積みゲー崩しと備忘録のようなもの

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UNTIL DAWN -惨劇の山荘-

UNTIL DAWN(アンティルドーン) -惨劇の山荘- を遊んでいたので感想を書きに来ました。
選択肢によってキャラクターの生死が変わるホラーアドベンチャーゲームです。

 

一言感想:これが噂の暗転ドーンか!(表現規制)

 

UNTIL DAWN……夜明けまで

 

 

あらすじ

仲良し男女グループで雪山の山荘に集まった10人のハイティーンたち。
楽しい休暇を過ごすはずだったが、とあるトラブルが起き、彼らの心には大きな傷が残ってしまう。

それから1年後。
雪山の山荘の持ち主であるジョッシュの呼びかけにより、再びあの山荘で休暇を過ごすこととなったメンバーたち。
お互いに複雑な感情を持ちながらも「去年の事は忘れて楽しもう」と決意をしたのだが……。

ゲームについて

・日本語音声……あり。設定から英語音声に切り替えも可能。
・日本語字幕……あり。初期設定ではオフなので設定画面から切り替える必要あり。
・主人公……操作キャラクターが要所要所で切り替わる仕様になっています。
・ゴア表現……あり。レーティングZ(成人対象)です。ただし、PS4の日本語版は人体欠損表現等が暗転する仕様となっており、画面が真っ暗になるシーンが多々あります。
(その割に「これは規制しなくていいんだ!?」とツッコみたくなるエグいシーンもあるので苦手な方は注意が必要です)

・ホラー表現……心臓に悪いビックリ表現が多め。結構まじめに怖がらせにくるので、苦手な方は注意。

 

色々詰め込んだ結果、結局何がしたかったのかよくわからないストーリーになってしまっており(詳細はネタバレになるので後述)、日本での評判は微妙だったようです。
ただ、巷で酷評されているほど出来の悪いゲームではないと思いますし、安っぽさも感じませんでした。個性的なキャラクターたちのやり取り・モーションキャプチャ元となった女優さん俳優さんの多彩な表情、原語・吹替ともに声優さんたちの熱演など見所も多かったです
ホラー、グロ表現にある程度の耐性があれば個人的にはおすすめしたいです。楽しめました。
良くも悪くも海外ホラーという感じで、全体的に豪快です。

初回のプレイ時間は恐らく6~8時間ほどになると思います。

 

store.steampowered.com

2024年にリメイク版の発売が決定しているそうで、↑のSteamリンクはリメイク版となります。キャストは続投とのことですがシナリオにも追加等の変更点があるのかどうかは不明。
リメイク版の映像も更に綺麗になっていますが、この記事でご紹介するPS4版のアンティルドーンの映像も非常に綺麗です。

Until Dawn -惨劇の山荘- 【CEROレーティング「Z」】 - PS4

Until Dawn -惨劇の山荘- 【CEROレーティング「Z」】 - PS4

  • ソニー・インタラクティブエンタテインメント
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トロフィーコンプリートして、最終的なプレイ時間は21時間でした。

 

感想(※この先ネタバレあり)

※この先はスクショ含め重大なネタバレがあります!
シナリオとしては一本道かつ先が分かってしまうとこのゲームの楽しさが潰れてしまうので、プレイ予定の方はご注意ください。

 

キャラクターについて

キャラクターへの印象についてのプレイメモが特に多かったので、何度か周回した上で彼ら彼女らへ抱いた印象&ゲーム内でわかった事についてまとめます。全体的に長文。

ちなみにわたしの初回プレイ時は生存者4名(ジョッシュを含めて良いなら5名)
死亡したのはマット、エミリー、サムの3名でした。死亡状況については後ほど。

反省して再挑戦した2周目で全員生存を達成。

キャラクターに愛着が湧いた3周目でトロフィー欲しさに全員死亡ルートへいきました(みんなごめんよ………)。
2周目以降は英語音声でやりました。また印象が違って面白かったです。


キャラクターたちは総じて どうして!? と思うような行動を取るのですが、パニックホラーにはありがちなことでもあるのでそのあたりについてはあまり深くツッコミは入れないことにします。散開するな!夜明けまで地下室でじっとしてろ!え!?エミリーが変異しそうで怖い!?!縛って交代で見張ったらどうかな!?!!ねぇなんでみんな単独行動しようとするの!?!?!?

 

殺人鬼「これを見てどう思う?」
わたし「何も見えませんけど……」(暗転中)

 

サム

本名はサマンサで、サムは愛称。顔と服装と性格がとても好き。ほんとかわいい。
『冒険家』というのが何を指すのかよくわかりませんでしたが、ロッククライミングが異様に得意なので元々そういう本格的な冒険を良くしていたのかなと思いました。
1周目のサムは無事に殺人鬼から逃げる事に成功してジョッシュの秘密(精神科に通院していたこと等)を知りました。
しかし最終章のラスト「動くな!」を失敗したせいでハンナウェンディゴに殺されてしまいました……。あまりにも「動くな!」が下手すぎて途中からずっとコントローラーをテーブルに置いて押さえつけていたのですが、最後の 動くな! はそれだとクリアできませんでした。2周目もそこを失敗してしまうので何度も何度も最終決戦シーンをやり直しました。ハンナウェンディゴが炭鉱員ウェンディゴの頭もぐシーン、何度観た事か。
ハンナの大親友らしいのですが、ゲーム内ではその設定が活かされるシーンは無かったように思います。ただ、何が起きても最終章まで生き残るという点はハンナの親友というポジションだったからなのでしょうか。……それにしてはハンナはサムの事全然気遣ってくれませんでしたけど……。マイクやジョッシュとの対応の差は一体……。

中盤のお風呂シーンでは一人だけのんびりとお風呂タイムを満喫していて笑いました。
ちなみに、その際のプレイメモには「殺人鬼もさすがに気まずくなったのか黙ってバスルームから出て行ってしまった……」とメモしていました。
今冷静に考えるとジョッシュなかなか変態なことしてますよね。入浴シーンを黙ってガン見→靴下以外の服を盗んで出て行く って。
最後のエンディングにあたるものを生存者たちの取り調べという形にする演出も、すごく好きです。
サムが生き残った場合、見るからに様子がおかしく、精神に異常をきたしてしまったことをなんとなく察することになる(警察の人も気づいていて「何らかのサポートを受けるべきでは……?」と言及していますが)のが純粋に怖くてよかった。

 

ジョッシュ

ベスとハンナの兄。クリスの親友。
映画監督をしている父を持ち、今回のゲームの舞台となった雪山も彼らの父が買った山。
事件の前から精神科に通院しており、1年前の事件でベスとハンナが行方不明になって以来、更に精神的に不安定になったようです。
チャプターの途中で登場していたDr.ヒルはジョッシュの主治医である精神科医ですが、ジョッシュとのメールのやり取りやカルテを見た感じ変なお医者様では無さそうなので、チャプター間のDr.ヒルはジョッシュの後悔や罪悪感が幻覚として出てきた存在?なのかなと思いました。
ジョッシュが扮する殺人鬼に直接酷い事をされたのはサム、クリス、アシュリーの3人でしたが、よりによってあの夜ハンナいじめに全く参加していなかったサムとクリスが巻き込まれているの、とにかく気の毒でしょうがありません。ジョッシュが仕返しするべきだった人はもっと他に居たと思う。
……そもそも、わたしがもしもハンナへの悪ふざけに参加している一員だったなら、自分の悪ふざけで妹2人を喪ったジョッシュの誘いで再び雪山に来るなんてこと絶対ムリだなと思いました。いやだってそんな、絶対恨まれているし最悪殺されるんじゃ……と思いません?思わない?そっか……。
終盤、壊れてしまったジョッシュは亡くなった妹たちの幻覚に罵倒され、「もうお前たちの指図は受けない」と虚ろに繰り返していました。今回の復讐劇はジョッシュの罪悪感から生まれたハンナ&ベスの幻覚がジョッシュに指示をしたから実行に移したということでしょうか。
ジョッシュの妄想の中でハンナ&ベスの幻覚はフレール・ジャックを歌っていました。ジョッシュが妹のクリスマスプレゼントに贈っていたオルゴールもこの音色だったので、そういうところからも妹たちを守れなかったジョッシュの後悔と罪悪感が見えるようで切なかったです。
でも、なんでジョッシュの末路にだけあんなに救いが無いんですか!ジョッシュがなにしたっていうんですか!いや いろいろやってたな。
でもそれにしたってこれじゃ、ジョッシュはもちろんご両親があまりに可哀想じゃないですか……。ワシントン家、3人も子どもがいたのに全員いなくなっちゃったんですよ。つらすぎる。

 

クリス

ジョッシュの親友で、アシュリーのことが好き。身も蓋も無いことを言うと、演じられている俳優さんの顔がダントツで好きです。
台詞での憶測ですが、クリスはジョッシュの精神的な病気について知っているみたいでしたね。
デリケートな病気について教えてもらえるほどの親友なのに、ジョッシュの悪ふざけに一番嫌な形で巻き込まれた不運な男。下手したらアシュリーとの仲が永遠にダメになってしまう(どころか死に直結する)ような選択を親友に選ばせる(しかも2回も)って、ジョッシュ実はクリスのこと嫌いだったりしない??!
今スクショ見返したら、選択肢無しで殺人鬼に扮したジョッシュに容赦なく殴られているのもクリスだけですね。かわいそう。クリスがいくらいい奴だからって何やっても許してくれるわけじゃないよジョッシュ。
クリア後に何人かの実況者さんの実況プレイを拝見し、クリスは男性プレイヤーさんからの評価があまり高くないのかなと思いました。個人的にはクリスの”人想い”なところがとても好ましかったのですが、男性陣はジョッシュ以外みんなまともだったので、確かに男性陣の中で比べると一番影が薄かったのかもしれないなと思っています。
クリス&マイクでジョッシュを尋問する際、クリスが棒でジョッシュを殴ると銃を構えているマイクにドン引きされる上、マイクから「こいつやべーな……」という印象を持たれてしまうせいか、その後に「銃は僕が預かる(キリッ)」と言っても渡してもらえないところ、芸が細かくて感心しました。バタフライエフェクトシステムに関わらないところでも丁寧に少しずつ分岐が変わる演出、好きです。

 

アシュリー

クリスに恋する女の子。パニックを起こして周囲に暴言を吐いたり暴走してしまったりするような一面も含め、一番“普通の女の子”という印象でした。
クリスとアシュリーは推しCPだったので(お互い奥手な両片思いが好きで……)、1周目はとにかくこの2人を揃って生き残らせたくて必死でした。
多くの人が引っかかりそうなジェスの罠(ウェンディゴが声真似していたアレ)は、奇跡的におじさんの手帳の内容を覚えていたおかげで回避できたため、両名とも無事に生き残りました。
2〜3周目ではエミリーが生き残った上で怪我をしたので、例のエミリーウェンディゴ化疑惑の騒動が起きる原因を作りました。
個人的にはアシュリーのことはとても好きなのですが、あんまり他のプレイヤーさんからは評価が高くないんだなと思っていました。3周目、全員死亡ルートに入るためにクリスにアシュリーを撃つ選択肢を選ばせたことで理由がわかりました。
直前まで「さっきは私を助けてくれたんだから今度は私にクリスを助けさせて!」と言っていたのに、いざ本当に撃たれたらウェンディゴに追われて助けを求めているクリスを真顔で見殺しにする上、その後の地下室でのやり取りでも一切その選択を後悔していなさそうでめっちゃくちゃ怖かったです。女を怒らせてはいけない。

 

マイク

ハンナへのイタズラが度を超えていたこともあって初見の印象は最悪でした。
しかし連れ去られたジェスを銃片手に追いかけて行くところから評価がうなぎ登り。なんなんこのイケメン!?そりゃモテるわ。
最初と最後でここまで印象の変わるキャラクターは久しぶりです。
オオカミを初見で使役できる男。オオカミからも慕われる男。マイク、お前がナンバーワンだ。

最高の相棒を得た男。

 

最終決戦でのサムとの小声&無言のやり取りと、一緒に生き残った際に燃え盛るロッジ前でサムを助け起こしているマイクがとても好き。良いコンビだったなと思います。
2周目以降で確認すると、マイクはハンナへのイタズラにノリノリだったわけではなく女性陣(というかジェスとエミリー)の押しに負けて渋々仕掛けたような感じでしたね。だからって実行に移してしまった時点で最低なのは変わりませんけど。
ちなみに、1周目のマイクの指は無くなりました😨

 

ジェス

かなり序盤の方で行方不明になり、生存が発覚した後もサムたちと合流する事がないため、非常に影が薄くなってしまっていてあまり印象に残っていません。
ただ、最初は「うわっ絶対この子わたしの嫌いなタイプだわ」と思ったものの、意外とそうでもありませんでした。ジェスの自己肯定感の高さは嫌いじゃないです。
1周目も2周目も、ジェスはしっかり服を着ていたので全員死亡ルートに入る予定だった3周目のみサービスシーン(?)を見ることが出来ました。
可愛い下着に気合の高さが窺えて面白かったです。でもほんとあんたら何目的で雪山に来てるんですか?
……あの声真似ウェンディゴの一件はエンディングの取り調べでアシュリー&ジェスが生きていた場合のみ判明するわけですが、初めて見た時は心底ゾッとしました。「違う……それは私じゃない」の一言の破壊力よ。そうだろうなとは思っていたけど実際にジェスの口から聞くと鳥肌立つ。

 

マット

普通に良い奴。男性陣の中では一番落ち着きがあるんじゃないでしょうか。
こんな良い男がどうしてエミリーと付き合っているのか謎。
1周目のマットは必死にエミリーを助けようとした結果「ここは暗転しなくていいんですか!?」と思うほど凄惨な死を遂げてしまいました。
2周目ではエミリーを見捨てる事で生存しましたが、結局サムたちと合流することは無く、少し地味なまま終わってしまいました。
でも、同じくウェンディゴから逃げることになったジェスを助けたマットはかっこよかったです。マットには絶対エミリーより良い娘がいるって!目を覚ませ!
……しかし、エミリーとマットのターン、エミリーを見捨てることこそがマット生存の鍵というところがめちゃくちゃ面白いなと思います。
カスは見捨てるのが当然ってことか…………。
だからエミリーはあんなキャラ付けされてるのかと思うと少し不憫です。

 

エミリー

ただただ性格が悪い。びっくりするほど悪い。頭良いって設定のはずなのに、頭良くてここまで周囲に気がつかえない奴いる!?
わたしの1周目プレイでのエミリーは、ハンナウェンディゴから追いかけられた際のQTEを2回ミスして死んでしまったので(わざとじゃないんです……本当なんです、突然の炭鉱&ウェンディゴに「F○76で見たwwwwww」と爆笑していたら手元が狂って……)、ただただ「嫌な女だったな!💢」という印象だったのですが……。
2周目でエミリーを生存させた状態でマイクやサムたちの元へ戻った際、マイクに撃たれる撃たれないの選択肢が出てきて「あっ!そういうことか!この選択のために全てのプレイヤーのヘイトを集めるような事ばかりさせられてたのね!」と合点がいってしばらくゲラゲラ笑ってしまいました。エミリー……さすがにちょっとかわいそう。撃つほうにもトロフィーあるから、コンプリート目指してたら絶対そのうち撃たないといけないですもんね。
2周目では撃てなかったのでエミリーは生き残ったのですが、エンディングの取り調べでは警察に「マイクが銃を向けてきた!」と告発して憤っており、やっぱりエミリーはエミリーでしたw
ただ、わたしの操作する2周目エミリーはマットへの好感度がわりと高かったので、マットがエミリーを見捨てて一人で逃げても取り調べではマットの生死を心配していました(ちなみに好感度が低いと、マットは?見つかってない?あっそう、あんな奴別にどうでもいいわ的な事を吐き捨てます)。
エミリーのことは苦手ですが(ウェンディゴ軍団に追われてる時にアシュリーを突き飛ばして逃げるところとか、特に最低だなと思いましたw)マットを気遣うエミリーはちょっとかわいかった。「私、彼の恋人だから」ですって~。
これで素直になってうまくいけばいいんですけど……マットに愛想つかされないといいね、エミリー。
すみません、悪口大会みたいになったのでエミリーの可愛かったシーンの話もさせてください。
クリスとウェンディゴハンター(謎の男)がジョッシュを探しに行き、謎の男が死亡してクリス1人がロッジに帰ってきた際、エミリーが「(クリスが無事に帰って来たことに対して)よかった……!」と心底嬉しそうな声で言うところはかわいいなと思いました。なんやかんや言いつつやっぱりこの8人は仲良しグループなんだなと感じて非常に好きな台詞です。
っていうかエミリーが他者を気遣うシーン、貴重すぎるんよ。

 

ベス

ジョッシュの妹。ハンナとは双子で、ベスが妹のようです。
かわいらしい顔立ちの美人。ベスのモデリングはどこか広○すずさんに似てる……似てない?

似てない??

生首のシーンは衝撃でした。ハンナもなぜそこだけ残したの……。

 

ハンナ

ジョッシュの妹。ベスとは双子で、ハンナが姉のようです。
最初のハンナに対するイタズラはほんとクソ。最低。
ハンナの部屋にはマイクからもらった手紙やマイクの写真が大切そうに保管してありました。好きな人からもらった招待状をずっと大切に持ってたハンナ、あまりに健気。
「俺の家でダンスパーティーやるんだ、来てくれたら嬉しいな」なんて書かれた想い人からの招待状、そりゃあ捨てられないよねえ……。
その上『あなたは真面目すぎる傾向があるので、タトゥーを入れて彼に釣り合う女性になりましょう!』と書かれた相性占いを鵜呑みにしてタトゥーまで入れて……ハンナは本当に本当にマイクが好きだったんだな……と切ない気持ちになりました。そんな純粋な子にどうしてあんなイタズラするんだよ。許せん。
ウェンディゴと化した後もマイクへの執着は薄れておらず、マイクの元カノだったエミリー絶対殺すマンとしてエミリーを執拗に狙う姿や、マイクと事に至ろうとしていたジェスの携帯電話を拾って情事の邪魔をしたり、ジェス絶対殺すマンとしてジェスの髪を鷲掴みにして連れ去る姿は完全に妖怪でした。
大事なお兄ちゃん(ジョッシュ)や大親友(サム)よりも自分に酷い事をしたマイクへの恋慕が上回るなんて。
そりゃマイクがモテるのもわかりますが、絶対ハンナにはもっといい男が居たと思うよ。

 

謎の男

ねえ、おじさんがあまりにも可哀想すぎるんですけど。
なんであんな親切なおじさんが死ななきゃいけないの。元はと言えばこのパリピ共が山に戻ってはしゃいでたのが悪いのに😭
……と、おじさんの突然の死に嘆いているプレイメモが残っていました。
気持ちとしては今でもそうなのですが、ゲーム内で観る事の出来るおまけ映像を拝見したことで、あの『謎の男』を演じていたのはこのゲームの脚本の方だったと知り、あぁ!洋画で時々見るカメオ出演ってやつだったのか!!と納得しました。M・ナイト・シャ○ラン監督とかね。たまにご自身の映画にカメオ出演されてますよね。

こういう遊び心、良いですよね。好きですよ。

ストーリーについて

プレイ前の印象→「かまい○ちの夜みたいな感じなのかな?」
プレイ後の感想→「ライフイ〇ストレンジっぽさのある詰め込みホラーだった」

 

あまり良くない評判やレビューばかり見ていたので期待値は半分ほどだったのですが、ちゃんと楽しめました。シナリオがどうこうというより、登場人物たちの人間模様が魅力的で良かったです。
仲が良いような悪いような不思議なグループですが、それぞれが1年前の出来事に傷ついており、今の関係性云々を抜きにしてこの休暇に参加するというのはまだ高校生くらいである彼らの危うさや不安定さ、そして素直さをよく表しているなと思いました。


BGMもかなり良かったです。ホラー、スリラー映画っぽくて、とても恐怖心を煽られました。

 

暗転シーンはともかく、シナリオの構成(特に終盤の展開)については人によって好き嫌いというか、受け入れられるか受け入れられないかがハッキリ分かれそうな印象でした。
わたしはそんなに抵抗なく受け入れられたのですが、嫌だなと感じたらとことん受け入れられないという意見も理解できます。終盤は完全に方向性が変わりますもんね。

 

クリスの射撃チュートリアル、リスを狙わせようとしたんだろうけど、さすがに……それは……わたしが嫌なのでやめてもらいました。
捕まえて食べないといけないような状況ならまだしも、遊びで殺生するのは絶対に良くない。
その後も動物に対する嫌な感じの選択肢(ジェスの雪玉を鳥にぶつけるか・見つけた瀕死の鹿を殺すか・オオカミを蹴るか・鹿の群れに攻撃するか)が出てきましたが、全て手を出しませんでした。
動物を傷つけない選択は間違いでは無かったようで、全て良い方向に向かったのが救いです。

 

全っ然笑うところじゃないのに、ブチ切れドクター・ヒルには声上げて笑ってしまいました。

「こ の バ カ が !」(ドーン)

終盤(真相~)のシナリオについて

シナリオについてっていうか、ウェンディゴについてですね。

Fall○ut76で見た!!!!!!!!と叫んで爆笑してしまいました。ホラーゲームなのに爆笑すな。
FO76にもウェンディゴという敵性クリーチャーが登場し、そのうちの一部(?)は炭鉱に居ます。見た目もウェンディゴと化してしまう条件もアンティルドーンのウェンディゴとかなり似ています(※発売年はアンティルドーンのほうが先です)。
ウェンディゴ自体(?)はカナダのインディアンに伝わる精霊らしく、昔から言い伝えられているそうです。
↓参考 Wikip○dia

ja.wikipedia.org

 

疑問点

・ラストの最終決戦でハンナウェンディゴが炭鉱員ウェンディゴと大喧嘩し始めたのは一体なんだったんですか?
笑うとこじゃないけど笑うでしょ、あんなの。
炭鉱員ウェンディゴたちは特に仲違いしてなかったので、一応ウェンディゴ間にも仲間とよそ者の区別があるのかなと思いました。

 

・ワシントン家は今まで何ともなかったの?
子供の頃からあの別荘を訪れていて、幼いころは兄妹で良く野球をしていたという思い出話をジョッシュが聞かせてくれたような気がするのですが、今まであの山で休暇を過ごしていてワシントン家に何にもなかったのが不思議でたまりません。
炭鉱員ウェンディゴはウェンディゴハンターのおじさんがほとんど捕らえて精神病院に繋いでいたそうですが、1年前の事件の頃にまだ野放しだったウェンディゴは居たみたいですし……。

 

・ドールハウスの謎
ハンナいじめの時、ジョッシュはクリスと飲酒して眠りこけていたはずですが、どうやって当時の状況を正確に再現したドールハウスを作ったんだろうと思いました。
あの時マットが撮影していた映像もジョッシュが持っていたってことは、誰かが事件後にジョッシュにあの動画を渡したってことですか?グループの誰かが?
自分たちの軽率な行いのせいでジョッシュの妹たちが死んだっていうのに、そんなことできる神経がわからん……。

 

終わりに

・ムービースキップが無く、怪我をしているならともかくそうでないキャラクターも歩行スピードが遅めのため、周回はそこそこストレスになりました。
でもこのゲーム、キャラクター同士の関係性や選んだ選択肢、見つけたアイテム数によってちょっとしたイベントシーンでも台詞が変わったり追加されたりするため、敢えて今まで選んだ事の無かった選択をすることによってキャラクターへの印象が変わる事も結構ありました。

 

・おまけはトロフィーコンプリートしたあと一気に見ました。おまけ豪華~!
キャストから見たキャラクター評価は特に興味深かったです。
いやあ、マットってほんと良いやつですよね。まともすぎて影が薄くなってしまった可哀想な男。

エミリー役のニコール・サクラさん(※2020年に芸名をニコール・ブルームから本名のサクラに改名されたようです)は、お母様が日本人だそうです。エミリーは作中でほとんど笑わず、また言動が余計にキツく見えるブルーのアイシャドウの印象が強かったのですが、インタビューを受けているニコールさんは全くエミリーとは印象の違うとても可愛らしい女優さんで驚きました。
この作品に出演されている方々の出演作、いつか観てみたいなと思いました。

 

トロフィーコンプリート🏆!

同じ制作会社さんのホラーゲームをいくつか購入したので、夏の間に遊べたらいいなと思っています。

怖かったけど楽しかった~!やっぱり物語性のあるホラーは良いですね!

 

では、今回はここまで。