
遊びに来て下さる方、絵文字箱に絵文字を送って下さる方、いつもありがとうございます💌!好きです!!
皆様、良いバレンタインデーを過ごせましたでしょうか。
また大寒波が来る予定とのことなので怯えております……早く過ごしやすい季節になってほしいですね。
さて、先週に引き続きThe Last of Usの感想です。
今回は前作から5年後の世界を舞台とした、part2の感想文となります。
一言感想:The Last of Us(私たちの最後)
※わたしが遊んだのは、PS5リマスター版です。
あらすじ

ジョエルとエリーの旅から、およそ5年の月日が流れた。
2人はジョエルの弟夫婦がまとめているジャクソンのコミュニティに身を寄せ、穏やかな日々を送っていた。
ある年の冬、とある目的を持った若い男女の集団がジャクソン付近の雪山を訪れる。
その集団の中の一人であるアビーは仲間であるオーウェンに誘われて拠点を離れ、雪山の中を進んでいく事になるが……。
ゲームについて
『PARTⅡ』です。
一応ゲーム内で前作についての説明はしてくれますが、キャラクター同士の関係性を掴むためにも必ず『PARTⅠ』から遊ぶことを推奨します。
・日本語音声……あり。※原語(英語)音声に切り替えも可能。
・日本語字幕……あり。
・主人公……
エリー

前作の主人公のうちの一人。19歳。
大人になり、恋に友情に忙しない日々を送っている。
アビー

今作のもう一人の主人公。
ある目的のため、友人たちと旅をしている。
・仲間……一緒に戦ってくれる仲間が時々いますが、前作よりも一人行動率が高めです。
・ゴア表現……あり。レーティングZ。前作よりグロ度は上がっています。
前作以上に痛々しいシーンが頻発するので苦手な方は注意。
また、今回も(※ネタバレになり得るため反転)→動物が結構な頻度で死にます。敵側に犬がおり、殺さないといけない場面も多いので注意。
1周目クリア時点でのわたしのプレイ時間は34時間ほどでした。
想定プレイ時間はもう少し短めのようです。
※難易度は今回も最初から最後までノーマルでやりました。
感想(※この先ネタバレあり)
※この先はスクショも含めネタバレがあります!
前作のネタバレも含まれます!!
プレイ予定の方、未クリアの方はご注意ください。
まさか最初から最後まで、ほぼ泣きっぱなしでプレイすることになるとは思いませんでした。
恐らくもう、二度とこのストーリーの2周目は出来ないと思います。
あまりにもつらい。
こんなのってないよ……。
感想前の注意
ラスアス2は世界中で炎上し、現在も賛否両論あるそうです。
一応わたしの感想の方向性について、先にこちらで述べておこうと思います。
絶対に受け入れられそうにないなという方は、この記事は見なかったことにしてください。
シナリオについて
展開に容赦が無さすぎてずっと泣いていましたが、賛否どちら側かというと、賛側です。
少なくとも、結末に納得はしております。
アビーについて
アビーへの評価がこのゲームの評価にも直結してくると思うのですが、好きか嫌いかでいうと、好きです。
どこかで穏やかに眠れる夜を過ごしてほしいと思っています。
※ただし、アビー以外のWLFメンバー(ソルトレイク組)&WLF自体に関してはあまり良い印象が無いので辛辣な事を書いてしまっています。
WLF側に推しが居るよという方はご注意ください。
わたしはpart1~part2をすぐに遊んだおかげでこういう感想を抱くに至ったのかな、と分析しています。
(わたしは逆○裁判初代~4が好きすぎて、その後続編が出るまでの長い年月で思い出が美化された結果、逆転○判6で公式と解釈違いを起こして作品を受け入れられなかったという経験があります。
今のように初代~6をすぐに遊べる環境であればショックを受ける事も無かったのかも、と考える事が多くなってきました。
ラスアスも当初は2は出ない予定だったとのことなので、長い年月をかけて初代に思い入れを感じていた人であればあるほど、2の展開はつらいものであっただろうと思うのです)
音楽について
今作は、『音楽』がジョエルとエリーを繋ぐ大きな要素のひとつとなっていました。
中でも、序盤にジョエルがエリーに向かって歌った『Future Days』は、その後も度々作中でエリーが演奏しようとして、最後まで歌えないという描写が続きます。
この曲は、タイトル通り『未来』を歌った曲であり、ジョエルとエリーに重なるような歌詞でもありました。
ジョエルとの未来を失ったエリーは「もし君を失ったら、我を失ってしまう」という部分のみを繰り返し歌い続けます。
そして最後には、この曲のコードさえ押さえることが出来なくなってしまうのです。
また、スタッフロールのラストで呆然としていた時、最後に男性と女性のデュエット曲が流れます。
もしかして……と思って調べたところ、やはりあれはジョエルとエリーのデュエット曲だったそうです。
タイトルは『Wayfaring Stranger』。
ジョエルを失ったエリーのこれからについての心情を歌っているようでもあり、苦しみの無い世界へ旅立ったジョエルについて歌っているようでもありますね。
キャラクターについて
ゲーム内でわかったこと+自分なりの印象と感想+ムービーシーンで再生できる開発陣の解説によってわかったことで印象に残ったこと等を残しておきます。
かなり長文。
ジョエル

前作でエリーを“救う”決断をし、ジャクソンで穏やかに暮らしてきた5年間ですっかり人間性が丸くなったジョエル。
しかし、彼にはあまりにも無残で凄惨な最期が待っていました。
いくら非人道的な事をやってきたからと言っても、前作の主人公がこんな殺され方することあるんだ……。
ジョエルが惨殺されるシーンは、エリーの血を吐くような叫びも相まって、ただひたすらショックで……泣きながら呆然とすることしか出来ませんでした。
前作のジョエルであれば、そもそも最初から迂闊にアビーたちを信用する事は無かっただろうと思うので、これもジョエルが穏やかな生活による『優しさ』『人間らしさ』を取り戻した故の運命なのだろうかと思うと悲しくて仕方ありません。
前作でビルが言っていた「守りたいものが出来たら人間は弱くなる」という趣旨の台詞を思い出しました。
ジョエルの家の前に花やら手紙やらたくさん置いてあるのを見て、また号泣しました。
ジョエル、街の人達に愛されてたんですね。
そしてpart1ではわりと過激な一面ばかり見ていたので、ジョエルの自宅で垣間見える穏やかな一面のかけらが切なかったです。
本当に、楽器や音楽や馬のことが好きだったんですね。
彫刻を彫ったり、本を読んだりしていたみたい。
多趣味な、普通のおじさんだったんだな……。
そしてサラと撮った写真の隣に、エリーと撮った写真が並んでるのも泣けました。
ジョエルにとってはエリーも、大事な娘だったんですよね。
ああ、悲しいなあ。
ずっとジョエルとエリーの旅を見たかったよ。
エリーがこの先自分の意思でどういう選択をする事になったとしても、それをジョエルに傍で見守っていて欲しかった。
決して善人であるとは思っていなかったけれど、わたしはジョエルが好きでした。
エリー

このゲーム始めてからわりとずっと泣いていたのですが、アビーを溺死させる寸前だったエリーが、ギターを弾いているジョエルの姿で我に返った瞬間に1番号泣しました。
誰のセリフも頭に入ってこなくて、頭が痛くなるくらい泣きました。
まるでジョエルが「もういいんだ」と言ってくれたみたいで。
ジャクソンで暮らし始めてから、エリーはジョエルの家のガレージで一人暮らしをしており、ここ数年はジョエルとあまり上手くいっていなかったようです。
(具体的には、2年前にジョエルのついた嘘の真実に辿り着き、それから決定的にジョエルと気まずくなってしまっていた様子)
ジョエルの亡くなる前日に少しだけ本音で話せた……とはいえ、それが最後となってしまった。
エリーの復讐の旅は、ジョエルへの弔いだけでなく、恐らく『ジョエルに対して優しくしてあげられなかった自分自身への後悔』を癒すための旅でもあったのだろうと思っています。
仲違いしてからもジョエルからのプレゼントであるピンバッジは常にバックパックに付けていたあたり、エリーだって心の底からジョエルを嫌っていたわけじゃなかったんですよね……。
ただ、エリーはとても頑固で、誰かへの怒りを上手く自分の中で消化することが出来ないから、なかなか素直にはなれなかったのでしょう。
(制作陣のムービーコメントにて、「エリーは人を許す事がとても苦手である」と語られていました。
パーティーの翌日、サンドイッチを作ってエリーに謝ろうとしたセスを許さなかったやり取りも、エリーのその頑固な性格を表すための場面だったようです)
そんなエリーが「一生許せない。でも、許したいとは思ってる」存在がジョエルだった。
最後の夜、ジョエルに対し「あたしはあの病院で死ぬはずだった。(ワクチン開発の為に死ぬことで)生きた証を残せたのに」と怒りをぶつける姿を見て、前作の最後でエリーが「あたしはまだ待ってるの」と言っていた事を思い出しました。
エリーが何を待っているかについては解釈がわかれるところとは思いますが、前後の会話から、わたしはあの台詞を『死ぬ日が来るのを待っている』という意味だと捉えています。
その台詞からしても、エリーはまだ子供だった5年前から、どこか自分の命に対して後ろ向きなところがあったように思います。
それは母親やライリーを始めとした、大切な人たちとの別れの経験からきていたのかもしれません。
これ以上大切な人に置いて行かれるくらいなら、死によって人類の未来のために役に立ち、多くの人の心に残るような存在になりたいと思っていたのかも。
そんなエリーは今作でジョエルを喪い、友人のジェシーを喪い、愛するディーナとJJを失い、ギターを弾くための指を失い、(恐らく)住処も失って一人立ち去ります。
エンディングに納得していないというわけではありませんが、これではあまりにもエリーが可哀想で……見ていられませんでした。
続編の予定はある、という記事を少し前に読みました。
ただ、「続編が出たとしてももうジョエルは居ないんだ。エリーと一緒に旅をすることは二度とないんだ……」ということばかり考えてしまって、たまらない気持ちになります。
沢山恨みを買ってしまったジョエルの最期には、ある程度自分なりに納得をして折り合いをつけたと思っていたけれど、part3で、ジョエルの居ない世界で、もしまたエリーが悲しい目に遭ったら……と思うだけで泣いてしまいます。とても怖い。
いっそ次回作はエリーもアビーも関係ないラストオブアスであれとすら思います。
でも、アビーはともかくエリーは世界で唯一、感染に免疫を持った存在。
今後もエリー抜きで物語を展開するのは難しい気がしています。
幼かった頃のエリーが吐露していた「一人ぼっちになるのが怖い」という気持ちは、大人になっても変わっていないのではないかなと思っています。
それなのに、今作のラストで、エリーはついに一人ぼっちになってしまいました。
きっと、ディーナやトミーの居るジャクソンには二度と帰らないでしょうし。
ディーナやトミーとの関係が気まずいからということもありますが、あの町にはジョエルとの思い出が多すぎますから……(もし次回作でしれっとエリーがジャクソンに帰っていたら、個人的にはそれはそれで嬉しいですが)。
part3が本当に制作されるのなら、どうかエリーが穏やかに笑っていられる未来を描いてほしいと思いました。
ディーナ

ジェシーの元カノであり、エリーの想い人。ユダヤ人。母がいる。
大好きだった姉は何者かに殺されており、エリーに渡したお守りのブレスレットは元々ディーナが姉からもらったものだったそうです。
エリーはもう随分前から(それこそ年単位で)ディーナに片思いしていたようですね。
ディーナはバイセクシャルなんでしょうか??
(リアの写真を見た時に口笛を吹いていたので、エリーだけが特別な同性の恋愛対象というわけでもなさそう?)
悪い子ではないと思いますし、嫌いなわけでも無いんですが……ひょっとしたら妊娠してるかも?と思いつつエリーの旅に同行したのはちょっと無責任すぎるかなあとも思います。
そりゃエリーも「迷惑」と言い放ちたくなるよな……。
ただ、最後にエリーを待たずに家を出てしまったことについては仕方ないと思います。
あんな世界で、JJと2人きりでエリーを待ち続ける事なんて絶対に出来ませんよね。
サンタバーバラに行って帰って……とするだけでも数ヶ月かかるでしょうし。
その数ヶ月の間、赤ん坊を守りながらエリーを待つなんてどう考えても無理でしょう。
制作陣が「エリーの部屋だけそのままにしたのは、ディーナからのメッセージ。『新しい場所で待ってる』ではなく『これで終わり』ということ」とコメントしているのを聞いて、うん……そうだよな……しょうがないよな~……と天を仰ぐことしか出来ませんでした。
ディーナはあの後、JJを連れて無事にジャクソンまで帰れたでしょうか。
(そして、ジャクソンではエリーと別れる原因を作ったトミーと上手くやれているのでしょうか……)
そしてディーナは本当に顔が良いと思います。
エリーと一緒にシアトル探索している時、何度も見惚れてしまいました。
ほんと美人ですよねえ……。
ジェシー

ディーナの元カレであり、エリーの友人。
CV.杉田智和さんと知って「ええー!」と大き目な悲鳴が出ました。
(※わたしは非常に声優さんに疎く、杉田さん=銀○の銀さんや涼宮ハ○ヒの憂鬱のキョンなどの声しか知らなかったので、ええッ こんな声も出るんだ……という驚きです。声優さんってすごい)
このジェシーという男、とにかく良い奴でした。
言動が常にイケメンで、夢女子じゃないのに惚れそうになりました。
とても良いご両親が居るようで、「母さん、ディーナの妊娠を知ったら大喜びするぞ!」と嬉しそうに語っていたジェシー。
ところが、エリー編のラストにて呆気なく命を落としてしまいます。
あの最期は酷かった……。トラウマになりました。
トミー

ジョエルの弟であり、ジャクソンを立派に引っ張っていたリーダーのうちの一人でした。
常に冷静で優しく穏やかだったトミーですが、今回ジョエルを殺された事で復讐の鬼となり、終盤にはあろうことかエリーを再び復讐の道に駆り出します。
正直、わたしがラストオブアス2で一番ショックだったのは、終盤のトミーの変わりようでした。
『復讐心は人を変えてしまう』ということを伝えたかったのかもしれませんが、それにしたって……。
そもそも、当初は「アビーはまだ生きてるけど、向こうも報いは受けた。それでいいな?」と冷静にエリーを諭していましたよね??
一体何がトミーをここまで変えてしまったのでしょうか。
ジェシーの死や、アビー&レブから負わされた後遺症?
でも、ジョエルが何よりも大切にしていたエリーに対してあんな酷い事を言うトミーなんて、わたしの好きだったトミーじゃない。
自分では成し遂げられない“復讐”を完遂させるためにエリーを危険に晒すなんて信じられない。
わたしはあなたにがっかりだよ、トミー。
ジョエル亡き今、せめてトミーには幸せになってほしかったです。
ジョエルだって、自分のせいでトミーやエリーが不幸になることなんて望んでいないはずなのに。
アビー

エリー編の最中は、もう、ただただアビーに対して殺意しかありませんでした。
今すぐこいつの息の根を止めてやる!!!!!という気持ちでいっぱいでした。
ジョエルに命を救われた直後にジョエルを殺し、更には全く悪い所が見当たらなかったジェシーという良キャラを殺し……とにかく、エリー編で描かれるアビーはプレイヤーからのヘイトを集めるための仕掛けがこれでもかと用意されていました。
そこにまんまと嵌ったわたしは、エリー編の間ずっとアビーのことが大嫌いでした。
アビー編が始まった直後、まだ少女らしさを残すアビーを操作しながら、アビーの言動がとても可愛らしいことに気が付きました。
「アビーは大好きな父親が傍に居た時は擦れてなかったんだな……ライフイズス○レンジのクロエと一緒だな」と思いました。
それでも、アビーがジョエルに殺意を抱くに至った経緯が分かった後も暫くは「もうアビーのパートはいいよ。エリーに戻して。早くこいつを殺させて」とイライラさえしていました。
その感情が少しずつ変わり始めたのは、アビー編のシアトル2日目からです。
ヤーラとレブという、敵対組織に属する子供たちを助けるため、一人で敵地に乗り込むアビー。
子供たちを助けるために全力を尽くし、優しい言葉を掛け、元カレの彼女から厭味を言われて静かに涙を流し、所属していた組織を最終的に裏切ることになり、仲間はほぼ全滅……。
そのままアビー操作で劇場に乗り込む際には、エリーのこともアビーのことも殺したくない、殺させたくないという気持ちになっていました。
ただ、わたしがアビーに対してこういう気持ちを抱けるようになったのはヤーラとレブの存在が大きいです。
これがWLF陣営の誰かだったり、WLFの子供たちだったりしたら、恐らくここまでアビーのことを好きにはなれなかったんじゃないかなと思っています。
現に今、思い返してみてもアビー以外のWLFメンバーに対して何の感情も湧かないですもん。
エリーのことを批判できないくらいWLFに対しての怒りが強すぎる。
しかし、もう二度とエリーに会って欲しくないキャラでもあります。
でも、エリーの他には無い特別な体質のことや、アビー&レブが本編後に身を寄せるためファイアフライの再集結場所へ向かったであろうことを考えると、きっとpart3でも何らかの形で関わる事になるんだろうなあ……とも思っています。
ファイアフライは『もうワクチン作れないから解散する派』と『逃げた男(ジョエル)と女の子(エリー)を追いかける派』に分かれ、その結果解散派が多かったために解散したとのことですが、再集結しているということは恐らく『逃げた男(ジョエル)と女の子(エリー)を追いかける派』も居るでしょうし。
本来アビーたちは『エリー=あの時ジョエルが連れていった免疫のある少女』であることを知らなかったはずですが、劇場でわざわざエリー本人がアビーに向かって免疫の事をバラしてしまってるんですよね。

最後に海岸でアビーと戦った時のエリーはクリッカーに手を噛まれていたので、その傷跡も見られているでしょうし。
もうエリーとアビーが争うところを見るのは嫌です。
かと言って、別にエリーとアビーが仲良く談笑する未来を見たいわけでもないんです。
アビーがジョエルを殺したのは本当の事ですし、そんなアビーに対してこれ以上エリーが許しの姿勢を見せるのも、ちょっと違うと思うので。
こころがめちゃくちゃ。たすけて。
オーウェン

最初は唯一、WLFの中で好感を抱いていた人物でした。
エリーとトミーが生き延びたのは、あの屋敷で「こいつらは何もしてないだろ!」と仲間たちから庇ってくれたオーウェンのおかげでしたから。
しかし、メル&アビーに対しあまりにも中途半端で残酷な優しさを見せるヘタレっぷりで幻滅。
孕ませた女(メル)はここに置いていくと言い出したり、妊娠している彼女が居るにも関わらずアビーと寝たり、メルとアビーが修羅場っていることにも気づかず「メルにはバレてない」「あいつ(メル)いきなり来たんだよ」と言い訳したり……。
そりゃメルはいきなりでも来るでしょ、あんたの彼女(しかも妊娠中)なんだから。
……ということで今では大嫌いです。
メルとお腹の子は、オーウェンが余計なことをしなければ死ななかった可能性もありますよね。
多分、あの時のエリーはアビー以外の人をこれ以上殺す予定はなかったでしょうから。
(来世では)何が大事か考えな。
メル

いや~……めっっちゃ苦手だわこういう女…………。
そもそも、ジョエルを殺害した時にエリー&トミーの処遇について「証人は残せない(エリーとトミーも殺したほうがいい)」と言い放っていたくせに、後から「(あの殺人に)加担したくなかった」と言う等、ちょっと良い子ぶっているというか責任から逃げようとしている感じがして苦手だったのですが……。
その後、アビーにすっかり感情移入してしまっている頃にメルから浴びせられた暴言で大嫌いになりました。
オーウェンと寝てしまったアビーにももちろん非はありますけど、お前はまず本命彼女()としてオーウェンを〆るべきでは?
何をアビーにだけ責任負わせようとしとんねん。
「昔からあなたは最低」「疫病神」って、それがアビーからの口利きでアビーのお父さんの助手にしてもらった&アビーとオーウェンが元々相思相愛だった事を知りながらオーウェンと付き合った人間の態度かぁ~!??!
オーウェンはあんたを置いてアビーとサンタバーバラに行くって言ってたよ^^!(やめろ)
メルがやった事で唯一良かったのは、ヤーラの腕を手術してくれた事だけです。以上。
マニー

ジョエルの遺体に唾吐いたり、女性関係だらしなかったり、シンプルに嫌い。
メキシコ人のため、ちょいちょいスペイン語を喋るところにはサイバーパンク2○77のジャッキーを思い出しました。
大好きなジャッキーとマニーじゃ人間性が違いすぎますけどね。

ノラ・ジョーダン・リア・ニック
ジョエル殺しの際に現場に居たWLFたち。
ニックはトミーが拷問し、リアはセラファイトに殺害されたため、エリーとは出会いませんでした。
ジョーダンはアビー編を経てなお印象の薄い存在ですが、エリーのお腹と顔を蹴ったから好きではないです。
ノラは……ノラの拷問シーンをプレイヤーに操作させる演出が嫌すぎました。
すすんでエリーにこんなことさせたくないよ。
ヤーラ

セラファイトの子供であり、レブのお姉ちゃん。
組織の掟を破ったレブを庇った事で、裏切者としてセラファイトから追われています。
首を吊られたアビーを下ろす決断をしたのはこの子でしたね。
セラファイトの掟が嫌になったわけではないようなのに、弟(妹)であるレブのために組織を裏切る事を決めたり、窮地に立たされたアビーとレブを守るために最後の力を振り絞ってアイザックを殺害したり、非常に優しく仲間想いの女の子でした。
サンタバーバラの場所をアビーに聞いた時、「(今いるところから)すごく遠い。……良かった」と穏やかな声で話していたことが忘れられません。
一緒に安全なところに連れて行ってあげたかった……。
レブ

ヤーラの妹。13歳。
元の名前は『リリー』というそうです。
作中でははっきり言及されていませんが、レブは恐らくトランスジェンダー男性です。
セラファイトには厳しい掟がいくつかあるらしく、女性が男性のように頭を丸める事は死罪になるレベルの大罪。
兵士になりたかったレブは風習によって長老のひとりに嫁がされることになり、その反抗として頭を丸刈りにしたところ、姉のヤーラと共に『裏切者』として命を狙われることになりました。
セラファイト自体に対して悪い感情があるわけではなかったものの、『自分らしさ』を抑圧された結果、後先考えない行動に出てしまい大切な姉と母をいっぺんに失ってしまいます。
レブの”感情的になって周囲を振り回す”部分は非常に子供らしく、特に一人で勝手に母親の元に向かってしまう場面ではpart1のエリーが馬に乗って逃げて行ってしまった場面を思い出しました。
アビーはレブの存在によって少しずつ『守るものの為に行動する』ことを覚え、エリーよりも少し早く復讐の道から外れる事を選びます。
劇場でディーナを手にかけようとしたアビーを踏み止まらせたレブの呼びかけと表情、とても良かった。泣きそうになりました。

レブを気にかけるアビーの優しさのおかげで、アビーを好きになれました。
こういうところはアビーのほうがエリーより年上感がありますよね。
エリーはきっと子供に対して、まだここまでは面倒見良くなれなさそうなイメージがあります。まだ19歳ですし……。
アリス

今作は敵が犬を連れているので必然的に犬を殺すシーンが多くなり、特にエリーパートで水族館に行った際、賢そうなシェパードを殺さないといけなくなった事がつらかったです。
その後、アビーパートであの賢そうな犬がアリスという名前と知り、可愛いアリスの姿を見れば見るほど、この後アリスを待ち受けている運命を思って悲しくなりました。
アリス以外の犬たちもそれぞれ名前が付いており、ただの道具としてではなく相棒として大切にされている事が分かるアビーパート、動物好きにはとにかくつらい……。
敵であるWLFが連れている犬のせいなのか、ヤーラとレブは犬が嫌いとの事でしたが、アリスと触れ合ってそれぞれが笑顔を見せているシーンは子供らしくて可愛かったです。
大きな犬と触れ合うと本当に心が穏やかになりますよね……。
なんで仲間と一緒に居る時の大型犬って、あんなに優しい目をしているんでしょう。
ああ、わたしも大きな犬を撫でたいなあ。
キラリ

エリーの愛馬。
WLFたちの卑劣な罠により、かなり早い段階で退場してしまいました……。
馬は脚をやられてしまったら終わりなので、爆弾に吹き飛ばされて苦しむキラリをWLF兵が躊躇なく撃ち殺したことだけは有難かったなと思っています。
長く苦しまずに済んだので……。
数年前の回想でもキラリに乗っていたようなので、エリーにとってはかなり長い付き合いのある馬だったのだろうなと思います。
登場組織について
WLF
「スカーどもを根絶やしにしてやるぜ!」と息巻いていたくせにトップが死んだらあっさり返り討ちに遭って壊滅していて呆れました。
アイザックが居ないと何も出来ないのかお前らは……。
あと、あの決め台詞?みたいなやつダサくない??
「生き抜く力を」「そして安らかな死を」ってやつ。
日本語だからそう思うだけでしょうか。
安らかに死ねると思うなよ(お前のWLFに対するその怒りはどこから来ているんだ)。
セラファイト(スカー)
宗教団体のような組織。
敵と見なした人物は首をくくって吊った上で腹を割く、という残酷な処刑方法を用いています。
宗教色が強いからというわけではなく、戦略的な意味で怖かったです。
口笛も弓矢も2人1組巡回も、統率力高すぎて怖い。
ラストのWLF戦では、どうやらセラファイト側が勝利をおさめそうでしたね。
ここの組織には相当厳格な掟があるようです。
レブの件からも分かるように、この組織内では恐らくLGBTQ+は許されないのでしょう。
セラファイトが発足するきっかけを作った『あのお方』の詳細は作中で殆ど明かされず、少しモヤモヤしています。
『あのお方』のおかげであの初期パンデミックを生き延びた人々が居たようですが……何があったんでしょうね。
ラトラーズ
サンタバーバラで幅を利かせているギャング集団(?)
ロクでも無い組織ということは確かだと思います。ほぼハンター。
捕まえた人間を奴隷にしたり、磔にしたり、脱走した人間を感染者にして(?)鎖で繋いだり……と、かなりえげつない事をしていたようです。
最後のゴタゴタで壊滅してくれていることを願っています。
その他感想
・エリーの部屋に、part1で悲しすぎる別れをしたサムのロボットが飾ってありました。
・ジャクソンの発展、凄すぎる。
もう完全に普通の街じゃん。
感染→20年後であれだけ荒廃してたのに、トミーやマリアみたいな優れた統率者が居ればこんな文明的な生活が可能なんですね……。
そういえばpart1で下水道で暫く生活していたイシュたちも、文明的な生活、かなり惜しい所までいってましたもんね。
・わんちゃん!!

この子↑、ひょっとしてpart1にも居たバックリーですか??
ずっと元気でいてね。
・感染者ってやっぱり動物も殺すんですね。
そして食べてる??
宿り先は人間の体だから、栄養取らないと身体が死んじゃうんでしょうか?
……いや、何十年も同じ場所に閉じ込められているであろう感染者も結構見て来たので、別にそういうわけでもないんでしょうか。
感染者の生態は謎に包まれていますね。
・『誕生日プレゼント』

めちゃくちゃフォトモードで写真撮ったわ。
撮るでしょこんなん。撮らずにいられるかってんだ。
嬉しくて外の恐竜に登ってみたら、パパの顔をするジョエルに会えて大満足でした。
本当にエリーのことを大切にしてるんだなぁ。泣ける。
・セリフがうろ覚えなのですが、過去の回想にて、ジョエルに「どうして宇宙が好きなんだ?」と聞かれたエリーが、「だって、昔の人は不自由なく生きていけてたんでしょ?それなのに、わざわざ(行かなくてもいいのに)宇宙に行ったんだよ。それってすごくない?」というような返事をしていて、頭を叩かれたみたいな衝撃を受けました。
確かに……。うん、言われてみれば、確かにそうなんですよね。
別に一生知らなくたって生きていくのに支障がないことって世の中いくらでもあるんですが、生きていく上で1ミリも必要なくても知ろうとする人達が居るって、とても凄いこと。
○uter Wildsみたいだなと思いました。
人間はきっと、知的好奇心を満たすためにどこまででも前進できる生き物。
・犬を殺さないといけないゲーム、非常につらい。
キャン!という悲鳴に罪悪感がつのります。
・子供のエリアにキノコ描くなんて最悪、みたいな話をジェシーがしはじめたので、おっ 下ネタですか?と思って次の瞬間反省しました。
さっきも見たところなのに、この世界のパンデミックのこと忘れてた。
キノコね……。
・part1では亡くした人たちのことを話して整理したいと言っていたエリーが、ジョエルのことは口に出せない。
それだけエリーの中でジョエルの存在が大きく大切だったのだろうなと思いました。
プレイヤーである自分も、心に穴が空いたようにショックでした。
ゲームって、ついつい入り込み過ぎてまるで自分も『そこにいる当事者』のような気持ちになってしまうのが危ういところだなと思います。
・おまけとして収録されていたボツステージの、子供たちのクリッカーごっこ。
ボツになってしまったのが残念なくらい世界観に合っていました。
クリッカーに扮して追いかけるという鬼ごっこみたいなものですよね、あの世界ならありそー。
捕まった人間がクリッカーになって他の子を追いかけるというブラックさも相まって、世界観にピッタリだと思いました。
あんな遊びが生まれるほど、ラスアス世界では子供たちにとっても感染者という存在が身近であるというメッセージ性もあるんですよね。
制作陣コメンタリーの感想
ここまでの感想文にうまく混ぜる事ができなかったものの、制作陣コメンタリーで特に印象に残った部分について、もう少しだけ。
・ディーナとエリーがパトロール中にイチャついた後、ジェシーが合流するシーン
ディーナとジェシーは元恋人同士なので、別に今更裸を見られても問題は無い。
それにもかかわらず、あの時ディーナがジェシーに「来ないで!あっち向いて!」と言うのはエリーをジェシーの視線から守るための行動だったそう。
それだけエリーを大事に想っているからこその行動、ということで、少し安心しました。
少なくともディーナはあの場の雰囲気に流されただけではなく、心の底からエリーを大切に想ってくれていたんだなと思いました。
・2年前の回想(楽器屋へ向かう前)
“エリーはジョエルがついているであろう噓の事を考えてずっと悩んでいる。
それなのに、大人たち(ジョエルとトミー)は、『思春期だからだろう』と思っている”。
ただの思春期の悩みであっても、世界の狭い子供にとっては大きな問題ですが、エリーの抱えているものはもっとずっと複雑でした。
年齢的にはまだ子供だった16~17歳頃のエリーが、周囲の大人に何も言えずたった1人孤独を深めていたことがわかって胸が痛くなりました。
・2年前の回想(病院で真実を知った際)
旅の全てが“自分が助かった事”で無駄になってしまった。
エリーはそのことに大きなショックを受けました。
更に、(薄々勘付いていたとはいえ)ジョエルからずっと嘘を吐かれていたこともショックだった。
親友であり想い人でもあったライリーの事、そしてジョエルとの旅の途中で犠牲になった人たち(テスやヘンリーやサム)の事を想い、泣きながらジョエルと距離を置くことを選択します。
ジョエルに感情移入してしまっている身としては「ジョエルの気持ちもわかってあげてよ……」と言いたくなってしまうシーンでしたが、逆に考えると、エリーの気持ちは他の誰にも本当の意味では理解できないほど重いものなんだよなとも思いました。
生まれる前からずっと治療法が見つからなかった、感染したら致死率100%の病気。
その病気に唯一免疫を持っていて、もしかしたら、世界を救えたかもしれないエリー。
『自分さえ良ければいい』というタイプではないエリーには、ジョエルがやったことを「そっか、ありがとう」と受け止めるのは難しかっただろうと思います。
・トミーと見せかけてジェシーがエリーを助けに来るシーン
“テーマなどからジョエルが死ぬことをプレイヤーに悟られそうになったので、発売前のトレーラーではジェシーではなくジョエルに置き換えた。
その結果、かなりの物議を醸すことになってしまった”
うわ…………(ドン引き)
いや、そりゃ炎上しますよ~……としか言えない。
わたしももしそのトレーラーを見て発売を楽しみに待っていた勢だったらブチ切れてると思いますし、こんなに肯定的な感想文を書いていなかったと思います。
・エリーとアビーの最後の戦い
アビーは死ぬ予定だったそうです。
けれど、そこで復讐を完遂してしまったら、「ジョエルと一緒に居た頃の、生意気だけど良い子だったエリーも死んでしまう」。
だから今の形に落ちついた、というコメントにまた泣きました。
あの時一瞬だけ、最後に話したジョエルの姿を思い出す演出は、『ジョエルと一緒に居た頃の、生意気だけど良い子だったエリー』の欠片だったのか……。
NO RETURNについて
リマスター版で追加された、ひたすら戦闘を行うゲームモード。
戦闘ヘタクソゲーマーなので「どうかな~」と思っていましたが、楽しめました。
エリー陣営、アビー陣営、全員キャラクターは解放しました。
NORMALでは歯が立たず、EASYで挑戦して初めてボスまでクリア出来たのはアビーでした。
近接キャラ+近接で体力回復は強い。
あと、レブとヤーラ(&レブ)でもクリアできました。
やっぱりアビー陣営は強いですね。
メルはどちらかというと後衛向きのキャラ、マニーは回復キットを作れないというハンデがあるので難しかったです。
このモードではジョエルとトミーの操作が出来るのがとても嬉しかったです。
それにしてもトミー、前作と比べて本当に人相が変わったなあ。
復讐に取りつかれた顔だ。
では、今回はここまで。

どんなに邪悪な人間であっても、その人は他の誰かにとっては大切な人かもしれないということを真正面から描いてくれる作品は大好きだけれど、あまりにも容赦がなさすぎて、めちゃめちゃ泣きました。
本当につらかったけれど、遊んで良かったです。

