積みゲー崩しと備忘録のようなもの

ひたすらゲームの感想を残すブログ

The Last of Us PART Ⅰ

 

 

まだまだ毎日寒いですね。皆様体調など崩されてませんでしょうか?
わたしの住む地域では今年は雪が少なくて安堵していたのですが、ついに除雪が必要なほど降り続いたので前身筋肉痛です……。

前回記事の後、絵文字箱に絵文字🐍を送って下さった方、記事にを下さった方、ありがとうございました。とっても嬉しいです😭

 

さて、名作ゲームとして大変有名な The Last of Us(ザ・ラスト・オブ・アス)PART Ⅰ、初見プレイ&クリアしておりました。
今更、これだけ有名なタイトルの感想・考察をわたしが書いたところでなあ……という気がしないでもないのですが、名作と言われるだけありストーリーがとても良かったので、わたしなりに抱いた感想を書きとめさせてください。

※わたしが遊んだのはPS5のリメイク版となります。

 

一言感想:容赦のないヘビーなストーリー。人の命の価値とは? 善悪の種類とは?

 

The Last of Us……『私たちの最後』

 

 

あらすじ

舞台はアメリカ。
テキサス州の一軒家で平穏に暮らしていたジョエルと、その娘であるサラ
もう日付も変わろうとしていた頃、仕事帰りのジョエルにサラは誕生日プレゼントとして腕時計をプレゼントする。
それ以外は何も変わらない、いつも通りの日常——……のはずだった。
その日を境に世界は大きく変わってしまうことになる。

ゲームについて

・日本語音声……あり。(英語音声も選べます!)
・日本語字幕……あり。
・主人公……

ジョエル

40代後半。口数が少なく、少々取っ付きにくい印象のある男性。

 

エリー

もう一人の主人公。14歳の少女。
とある大きな役目を持ち、ジョエルと共に行動を共にする。
・仲間……ジョエル&エリーと共にしばらく旅をしてくれる仲間が数名居ます。
・ゴア表現……あり。レーティングZ(18歳以上対象)です。

(※ネタバレに成り得る情報かもしれないので反転:こういったゲームとしては珍しく、子供キャラの死もわりと容赦なく描かれている&主人公の一人であるエリーも度々ひどい目に遭うため、その点には注意が必要です。また、動物も死にます。どうしても許容できない方は注意)

 

サバイバルホラーアクションアドベンチャーゲーム、とのことで、ホラー要素もあるといえばある……のですが、敵は種類が限られており物資が整ってさえいれば倒す事も出来るため脅威度は低め。(※高難易度だとそうもいかないかもです)
単身ではなく仲間が一緒に居てくれる場面も多いので、戦闘に慣れてくれば全然怖くもなくなると思います。
正直、異形の敵よりも人間の方が怖いです。いろんな意味で……。

シナリオは一本道で、エンディングもひとつだけです。

 

大体15時間くらいのボリュームと聞いていたのですが、わたしがゲーム下手すぎるのか、ステルスにこだわりすぎたせいか、プレイ時間15時間の時点でようやくピッツバーグの郊外をウロウロしていました。
1周目クリア時点で23時間くらいだったかな……。
※ちなみに、難易度は本編・DLCともに最初から最後までノーマルです。

 

【PS5】The Last of Us Part I【CEROレーティング「Z」】

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感想(※この先ネタバレあり)

※この先はスクショも含めネタバレがあります!
これからプレイ予定の方、未クリアの方はご注意ください。
また、エリーメインの追加エピソードとなる『LEFT BEHIND -残されたもの-』の内容も含めネタバレがありますのでご注ください。

 

キャラクターについて

語りたい事が多すぎるので何から書くか迷いますが、まずはキャラクターについて。
特に書き留めておきたい人たちについてまとめていきます。

 

サラ

ジョエルの一人娘。
感染が始まった日、兵士に銃殺されてしまう。

プロローグでのやり取りだけでも、とても素直かつ良い子であることが良くわかりました。
だからこそ、プロローグのラストはとても悲しかった……。
いきなりあんな容赦ない始まり方するなんて。
父親であるジョエルのことが大好きで、部屋や写真を見た感じ、音楽や映画だけでなくスポーツも好きな女の子だったようです。
年齢についてはゲーム内ではわかりませんでしたが、初めてエリーに会ったジョエルが「12歳くらいのガキがファイアフライのリーダーと友達?」というようなことを話していたので、あの時のサラが12歳くらいだったのかな……と勝手に想像しています。

 

ジョエル

娘であるサラを亡くし、感染者だらけになった世界で20年間過ごしてきた。
生計を立てるために密輸品などの運び屋業をしていたようで、その仕事がきっかけとなりエリーと出会う。
日本版の声優さんは山寺宏一さん。非の打ち所がない良い声。
サラのことはもちろん、喪った人たちのことを一切口に出さないようにしている人でしたが、サラが撃たれた時に止まってしまった腕時計をずっと身に着けている姿からも、ジョエルが過去に執着するタイプであることは明白です。
大きな悲しみと寂しさを抱えながら素直になれない、どうしようもなく不器用な人。
そういうところが少しだけエリーに似ていると思っています。
テスやエリーに対する、不器用で静かな愛情は泣けました。
ジョエルの心が少しずつ変わっていき、エリーを『面倒なガキ』→『護るべき対象』→『仲間』→『娘のような存在』と認識していく過程がとても丁寧に描かれていて、長い映画を観ているようでした。
トミーたちの街でエリーがショックを受けて逃げ出した際、「ジョエル以外の大切な人はみんな死んだ。1人にされたくない、ジョエルに置いていかれたくない」と泣きながらエリーが必死に懇願しているのに「お前は本当の娘じゃないし、俺は父親じゃない」なんて返しすることある!??!!?ジョエルお前……ッ
エリーの涙にめっちゃ貰い泣きしてたのに、ジョエルの発言で涙引っ込んだわ、なんなん!???
「お前はまだ本当の悲しみを味わってない」って台詞も最低だなと思いました。
そりゃあ実子を亡くすのはわたしやエリーには想像もつかない悲しみでしょうけれど、その発言はダメでしょ。
エリーが今まで大切に思ってきた人たちの死は軽いってこと?
……と、ジョエルに対して心底失望した後の「お前さえ良ければ、この馬に一緒に乗ろう」発言は痺れました。

このシーンです。大好き。

ジョエルの後ろに乗ったエリーが嬉しそうに微笑んでいるのがまたかわいい。
牧場からの帰路、3人でそれぞれ馬に乗って夕暮れの中を歩いている時に、ジョエルはきっと必死にエリーの気持ちを考えたんでしょうね。
大人として、そして父親として。
(2周目)
最初に居た隔離地域でジョエルに絡んだ市民に対し、他の市民が「おいやめろ!ジョエルすまんな、悪気は無いんだ」と言っていたのでジョエルの友達かな?と思っていたら少し離れたところで「お前、気は確かか!?あいつはヤバいんだ」とこそこそ話してて笑いました。
ジョエルってやっぱりヤベー奴認定されてるんですね。

 

エリー

20年間治療法の無かった病原菌に、恐らく唯一免疫を持っている少女。
ボストン出身の14歳。
生意気な一面が目立つものの、実は繊細で寂しがり屋。
ファイアフライのリーダーであるマーリーンは、エリーの母親の友人だった。

日本語版の声優さんは潘めぐみさんです。
今まで聴いてきた声(逆転○判の希月○音や絶対絶○少女の○門大)とは全然違う、少年らしくもあり少女らしくもある声。声優さんってすごいなあほんとに。
母親は既に居らず、軍(FEDRA)の学校で暮らしながら訓練をしていたようです。
この時代の子供たちは恐らく、身を守るためにある程度戦いの知識は必要なのでしょうが、エリーの戦いのセンスや基本的な医療の心得は軍で訓練を積んでいたおかげもあるのかなと思います。
なるべくエリーの手を汚したくなかったのでステルスを頑張ろうとしていたのですが、エリー操作の場面が出てきてからはもうヤケクソになって特攻する場面が増えてしまいました。エリーごめんな。
追加エピソード、『LEFT BEHIND -残されたもの-』によって、エリーが(恐らく)同性愛者であることが分かりました。
親友であり想い人でもあったライリーと共に軍の寮を抜け出し、ボストンの商業施設にて楽しく過ごしていたところを感染者の群れに襲われて噛まれてしまったようです。
それが、本編が始まるおよそ3週間前の話。
心を通わせ合って友人から恋人になったライリーもその際に一緒に噛まれました。
ライリーは既に亡き人になってしまった……とのことなので、モールでお互いに噛まれ「どうせ最後にはみんなおかしくなっちゃうんだから、待ってればいいじゃない」という会話をした後、正気を失っていくライリーをエリーはすぐ傍で見ていたのかもしれません。

このシーンの後を考えれば考えるほど悲しくなります。
たった14歳で、なんてつらい体験を……。
そして、ライリーを失い、テスやサムたちを旅の中で失ってきたエリーは、ラストシーンでジョエルに「あたしはまだ待ってるの」と話します。
ライリーたちと同じように自我を失うことを待っているのか、命を失う時を待っているのか、その言葉の真意はわかりませんでしたが、わたしは『エリー=自分のこの先の人生に意味を見出せず、希死念慮を抱えている少女』なのだろうと解釈しました。
エリーが自分の人生を犠牲にしてまでワクチン開発の鍵になりたいと考えていたかどうかまではわからないものの、「別に死んでもいい」と思っていたのだとしたら、やっぱり最後にジョエルが行った殺戮と嘘をエリーは許さないだろうなと思いました。
エリー本人がエピローグで全然嬉しそうな顔をしていない事が、この物語の微妙な後味の悪さの原因なんだろうなと思っています。

 

テス

ジョエルとエリーの旅に同行してくれた女性。
ジョエルと行動を共にしていただけの事はあり、敵と見なす人物には全く容赦がない。
少女であるエリーに対しては母親のような優しさを見せる。
テスとずっと一緒に居たかった……そりゃ何となく察してはいましたけど!
だってメインビジュアル、エリーとジョエルしかいないんだもん!!
あのジョエルがテスに対してはとても分かり易く優しかったので、恋人だったのかな……と勝手に思っています。
ジョエルとエリーを見送った後のテスの表情に貰い泣きしそうでした。
静かに覚悟を決めた顔してた……。

ビル

ジョエルとテスの友人。
乱暴な物言いをするが、なんだかんだで面倒見の良い男。
同性愛者であり、かつてのパートナーと別れた後は街にたった一人で暮らしている。
ザ・洋ゲーという感じのキャラクターで、お気に入りです。
ビルの街に入ってすぐの頃、ビルがせっせと作ったであろう罠を破壊しまくり、彼が苦労して閉じたであろう扉を開け放したまま通り過ぎていくジョエル&エリーに対して「そんな事して大丈夫なの!?」とツッコミを入れていたので、初めて出会った時に「ワナを全部台無しにしやがって!」と怒鳴られた際には少し笑ってしまいました。
それはマジで本当にそうだと思う。
ごめんなさい。
ビルとエリーの、お互い口が悪すぎる口喧嘩が結構好きでした。
もっと聞きたかったw

 

トミー

ジョエルの弟。
かつてはファイアフライに所属していたものの、現在はマリアという妻と共に、比較的安全なコミュニティに暮らしている。
時には強硬手段も辞さないジョエルとは違い、どちらかというと穏健派。
物語のプロローグでも助けに来てくれますし、昔は仲の良い兄弟だったようですが、感染発生後にジョエルが行った事によって仲違いし、何年も会っていなかったそうです。
ジョエルがどういうことをやってきたかについてはゲーム内で語られる事はありませんが……ほんと、今まで何やってきたんでしょうね、ジョエルって。
まさかハンターの一員として罪の無い人から何か奪っていた……なんてことはさすがにないと思いたい。

 

ヘンリーサム

ジョエルとエリーが出会う、アフリカ系の兄弟。
ヘンリーは25歳、サムは13歳。
元々は仲間と共に旅をしていたものの、はぐれてしまい、ハンターと追われていたところでジョエルとエリーと出会う。
感情移入の度合いやキャラクターへの思い入れなどによっても違いがあるとは思いますが、恐らくこの兄弟の運命については大多数の人がかなりのショックを受けたのではないかなと思っています。
わたしはもう……例の一連の流れが終わって『FALL(秋)』という文字がドーンと表示された瞬間「……うわ……うーわ………うわあ……………………………」と呟いたきり、ポーズ画面にしてそのままスリープモードにして寝ました。
あまりにつらすぎる。
気持ち切り替えられないでしょ、あんなの……。
道中で子供らしく遊んだり喧嘩したりするエリーとサムを見ているのが大好きでしたし、結構長いこと一緒に旅をしてきて愛着が湧いてきた頃にあんな残酷な退場。絶句。
しかもサムは子供ですよ。
まさか13歳に対してあんなことが起きるとは。海外ゲーム恐ろしい。

ジョエルが大怪我をした後、エリーが一人で狩りをしている時に彼女のバックパックの中にはサムのロボットが入っていました。
サムのロボットを見ながらエリーは「あたしがバカだった。もっと違う言い方もできたのに」と心の中で呟いていました。
あれは、サムが感染者について話している時にエリーが告げた「ああなってしまったら、もう人間じゃない」という言葉の件でしょうか。
あの時のエリーはサムが感染していると知らなかったとはいえ、こういう罪悪感ってずっと心に残り続けますよね……。

 

デビッド

とあるハンター?のコミュニティのリーダー。
エリーに異様な執着を見せ、彼女をさらう。
あまりメンバーから慕われているわけではなさそうでしたね。
そんなに悪い人には見えなかったのですが、ステーキハウス?での追いかけっこは怖すぎて震えました。
落ちているメモや吊り下げられた遺体などからデビッドのコミュニティについてはなんとなく察することが出来るようにはなっていましたが、自信が無かったので調べてみたところ、やはり日本語版では規制がかかっていたようです。
デビッドたちのコミュニティでは人を襲ってその遺体を食べて命を繋いでいたんですね。
エリーがデビッドに対して強い嫌悪感を抱いていたのは、自分たちが殺してきた奴らの仲間であるということ&カニバリズム集団のリーダーであるということからでしょうか。

 

マーリーン

軍と敵対している組織、『ファイアフライ』のリーダー。
エリーの母親の友人で、エリーのことは赤ん坊のころから知っている。
ジョエルとテスに対し、エリーをファイアフライの拠点まで無事に届けるよう依頼をした。
エリーの免疫を使ってワクチンを作りたいと考えている。

マーリーンは一言で言うと「優しい人」だったな……と思っています。
そして、優しかったがゆえに、ジョエルに負けてしまいました。
マーリーンの手記によると、他のファイアフライたちは口封じのためにジョエルを殺すようにマーリーンに助言していたようです。
マーリーンはそれを拒否し、更には「赤ん坊の頃からあの子を知っている私と同じように、エリーを特別に想っているであろうジョエルにそんな事は出来ない」と考えます。
その結果、マーリーンは“二度とジョエルとエリーを追えないように”ジョエルに殺され、彼女の組織は壊滅してしまいました。
優しさが寿命を縮める世界観、怖い。
……ちなみに、わたしは英語力が低いので知らなかったのですが、『Firefly』とは『蛍』のことだそうです。
「闇の中に居る時こそ、光を探せ」というファイアフライたちの合言葉にぴったりの昆虫ですね。
ああ、だから初めてエリーと森を歩いた際にエリーが蛍に感動するシーンがあったのかな……と思いました。

……けどこのマーク、ホタルに見えるかあ…………??(そういう事言うのやめなさい)

 

バックリー

トミーのところに居たわんちゃんです。
犬を撫でる事が出来て、めちゃくちゃテンション上がりました。かわいい。

 

タコ

トミーたちの街から借りて来た馬。
名前はエリーが付けた。
手や足に出来るタコのことらしい。

とても賢くて素敵な馬でした。
デビッドたちのところでハンターに囲まれ、撃ち殺されてしまいました……。
あのコミュニティでは人も動物も余さず食料とされていた描写があるため、あの後回収されて食料にされてしまった可能性もあります。

 

その他感想

・洋ゲーの、『子供部屋』の解像度の高さが大好きです。
(※最初のサラの部屋を見た時のメモ)

 

・軍は人々を恐怖で支配していますが、軍が居なくなった街は別の支配者が現れてさらに酷い状況になるようです。
fall○utやFa○Cryと同じですね。人は過ちを繰り返す。

 

めちゃめちゃ素手でクリッカー触るじゃん!?
マスクしなくて大丈夫なの??
噛まれるのと胞子を吸い込むのはダメだけど、感染が進んだ感染者を素手で触っても大丈夫ってこと?うーん??

 

そのタイプのマスクって水に浸かっても平気なんスか……???

 

・漫画を見つけた時、エリーと気まずい時はエリーに声をかけず、和解している時はエリーに報告するあたり、とても細かい。

 

・ステーキハウスでデビッドとの死闘を繰り広げながら改めて考えていたのですが、やっぱり大学の件はジョエルたち悪くないですよね!?
医師のボイレコがある部屋の窓から外を見てたら急に撃ってきましたもんね!向こうから!!
(そしてあの時のエリーのセリフ「あいつら、一体誰なの!?」も、ある意味伏線だったのか……)

エンディングについて

散々皆さんが語っているであろうことばかりですが、自分なりの感想を少しだけ。

このゲームに悪人は居たのか。

わたしは、ジョエルも含め大人たち全員が悪人であり善人でもあると思っています。
デビッドやマーリーンが特別悪い人間であるとも思いませんし、ジョエルが特別良い人間であるとも思いません。
崩壊した世界で、みんなそれぞれに守るべきものがあって、そのために頑張っていただけ。

最後の病院にて容赦なくファイアフライを拷問した上に眉間を撃ち抜いたジョエル、動きは悪役そのものなんですが、わたしは「それでこそジョエルだ!!」と呟いてしまいました。
これはジョエルと、そしてジョエルの分身としてエリーと旅を続けてきたプレイヤーのエゴであると理解はしていても、ファイアフライたちを殺戮する手を止める事は出来ませんでした。
エリーのおかげで人類が助かっても、エリーが助からなきゃ意味ないです。
だって、ジョエルとわたしにとっての大事な存在は、その他大勢の人達じゃなくてエリーだから。

そして良い調子でエリーを救い出し、よっしゃ!エリーを助けたぞ!と悦に浸っていたところでエリー本人の複雑な表情を見て我に返ります。
本当に、これがエリーの望んでいた結末なのだろうか?
ジョエルもマーリーンも、エリー本人の気持ちをあまりに無視しすぎだったのでは?

「ファイアフライについて言っていた事は全部本当だって誓って」

「ああ、誓うよ」

「……わかった」

この短いやり取りと、実際にあの病院でジョエルがファイアフライに対して行ったことの全て。
プレイヤーの心にも(恐らく)ジョエルと同じ種類の罪悪感を残したまま、物語は幕を閉じます。
何を犠牲にしても生き残って欲しかった2人が、その通り生き残ってくれた。
……にもかかわらず、「よかったねえ👏」で終われないこのモヤモヤ。

でも、エリーが犠牲になったからといってワクチンが必ずできるとは限らない。
……もちろん、今までのあらゆる病気に対する薬の存在と同じように、抗体の存在が見つからなければワクチンができる可能性はゼロなわけですが。
でも、できるかもしれないワクチンのために実の娘のような存在のエリーを死なせる選択をすることが良いこととも思えない。

こんな風にいつまでも、この罪悪感をかき消すように、言い訳を心の中で探し続けてしまうエンディングでした。
とても美しくて、とても残酷な終わり方だと思いました。

終わりに

こんなに有名なタイトルなのにネタバレを全く踏まずに済んでいたのですが、いやぁ……まさかゾンビゲーだったとは……。
ラストオブアス、本当に最初から最後まで鬱展開が続き、なんだか泣く暇もないほど落ち込んでしまいました。

でも2周してトロフィーコンプリートした。

ゲーム中は怒涛の展開にどうにかついていくのに必死で、涙脆い割に全然泣かなかったのですが、

クリア後のモデルギャラリーで見たこのジョエル&エリーでボロボロ泣きました。

 

では、今回はここまで。