、ベイリースがスマホを確認してる時の優しい目が好きです。
大抵ルアからの連絡なので、あの顔を見ると「ほんとにルアのことが好きなんだなあ……」とほっこりします。
そしてベイリースが他のキャラ(シルバー)に対して何の気なしに言った「恋愛を続けるコツは妥協」というセリフがいろいろ心に刺さりすぎてダメージを受けたしスクショを撮りました。

 

ガラハイド

ガラは今も変わらず医療事務をやっており、ハイドも今のところはモデル業をやっています。
相変わらず穏やかで優しいガラと、冷たい印象を受けがちなものの根はお茶目なハイド。
ハイドがルアの恋愛相談を聞いている時にしたアドバイスがとても良かったです。
そして、そんなハイドの発言を隣で聞いているガラの優しい表情も良かった……。
ガラとハイドはお互いがお互いを大切に想い、どちらも相手の事を「あいつほど繊細で面倒臭い奴はいない」と言い合うところが大好きです。
そしてガラ、ルアさんとベイリースの結婚式二次会で、サラッと「俺は無礼な吸血鬼が好みなんでな」などと言い出したからびっくりしました。
気のせいかと思ったけどやっぱここにバカップルが2組居るぞ!
ハイドは定期的に退屈に負けそうになってしまうほど長生きであり、今作では『長命』であることに関する話を色々と聞く事が出来ました。
いつかまた同じように立ち止まった時、もう隣にガラやルアたちがいない可能性を思って感傷的になることも多い様子でした。
コーヒートーク世界の吸血鬼はダ○ン・シャンの世界(※わたしが子供の頃ハマっていた吸血鬼の児童小説)よりも長生きのようなので、ハイドはもう数えきれないほどの出会いと別れを繰り返してきているのでしょうね。
何百年後かに再び彼の元へやって来る孤独に、バリスタが寄り添う事が出来れば良いのですが。

 

シルバーアマンダ

シルバーは前作で登場したへんたi……変わり者の宇宙人だった人、そして今回宇宙服を着て登場しているのが新キャラであるアマンダです。
今回は、アマンダの言動がとても可愛くて癒されまくりでした。
2名は一緒に長い旅に出る事にしたようです。
そこにシルバーの恋人も同行するらしいのですが、その同行する恋人が良い人すぎて正直びっくりします。
出会ってまだ日の浅い恋人と長期旅行に行くのか……。
しかも2人きりじゃなくアマンダも一緒なのに……。
……その人(?)絶対めちゃくちゃ良い人だから、逃げられないようにしないとだめだよ シルバー。

 

フレイヤ

前作では一番のメインキャラクターだったフレイヤ。
新作のため取材旅行に出ており、今作ではほとんど不在でした。
最後に顔を出してくれた時はとても嬉しかったです。
……しかし、なんともうじき遠くに引っ越してしまうとのこと。
もし次回作が出たとしても、次回作では居ないかもしれないってことでしょうか……。
フレイヤとバリスタのやり取りが好きなので、もし完全引退だったら寂しいな。

 

その他感想

エンディングにて、制作スタッフの名前が出るよりも早く、こんな一文が表示されます。

こちらで名前を呼ばれているファーミ氏は、コーヒートークの生みの親であるクリエイターさんでしたが、2022年3月に亡くなりました。
コーヒートーク2には、制作スタッフからファーミ氏への敬意と愛が溢れる小ネタが仕込んであり、エンディングの一文もそのひとつです。

……偉そうに書いていますが、実はわたしはファーミ氏の急逝のニュースを知らないままコーヒートーク2を遊んでいました。
ローカライズの際、この部分を和訳してくださったおかげで知った悲しい事実でした。

グッドエンディングやノーマルエンディングを見ることでファーミ氏と会える隠しエンディングを見ることが出来る……そうなのですが、1周目から正しく提供できるまでロードを繰り返しまくったことで初回ハッピーエンド(恐らく)を迎えてしまっており、大好きになったキャラクターたちを悲しませるようなことはどうしても出来ませんでした。

(ハイドのグッドエンディングだけうっかり?見ましたが、彼の仕事より何よりガラとの心の距離が離れてしまっているのが悲しすぎた……)

 

この作品に出てくる人達には一生幸せでいて欲しいな。
心からそう思える、優しいコーヒーショップ。
この続きをもっと、もっと知りたい!と思う絶妙なところで終わってしまうから、達成感と同時にしんみりとした寂しさを感じます。

昔と変わらず、穏やかで大好きな時間でした。
続編を作ってくださって本当にありがとう。

 

では、今回はここまで。

 

↓前作の感想文

nksz-game.com