(作者: 箱庭のイデア 様(栄崎様/すけ様) / 箱庭のイデア)
フリーゲーム、砂の上の楼閣を遊んでいました。
ゲーム紹介と感想記事です。
ゲームについて
想定プレイ時間は30分ほどとのこと。
エンディング数は2つ。
脅かし表現・流血表現あり。
ジャンルはホラーで、追いかけ要素があるので心臓の弱い方はご注意ください。
ドット絵での表現ですがグロもあります。
アクション要素が少しあり、死亡してしまう事もありますが死亡したらすぐに直前から再開できます。
感想(※ネタバレあり)
※特に重要なネタバレ箇所は反転
緻密なドット絵。
メニュー画面(所持品確認画面)が大変かわいいです。
主人公の女の子、ろうはプレイヤーの腕によってはしょっちゅう死んでしまうことになるのですが、死亡するときのキャラクターの動きがまた丁寧でぞっとします。
……楼閣にあった遺体の数々はただの幻なのでしょうか……。
それとも昔、鬼たちが食べた人間の成れの果てのようなものなのでしょうか。
エンディングはどちらも見ました。
プレイ時間は短めの短編ゲームなのに表現が綺麗な上に魅せ方が上手で、エンディング1の最後はちょっと泣きそうになってしまいました。
鬼が人を食べるというのは良く聞く話ですが、【「食べずに友達となった理由は、食材としてしか見ていなかった人間が私と同じものを愛する心があると知ったから」という理由になんともいえない切なさを覚えました。
私たち人間も、もし鳥や牛や豚や魚が私たちと同じような心を持って思考して行動・発言する生き物だったら彼らを食材として見ないんだろうな……等と考えてしまいました。
彼らにも脳や命がある=人間と形は違うかもしれないけれど心もあるんだろうなと常々思ってはいるものの、あんまりそういう事を考えているとお肉も魚も食べられなくなりそうなので普段は極力考えないようにしています……。
私の場合、猫や犬を食べようなんて絶対思わないのになぜ食肉用の動物は抵抗なく食べられるんだろうと考え始めると、結局は普段から食用として見ているかいないかの違いでしか無いよなという結論に至ってしまうのです。
少し話が逸れてしまいましたが、……何て言えばいいのかな……人間の立場から見ると「人間を食べる鬼」は確かに恐ろしい存在ですが、鬼からしたら「人間=食材」」「人間を食べる=ただ食事をしているだけ」なんだよなー……とも思うというか。
現実の人間は例え生き物を食べられなくなっても他に食べられるものがいくらでもありますが、この世界観の“鬼”は“人間”以外食べられないから断食すればやせ細って死んでしまう。】
上手くまとめられなくて申し訳ないのですが、全体を通してとても好きな雰囲気でした。和風ホラーは大好きです。
アクションゲームが苦手なのでなかなか各所の鬼ごっこが突破できず、とても30分ではクリアできませんでした……が楽しかった。
キャラクターがとても丁寧に描いてあって素敵でした。