発売日に買ったのに積み続けていたダンガンロンパ1・2 Reloadをようやく遊び始めました。Vita版です。
……調べてみたら2013年10月10日発売でした……。
7年以上も放置してしまっていたのですね。
手元にこういうゲームが結構あるので早く遊んでいかないと。
※ちなみに、現在はsteamやPS4でも買えるようです。
※本編・スクールモードのネタバレが多く含まれます。
ゲームの性質上、未プレイの方がネタバレをご覧になると楽しみが著しく損なわれますので閲覧の際はご注意ください。
(わたしのダンガンロンパ歴について)
10年近く前に1度スマホアプリ(auス○ートパス配信版)で無印をクリア(2010~2012年頃?)→無印アニメ視聴(2013年)→ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-アニメ視聴(2016年)
いやぁ……ダンガンロンパももう10年以上前の作品なんですね。
時の流れが速すぎて怖い。
あらすじ
特出した得意分野を持ち、『超高校級』と呼ばれるスペシャリストだけが入学を許される学園、希望ヶ峰学園。
主人公の苗木誠は、厳正な抽選の結果『超高校級の幸運』として特別にこの学園に入学を許された、ただ1人の”凡人”であった。
希望に胸を膨らませて希望ヶ峰学園の門をくぐった苗木だったが、校舎内に入った瞬間意識を失ってしまう。
目を覚ました時、同じように学園に着いた途端に意識を失っていたという新入生の『超高校級』の生徒たちと出会ったものの、何故か希望ヶ峰学園は窓や扉が全て封鎖され外に出ることが出来なくなってしまっていた。
動揺する彼らの前に突如現れたヌイグルミ(?) モノクマは、「学園の外に出たければ、周囲に悟られないようにクラスメイトを殺せ」と告げる。
感想
※※この先ネタバレあり※※
まずは本編の感想から。
音楽とアニメーションがオシャレで好きです。
幼い頃からずっとドラえもんが好きなんですが、特に大山のぶ代さんの頃のドラえもんがとても好きでした。
だから、実は最初にダンガンロンパを遊んだ理由は「大山さんの声がまた聴けるから!」という、本当にそれだけの理由でした。
初めてダンガンロンパを遊んでから何年も経ちますが、やっぱり大山さんの声をしているモノクマは憎めないな……と思いながらの今回の再プレイ。
大山さんの声が収録されているというだけで、もう絶対に手放せないソフトのひとつになっています。
ダンガンロンパはゲームの仕様上人が死にまくるので、わたしのようなキャラ萌えオタクは推しが途中で全員いなくなってしまったらやる気がかなり減退してしまいがちです。
わたしの場合は大好きだった石丸・不二咲・大和田トリオと山田・セレスのコンビがいなくなった2章、3章~さくらちゃんが居なくなった4章でだいぶやる気を失い、スマホアプリ版の時も数週間くらい放置してしまった思い出があります。
今回はさすがに流れがわかっているので大丈夫……と思いきや、やっぱり6章のあたりでかなりダラダラ進行になって想定よりもかなり時間がかかってしまいました。
今回は逆に流れがわかってしまっていたせいでやる気が減退したのかもしれません。
・3章
あれだけ序盤に下ネタでわいわいきゃっきゃしてたのに「石丸君に乱暴された」というセレスの発言に対しては茶化したり変な風に狼狽えたりせず「犯罪じゃないか!許せない!」とまっすぐ怒ってくれる山田くん、本当はとてもいい子だったんだろうなあと思います。それだけに悲しい。
他人を出し抜いて殺したり殺そうとしたりしてる時点で『善人』と言い切ることも難しいですが、それでもダンガンロンパの彼らは全員、根はそんなに悪くない子達なのだと信じたいわたしです。
……いや えのじゅんと腐川さん(※ジェノサイダー翔)は……まあ…アレですが…………。
空白の2年間の写真見てると、あの十神白夜でさえも「くだらん」「馬鹿どもめ……」と周囲にヘイト撒き散らしながらも毎日きちんと学園生活送ってそうですもん。
想像したらちょっとかわいいですね。
・4章
初見時号泣して、アニメでも泣いて、今回もやっぱり泣きました。
さくらちゃん……。
やってはいけないことだったけれど「みんなのことが許せない、さくらちゃんのためにみんな道連れにする」と思ってしまった朝日奈ちゃんの気持ちも痛いほどわかります。
でも、さくらちゃんと朝日奈ちゃんの友情があの十神白夜の心まで動かしたと思うと凄い章ですよね。
・5章(の苗木くん)
話すタイミングがなかなかないのはわかるけど、部屋からナイフが無くなった事実と変な人に襲われた事実だけは早めに話しておいたほうがええで……_(:3 」∠ )_
今回こうして周回したおかげで、いろいろ伏線が張り巡らされていたことに気が付いてわくわくしました。
2章の自由時間の時には既に「虫が生きられるような自然が学園内にある?」「20%の確率で、葉隠と苗木の子供の母親が同じ人になる」等が情報として出されていたんですね。
わたしは『ダンガンロンパ』をクリアした後いつも「みんな前向きだけど後味が悪いなあ……」と落ち込むのですが、これって多分ただ単に推しが沢山死んでしまったからというだけではなく、“明らかに黒幕の勝ち逃げ”と感じるからなんだろうな……と今回気付きました。
死んでいった子たちがお互いかつて仲良しのクラスメイトだったことを知る事は二度とない。
生き残った人達も、この先みんなで過ごした2年間のことを思い出すことはひょっとしたらもう二度とないのかもしれない。
それはわたしの目線から見ると完全に『絶望』で、黒幕の手のひらで踊らされている気分になります。
いくらなんでもたった2人の人間が世界を滅ぼすようなことはできないのでは……とか、まだまだ先の長い若者たちが今後の一生を施設内で過ごすにしては物資や設備が心もとなさすぎるとか、そもそもどうやって人の記憶をそんな都合よく消すの?!とか、世界観設定に関しては正直色々思うところもあります。
でも、お洒落な音楽やインターフェース・ユーザーに配慮したわかりやすい説明・ポップでかわいらしいキャラクターデザイン等、好きな点も沢山あります。
衝撃的で容赦のないストーリー展開はひたすらに刺激が強く、ハマる人には大いにハマるだろうなあと思います。
現に、ダンガンロンパ発売当時……登場人物である彼らと似たような年代だった頃のわたしもこういう話は大好物でした。
今も変わらず暗い話や重い話、刺激の強い物語を好む傾向にはあるのですが、自分がある程度歳を重ねて大人になったせいで若者たちが互いに憎んだり疑いあったりして殺し合う展開には普通に心が痛んでしまいました(:3_ヽ)_
みんな仲良うせんといかんよ……。
君たちまだまだ先が長いし楽しいこともこの先沢山あるんだからね……。
……こんな事書いても意味なんてなくて、本編の78期生の犠牲者たちは本当に死んじゃったんだけどさ……。
ではここからはときめき☆だんがんハイスクールについて少し。
さすがに色々事情もあったのか新規台詞収録は無かったようですが、どういう形でも公式の新しいシナリオを読ませてもらえるのは嬉しかったです。
発売当時スクールモードの事を聞いて大喜びした記憶があります。それなら7年も積むなよ。
勝手にもっと幸せな状態のIFストーリー(通常の学園生活を送っていた頃のお話・記憶を失っていない状態のみんなが協力してモノクマを打ち倒すお話etc.)を想像していたので、結局記憶を失くした状態は変わらずあのコロシアイ学園生活に入るまでの物語だった事にはちょっぴり拍子抜けでした。
でも、仮に“通常の学園生活を送っていた頃のお話”なんて見せられても「この後コロシアイ学園生活で半分以上死んじゃったんだよね……」と憂鬱になるだけだったと思うので今はむしろこれで良かったと思います。
1周目は通信簿埋めに勤しみ、魔法使いモノクマの作成が出来なかった為に「ここから本当の学園生活(不穏)が始まるよ~」エンドを迎えました。
「なんだよ……やっぱ救いなんてないんじゃないか!どうせ みんな いなくなる。……っていうかお出かけチケットって何の意味があったんだろう?」
……というモヤモヤした感想を抱きつつ、まだ通信簿が埋まっていないキャラがいたので2周目を始め、なんとなくモノクマに話しかけてみてようやくお出かけチケットの意味を正しく理解しました。
通信簿とは別に好感度機能があったのですね。
その後、全員の個別イベントを見てパンツを強奪するまで4周しました。
作業ゲーは嫌いじゃないんですが今回はあまりに一気にやってしまったせいか、ただひたすらに作業作業作業でしんどかったです……。笑
でも、そんなつらさを乗り越えた後に読めた「本編では死んでしまったあの子やこの子が生きて学園を出られた場合に語ってくれる今後の夢や希望の話」はとっても良かったです。
そしてほとんどの女子とフラグを建ててしまう苗木さんすごすぎる。攻略王じゃん。
イベントはみんな良かったんですが、中でもわたしが一番身悶えしたのは腐川さんの個別イベントでした。
あれだけ十神くんにしか矢印が向いていなかった腐川さんが苗木くんを!?!?!?👏👏👏
一番王道少女漫画っぽく感じました。かわいい。
……あとは、苗木くんと腐川さんが恋をすることをジェノサイダーが許してくれるといいんですけれどね……。
腐川さんの初恋の彼(ラブレター晒し男)もジェノサイダーに殺られちゃったみたいですし、ジェノサイダーのほうは相変わらず十神くんを狙っているとしたらこの先どんどん妙な事になりそうでちょっと心配です。
行動設定画面ではきちんとちーたんが男子組に入っていることも嬉しかったし、彼の個別イベントでは彼本人の口から秘密を明かしてもらう事が出来て感激しました。
公式が出してくれたものによってこの展開が見れただけでもリロードを購入した意味があった、と言えるくらい嬉しかったです。
本編では秒で死ぬことになった残姉と沢山お話が出来たのも嬉しかったです。
自分と全然違うキャラをずっと演じ続けなければいけないって、相当に大変だっただろうな……。
一緒にお出かけしていると結構ボロを出すのでちょっと可笑しかった。
これはifストーリーだからと言われればそれまでですが、あんな事態を引き起こした絶望の片割れであるはずなのに割と簡単に苗木くんに絆されかかってた残姉は大変かわいかったです。
よくそんなチョロ甘で軍人やれてたね。
逆に黒幕に人の心が無さすぎるのでしょうか……。
あ、そういえばプレイ中に1度モノクマが居なくなってしまい好感度の確認が出来なくなりました。
何かの伏線なのかと思ってしばらく気にせずに遊んでいたのですが、どうやらバグだったようです。
一度電源を切ってソフトを抜いて入れ直したらモノクマが戻ってきました。
……そうだ!ぜひこれも書いておきたいです。
このスクールモードもシステム面が非常に親切だなあと感じました。
会いに行きたいキャラクターのところにすぐ飛べるところも、行動選択画面で必要な素材がある部屋がすぐにわかるようになっているところも、周回機能も、とてもとても親切でありがたかった!
ひとつだけワガママを言うと、アイテムが複数一気に制作出来たら尚嬉しかったかな~。
終盤はペンキ50個を一気に制作しないといけない場面も増えてくるので、ひとつずつちまちま連打するのはちょっとだけめんどくさかった。
でも、システムに関する不満点はそのくらいです。
キャラクターについて
初プレイ当時、わたしが特に好きだったのは石丸くん、朝日奈ちゃん、セレス嬢、ちーたんの4名でした。
癖の強いキャラが多いので当時はちょっと……色々思うところもあったりした記憶が薄っすらあったのですが、さすがにこれだけ間が空いて自分が大人になったら「みんなそれぞれ個性的でかわいいじゃん!」と好意的に受け止められるようになっていました。
みんな若い!未来がある!可愛い!という思考になってしまったせいで、各章で人が死ぬたびあの頃とはまた違った方向から心にダメージを負いましたが……。
ちょっと人数が多めなので、ここでは特に言及したいキャラについてだけ書き留めておきます。
苗木誠
当時のわたしはそれほど彼に対して良いようにも悪いようにも特別な印象を抱いていなかったと思うのですが、今回改めて遊び直してみて少し驚きました。
あまりにも人間が出来過ぎているというか、「ついこの間まで中学生だったって噓でしょ、人生何周目?」と尋ねたくなるくらい心優しくて穏やかな善人。
ダンガンロンパのキャラクターって本当に個性的で、“確固たる自分自身”のようなものをみんな持っているんですが、そのせいで苗木くんに対してナチュラルに失礼な態度を取ってきたり見下したり暴言を吐いてきたりするようなキャラも何人かいるんですよね。
普通の男子高校生だったら大喧嘩に発展していそうな事を言われても苗木くんはほぼ完全にスルー。
気にしないように努めているというより、マジで気にしてない。
彼のこういう鈍感……器の広さのおかげでプレイヤーとしても必要以上にイライラしないで済んでいるし、間違いなくわたしは彼が主人公だったおかげで『ダンガンロンパ』という作品を好きになれたんだろうな……と思います。
他人からの悪意を悪意と捉えていない、だけど決して空気が読めないわけじゃない、ってところが良いですね。
舞園さやか
見た目がとても好き。
彼女こそがメインヒロインと見せかけて初っ端に容赦なく殺すという手法は、今見ても「ド鬼畜だなスパチュン……」という感想しか出ません。
展開知ってるのに未だにダメージを受けます。
初めて遊んだ時は「ま…舞園さん……苗木くんに罪を被せようとするなんて…なんでそんな酷いことを……」とひたすらショックだったんですが、今冷静に考えると舞園さんはまだ「クロだとバレた場合(もしくは冤罪でクロになった場合)、犯人やその他のクラスメイトがどうなるか」を知らなかったんでしたね(おしおき=処刑という話は舞園さんがいなくなってからされましたし)。
もしそれを事前に知っていたら、ひょっとしたら苗木くんに罪を着せようとは思わなかったのかもしれない。
そう信じないとやってられないですよ(なげやり)
朝日奈葵
かわいい。とにかくかわいい。
見た目も声も性格も大好きです。
ザン〇ゼロのサチカと同じく、私にとっては『見ているだけで癒される心のオアシス』のダンガンロンパ枠が彼女でした。
欲を言うなら、どうかさくらちゃんと一緒に無事に脱出して欲しかったです。
お互い騙し合い殺し合い疑心暗鬼……というゲームの性質上、本編中で明確に特定の仲良しが居るキャラがあんまり多くなかったので朝日奈ちゃんとさくらちゃんには相当癒されました。
「さくらちゃんを追い詰めて殺したあんたたちも私も、みんな同罪だからここで死なないといけない。さくらちゃんだけを死なせるわけにいかない」と泣きながら語る4章の葵ちゃんが切なすぎる。
結局は勘違いだったとはいえ、あの子がみんなを巻き添えにして死のうとするって、余程のことですよね……。
セレスティア・ルーデンベルク
個人的に舞園さんと同じくらいビジュアルが好きな女子です。
この子は『うっかり殺しちゃった』ではなく最初から明確な意思を持って『殺した』子なので、多分いちばんタチの悪い犯人なんだろうなと思うものの、やっぱり憎みきれない不思議な魅力があります。
この回で彼女によって殺された2人のことも好きだったのでもちろん悲しい気持ちも強いですが……。
そして彼女の本名を山田くんが知ってたということは記憶を無くす前のクラスメイトたちはセレスの本名を全員が知ってたのだろうと思うのですが、本名を明かした経緯も気になります。
仲良くなったから話しとこうかな、ってなったんだったらかわいい。
……まあ学校に入学したら学園生活を偽名で送れるわけないと思うので、初っ端に先生から「では次は出席番号〇番、安広多恵子さん」って呼ばれてしまっただけかもしれないけど。
セレスは本名と言い張るのに出身は栃木で好物は餃子とあっさり明かすセレス嬢、大好きです。
山田一二三
見た目だけ見ると明らかにネタキャラなんですが、嫌いじゃなかったです。
むしろ好き。
彼は死ぬ前に希望ヶ峰学園で過ごした記憶を思い出してから逝けたようですが、それが良い事だったのか悪い事だったのか、今となってはもうわかりませんね……。
不二咲千尋
この子は別に女性になりたかったわけではなく、身をまもるために女装をしていた子なので本来は男の子扱いされたかったんですよね。
大和田くん、桑田くんとの写真では2人とかなりくっついて写真を撮っていたので、記憶を消される前の学園生活ではどこかのタイミングで自分の性別を明かしていて、みんなにも認められて受け入れられていたんだろうな……。
桑田くんはともかく(酷い偏見)、大和田くんは多分恋人でもない異性とあんなに気軽に密着するタイプでもないでしょうし。
葉隠康比呂
4章でのさくらちゃんに対する仕打ちは何度見ても「テメェコノヤロウ!!!さくらちゃんになんてことを!!!!」と思うんですが、彼に悪気があった訳では無いことはわかるので憎みきれない。
精神は女神でもさくらちゃんの外見はめちゃくちゃ強そうだし(そして実際強いし)、あの超絶おバカな葉隠くんが「やべー!殺らなきゃ殺られる!」って思ってしまうのも無理はないか……とも思うので。
でも普通の状況なら殺人未遂(っていうかさくらちゃんじゃなかったら普通に死んでたかも)だよ葉隠クン。猛省して。
黒幕
血の繋がった姉妹のことも容赦なく殺した上にその後もその死体をおもちゃみたいに扱ってるとこ見てると……ほんと……とんでもないサイコパスだなと思います。
みんなと普通に学園生活を過していた頃からずっと最初からこうするつもりで生活していたんでしょうか。
じゃなければあんなに意図的に自分の顔だけ映ってない集合写真、用意できないですよね……。
そしてゲームにツッコミ入れるのは野暮なんですが、双子ということは同じ親から同じ日に産まれてるはずなのに、2人に全然方向性の違う名前を付けた親御さんの心を少し知りたいです。
もうこの世に居ない可能性が高そうですが。
(2021.05.03追記)
……もしかして、『むくろ』『じゅんこ』で『矛盾』『黒子(もしくは単純に『クロ』)』という意味の名付けだったのでしょうか。
(追記ここまで)
……ひとまず『ダンガンロンパ』の感想はおしまいです。
次は『スーパーダンガンロンパ2』を遊ぶ予定。
先に「3」のアニメを観てしまったこと&3のアニメが本編後の時間軸だったこと&当時はSNSも大賑わいで結構ネタバレが流れていたことから『2』はなんとなく「こういうオチなんだろうな……」という予想は既についてしまっていますが、起こる事件や犯人のことはほとんど知らないので楽しんで遊べたらいいなと思っています。
実は絶望少女もV3も持っているので、この勢いのまま早めに遊びたいです。
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