積みゲー崩しと備忘録のようなもの

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クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」~おわらない七日間の旅~

 

 

毎日暑いですね。みなさま体調いかがでしょうか。
わたしは今年も暑さにやられ、なかなか食欲の湧かない日々を過ごしています。

さて今回は『クレヨンしんちゃん「オラと博士の夏休み」~おわらない七日間の旅~』の感想文です。

 

一言感想:\アッソー防衛隊、ファイヤー!/

 

あらすじ

野原ひろしの九州出張に合わせ、野原みさえの出身地である熊本……の中にある小さな町、アッソーで夏休みを過ごすこととなった野原しんのすけ
野原一家はみさえのおさななじみであるひのやまヨヨコの家に1週間お世話になる事に。
アッソーの町で楽しく日々を過ごしていたしんのすけだったが、ある日、アッソーに住んでいるあくの博士の秘密を知ってしまい……。

ゲームについて

・日本語音声……日本のゲームです。※フルボイスではありません。
・日本語字幕……日本のゲームです。
・主人公……みんなお馴染み、野原しんのすけ。
綺麗なおねいさんとアクション仮面が大好きな5歳児。
・仲間……アッソーには沢山の登場人物が居ます。

・ゴア表現……全年齢対象。やさしい世界です。
原作クレヨンしんちゃん特有の下ネタもほぼ無し。(せいぜいケツだけ星人(着衣)とシリマルダシくらい。)
・クリア後について……データの一部を引き継いで2周目ができるようです。

 

クレヨンしんちゃんのゲーム……ということで、恐らくメインターゲット層は子供向けにデザインされているゲーム。
シナリオやゲーム部分は子供に分かり易い内容にしてあり、大人にもおすすめとは言いづらいかも。
一応野原一家は勢揃いですが、ひろし・みさえ・ひまわり・シロはほとんどシナリオには絡んで来ません。
ひろしは日中ほとんど仕事に出ているし、みさえ(と、みさえに背負われているひまわり)は一日中食堂のテーブル拭きをしています。

漢字にルビも振ってあり、しんちゃんや怪獣(恐竜)好きのお子様にはぴったりなんじゃないかな~と思います。

 

1周目のクリア時間は14時間でしたが、ゲームを起動したまま席を外したりしていたため、実際のプレイ時間は10時間弱くらいだったんじゃないでしょうか。

感想(※この先ネタバレあり)

※この先はスクショも含めクリアした方向けのネタバレがあります!
プレイ予定の方、未クリアの方はご注意ください。

 

ゲーム紹介の方でも書いたのですが、このゲームは恐らく子供向けにデザインされたゲームです。
あくまでわたし個人の意見ですが、オラ夏はぼくなつのように、“大人でも楽しめる作品”には仕上がっていなかったなと感じています。
どちらかというと、子供の頃に親に買ってもらっていたキャラゲー(ちゃおで連載されていた作品のファンディスク的作品や、たまごっち、ハム太郎など)っぽい雰囲気と感じました。

1周目はどうにかクリアしたものの、2周目を始める気力は無かったので1周目で終了としました。
クレヨンしんちゃんが好きな小学生くらいまでの子にプレゼントするのであればピッタリなんじゃないでしょうか。
マップはコンパクトで、プレイ時間も短めで済みますし。

惜しいなと思ったところ

特に「うーん」と思った点について、最初に少しだけ。

・マップ切り替えのタイミングが掴みづらい

わたしがヘタクソなせいでもあるのですが、マップ切り替えと一部マップの視点に終盤になっても慣れませんでした。
「ま、待って!そこに生えてるシソを摘みたいだけなのにマップ切り替わらないで!ああ、夕飯のお迎えが来てしまった……」のパターンが数回。

・虫との距離感が取りづらい

これもただわたしがヘタクソなだけかもしれないのですが、なんか……虫取り難しくないですか??
何回網を振っても虫が捕まえられず、アレ?アレ??と戸惑う場面が結構ありました。

・セーブが寝る時のみなのは良いんだけど、その後メニュー画面を開けるようになるタイミングが朝食の後なのが不親切

メニュー画面から「ゲームをやめる」を選択したいのに、朝食後のムービーを観てからじゃないとメニュー画面が開けないのは地味にストレスでした。
(面倒臭すぎて、後半は寝る前にセーブしたらすぐゲームを強制終了させていました)

・やれることの少なさ

やることが無さすぎて、田舎の親戚の家で過ごす夏休みとしては逆にリアル。

・シナリオ

子供向けゲームと理解しつつこれを挙げるかどうかかなり迷ったものの、でもやっぱり、色々残念で悲しかったです。
綾部さん脚本と聞いていたからめちゃくちゃ楽しみにしてたんですが……。
……と、ここまで書いたところでいつまでもぼくなつシリーズの幻影を追いかけ続けてしまう自分に気づいて、切ない気持ちになりました。
幼少期の思い出に勝るものは無いな……。

良かったところ

・えにっきシステム

ぼくなつシリーズでお馴染みの絵日記システム。
まだ5歳であるしんちゃんの代わりに、絵も文もカメラが担ってくれるという設定はなかなか斬新だったなと思います。

・イラストと3Dモデルのかわいさ

やっぱりクレしんキャラはかわいい。
小さなしんちゃんやアッソー防衛隊の面々がちょこまかとマップを駆け回っているのを見るだけで癒されました。
しんちゃんが虫取り網をブンブン振る姿が可愛すぎて、たくさんスクショを撮りました。

・ケツだけ星人

ケツだけ星人で移動したら爆速だったので爆笑しました。

・マップの綺麗さ

青々とした稲が広がる田園地帯、綺麗な水が流れる小川、地元の人に愛される小さなお店など、初めて訪れた際はテンションが上がる場所も多かったです。
触ったりは出来ませんでしたが、山の下牧場に牛が沢山居るのも嬉しかった。

・新聞記者ごっこ

写真:のはらしんのすけ の字面、じわじわくる。
オラが撮りました(新聞の写真を)

・捕まえた事の無い虫がキラキラで表現される

New!が飛んでいる描写(※ぼくなつシリーズ)より自然で良かったんじゃないでしょうか。

・スタミナシステム

最初は、「うわ スタミナシステム要らね~……」と思ったのですが、中盤移動がだるくなってくると上手く調整してデスルーラとして使えることに気づきました。
え。そんなの正しい使い方じゃないって?

・感激するとお目目がキラキラになるしんのすけ

かわいい

その他感想

・歯医者が怖くて、歯医者の看板があるだけでそれ以上先に進めないしんちゃんが可愛かった。

・朝の体操でひまわりもきちんと手足を動かしているのがとても可愛くて好き。
ぼくなつ3の妹ちゃん(※良く見ると実はラジオ体操を踊っている)を思い出した。

・野原ひろし

「今日は仕事が休みだから、昼間も一緒にいられるぞ!」としんのすけににっこにこで話しかける野原ひろし……良すぎる。
いやもう、実はわたしひろしがめちゃくちゃ好きなんですよ。昔っから。
みさえもひろしもひまわりも、もっとシナリオに絡んできて欲しかったなあ。

・銀河忍

怪しげなカレー屋のおじさん。自称忍者。
正直めっちゃ好き。
カズマくんが教えてくれたところによると、子供が川に近寄っている時は忍者のおじさんが見守ってくれているそう。
「川から出てる竹、すいとんの術のアレだよな」と思ってたから思わぬところで謎が解けて笑った。銀河さんだったのね。
……しかし、その後のブーちゃん川転落事件で、「銀河さん、すいとんの術で見張ってるけど助けてくれるわけではないんだな……」とも思った。
助けてくれないなら川で子供を見守る事に何の意味があるん?

・三郎

しんのすけに付きあって散歩してくれる優しい青年。
うう、顔は一郎二郎と全く同じなのに、喋り方がちょっとほわほわしてるところ、好きすぎる。
ラーメンの出前頼んだときの「わは!!」の言い方良すぎません???
ヨヨコちゃんと末永くお幸せに!!

・ブーちゃん

「あっ……この川、深いッ!!」

キネちゃんもカズマくんも、ブーちゃんのことを「とってもやさしい子だよ」「あの子、とってもイイ子だから」と絶賛していてちょっとほっこりした。

・かすかべ防衛隊と同じ顔の子供たちが居るのはしんのすけの思い出がタイムマシンに流れ込んでいるせい??
え、じゃあキネちゃんやカズマくんは本当は存在しないってこと?
それとも、キネちゃんやカズマくんは本当は違う顔してるってこと?
いや、まさやくんやブーちゃんも??
……どっちにしても怖すぎない?!

・良く考えたらひのやま家って、食堂と新聞社、どっちも家業としてやってるんだよなー。
すごいことだ。

・未婚の男女を次々にくっつけていくことや、(妻と死別したキャラに向かって)「いつまでもメソメソしてないでとっととピチピチの子と再婚しろ!」という台詞を言わせるところは時代に逆行している感があってあまり好きでは無かった。
けど、クレヨンしんちゃん(原作)は元々恋愛と下ネタ絡みのネタが多い作品なので、そこまで違和感ではなかった。

・やぐらの上に火をともせイベントで初めて思ったけど、ララコちゃんの声かわいい~。
フルボイスで聴きたかったな。

・タイムマシンダンスがアッソーの人々全員に周知されてて笑った。

秘密を洩らされることを恐れた博士がしんのすけをアッソーに閉じ込めようとした判断は正しかったと証明されてしまった瞬間である。

・悲しい思いばかりしてきたあくの博士が報われて良かった。
それと、博士のお母さんが鹿児島にご存命であると分かって安心した!

・美子ちゃん
そういえば美子おねいさんとおデートできなかったなと思ったら、単純にわたしがイベントを見落としただけだったらしい。
ごめんね、しんのすけ。

・ララコちゃん

眠るしんのすけに向かって「しんのすけ、大好き!」とこっそり呟くところに不覚にもキュンときた。
しかし5歳児に惹かれる中学生、なかなか見どころがあるな……(?)

・ジロー

一郎三郎と違って朝の体操に加わらないのは何か意味があるのかなと思ったら、いつも昼過ぎまで寝ているからだったらしい(結婚パーティでの発言より推察)。
一応ダンシングジローは夜の店だろうから、仕方ない……かな?

・キネちゃんとカズマくん

結局、最後まで朝の体操に参加しなかったのはこの2人だけだった。
何か意味があったのかな?
それとも、わたしが何らかのフラグ回収を忘れてるせい?

 

では、今回はここまで。