積みゲー崩しと備忘録のようなもの

ひたすらゲームの感想を残すブログ

The Wild at Heart

先週、絵文字箱に絵文字☔ありがとうございました🥰!とても嬉しいです🙇‍♀️


雨が多くなってきましたね。もう2024年半分終わるってほんとなんですか?わたしの現実ゲームの時間軸バグってる?

前回ちょっとお話した我が家のツバメの雛たちが順調に育ち、ここ数日の昼間は親鳥と飛ぶ練習をしているようです。夜は巣に戻って来ていてかわいいです。
このまま無事に巣立ちますように!

 

さて、今回はThe Wild at Heartの感想です。開発はMoonlight Kids。

前からストアでお見掛けしていて存在自体は知っていたものの、内容がまったく見当つかなくて手を出せていなかった作品でした。
フレンドさんが遊んでおられて、どういうゲームなのかな~と気になって伺ったところ「ほぼピク○ンですね」と言われたゲームです。ほぼ○クミンって何、どういうこと!?
……ピク○ン好きとしてとても気になったので遊んでみました。

 

一言感想:想像以上に

 

 

あらすじ

父との折り合いが悪く、家出を計画した12歳の少年ウェイク
同じく家族と上手くいかない親友の少女カービーと共に計画を遂行する予定だったウェイクは、自宅裏から迷い込んだ深い森で迷子になってしまう。
そこで出会った見知らぬ老人は自らをハイイロコートと名乗り、この森は人間界とは少し違う不思議な森であると伝える。
合流するはずであった親友カービーの行方も知れず不安になっているウェイクは、まずハイイロコートの友人であるゴミステバを探しに行くことになる。

ゲームについて

えーと。あれです、ピク○ンです。
少しファンタジーちっくで子供が主役のピ○ミンを想像して頂けたら良いかなと思います。
そこがメイン要素ではないので数は少なめですが、ピ○ミンにあるようなお宝収集要素も一応あります。
敵は手ごわいものの残酷すぎる表現があることもなく、子供も大人も楽しめそうです(洋ゲーなので、フリガナが無い点には注意)。

 

・日本語音声……なし。
・日本語字幕……あり。
・主人公……ウェイク(12歳)少年。父親とあまり仲が良くない。
・仲間……親友の少女カービー(10歳)と、セイレイと呼ばれる小さな生き物たちが居ます。
・ゴア表現……なし。絵本のような優しい世界観です。

 

クリア後は再び森の探索を行えます。
※クリア後のデータにもちょっとした嬉しいイベントがあるので、クリアデータは1度ロードしてみることをおすすめします!

 

store.steampowered.com

 

クリアまで10時間ほどでした。
程よいボリュームで、忙しい社会人の方にもおすすめです。

 

感想(※この先ネタバレあり)

※ここから先はスクショも含めネタバレがあります!

 

 

 

システムについて

面白かったです。
パズルの難易度もボリュームもちょうどよくて、忙しい社会人にも優しい。

ただ……

ちょっと笑っちゃうほどピク○ンでした。

もっと言えば、序盤はピ○ミンというかルイー○マンション感がありました。ウェイクが掃除機持ってるからかな。
ちゃんと楽しんだものの、シナリオは終盤に行くにつれて結構駆け足ぎみで(このあたりは後述します)、ゲームの内容もピク○ンと同じく探索→パズル要素のあるフィールドを攻略するという流れなので今回記事はいつもよりも文字数少な目の感想です。

 

初っ端から切ない。ペットを亡くすとなかなか立ち直れないよね……。

 

絵本のようなグラフィックと世界観ですが、パズル要素も頭を悩まされるところが多くありました。

 

良かったところ

宝箱の位置がわかる地図最高~~~~!
本当に欲しかった機能だったので、これは本当に助かりました。
収集要素のあるゲームは好きなんですが、ノーヒントで探さないといけない上に数が多かったりマップが広すぎたりすると途中でやる気を喪失することが多くて。
手記だけはヒントが無くて埋まらなかったのが心残りです。多分、コンプリートまであと1枚だったんですが……。

 

・セイレイもピ○ミンと同じく、死んでしまうと魂が飛んで行ってしまうのですが、これはハイイロコート曰く「森の中に魂がさまよっただけで、死んだわけではない」そうです。
ピク○ンを死なせてしまうと「可哀想なことをした……;;」といつも罪悪感を感じていたのですが、The Wild at Heartの世界観は「セイレイは死んでしまったわけではないから、いつかまた会うことが出来る」と思わせてくれる優しいもので、そこはとても良いなと思いました。

気になったところ

・一応、流れやこの後やるべきことについては教えてもらえる(地図に印をつけてもらえる)のですが、特定のセイレイが居なければ絶対に行けないところも示されてしまうので、深追いしようとするといたずらに時間を消費してしまう可能性もあります。
……かと言って、どうも上手くいかないからここはまだ行けないのだろうと後回しにしていたら全然手持ちのセイレイでクリアできる場合もあります。このあたりはちょっぴり不親切かなと感じました。

・敵キャラの攻撃方法までほぼ完全にピク○ンだったんですけど、大丈夫なんですか色々とw
イモガエルとかトビンコとかみたいなのが居ましたよね……😂

・世界観がわりと複雑なのですが、開示される情報はそれほど多くない(双子のうわさ話や手記で少し補完できる程度)のでわたしは恐らくあまり理解できていません。
世界観はもう少し掘り下げがあったら嬉しかったかな……。

キャラクターについて

特に気になったキャラクターについて。

 

ウェイク

心優しい少年。12歳。
母親を亡くし、唯一残った肉親である父親との関係は気まずいもので、耐えられなくなり家出を決意。

精神を蝕まれ、記憶を失っていく緑ノ盾たち。
序盤の家出少年ウェイクは森をさまよう緑ノ盾を探し、人間界にネバーたちが解き放たれないためのお手伝いをします。
エンディング後は最終決戦前からのスタートになるのかなと思ったらウェイクがまた森に遊びに来た設定になっていて、とても好きでした。
ハピエンを望むユーザー心理をわかってらっしゃる〜!優しい。
最終的にウェイクが家へ戻る選択をしてくれたのは、個人的には嬉しかったです。
父親がとんでもないクズだったら「もう戻らなくていいよ」と思いますが、ウェイクとウェイクのお父さんは“同じ痛みを抱えて上手く歩み寄れなくなった親子”という感じだったので、まだやり直せそうです。
ネタバレになるのでゲーム名は出せませんが、某ゲームシリーズでまんま今回のウェイクと父親の関係性と同じ父子を見たことがあり、余計に感情移入してしまいました。ウェイクには幸せになってほしい。

 

カービー

体は小さいものの、活発で気の強い女の子。10歳。
人懐っこく、大人と仲良くなるのが上手い。みんなから可愛がられそうなタイプ。
お母さんは諸事情でカービーを手放し、それ以来カービーはおばさんと一緒に暮らしている。ただ、カービーは家の中に入れてすら貰えず、おばさんからかなり強く当たられているらしい。

カービーのおばさんは一体なんなんですか?こんな小さい子に冷たく当たるって……。
カービーのお母さんが魔女だった事もあり、わたしの脳裏にはどうしてもハ○ー・ポッターシリーズのバーノン夫妻がちらつきました。

プレイヤーはかなり早い段階でカービーのお母さんが誰であるかに気づくことになり、それと同時に、真の主人公はウェイクではなくカービーなのだろうと察することになります。

 

カミヒコウキ

性格の良い、とてもかわいい人。声を失い、筆談している。
緑ノ盾の中で一番好きなのがカミヒコウキです。穏やかで、話しているとほっとします。

 

ビッグポケット

正気でなかった間に愛する女性に先立たれ、娘が生まれていた人。
「君は私の知り合いか?」に対する、カービーの「まだ」という返答が良かったです。そう、まだ知り合いじゃないけどこれから知り合いになって、親子になるんですよ!
緑ノ盾たちにはみんな幸せでいてほしいです。

ストーリーについて

最終決戦〜エンディングはちょっと駆け足気味で、置いてけぼり感を感じました。
カービーいくらなんでも現実を受け入れるのが早すぎない?と思いましたが、家出の計画を立てるくらい家が嫌いだったのですから、むしろ彼女にとっては今回の件は良いことだったのでしょうね。

本人は覚えていないとはいえ最初から森の出身だったカービーと、人間界で生まれ育ったウェイク。
最終決戦後の二人の会話でようやく「あ!そうか、つまりここでお別れになるのか!」と察してなんとも言えない気持ちになりました。
でも、その後もウェイクは不思議な森と緑ノ盾たちに受け入れられて遊びに行けているみたいで良かったです。
なんやかんや言って父親に愛情のあるウェイクは人間界に戻り、元の世界に未練のなかったカービーは緑の魔女の後継として魔法の森で生きることを決意するという流れ自体はとても自然な流れだったと思います。

 

スタッフロールの最後に流れてきた『制作中に生まれたスタッフの赤ちゃんたち』という一文と赤ちゃんのお名前の紹介があまりにも良すぎて満面の笑みになりました。
最高。めでたい。すべてのゲームのスタッフロールでこれ流してほしいくらい好き。

 

では、ちょっと短めですが今回はここまで。