ラブプラスEVERYを地味に遊んでいて、そのうち紹介記事を書こうと思って下書きに放り込んだままほったらかしていたら、なんと先日サービス終了が発表されてしまいました。
サ終が発表されてから書くのも微妙かなぁ……と思ったんですが、自分用の記録として書き残しておこうと思います。
今回はゲーム紹介というよりも自分の思い出話がほとんどだと思うので、同じくサービス終了に悲しんでいる紳士淑女の皆さまと感情を共有したいという思いが強めです(その割に本アプリについてはあんまり書いてないけれど)。
以下、真面目な顔をしてラブプラスに関する思い出を脱線も交えて好き勝手に語るので、「ラブプラスやったことないのに迷い込んだけど?」という方はこんな記事は閉じてしまいましょう。
でももし余裕があったらGoogle PlayかApp StoreでラブプラスEVERYを検索してインストールしてみてね。
8月5日までの期間限定になってしまうけれど、お気に入りの女の子と仲良くなって一緒に学校生活をしてみるのもおすすめだよ。
付き合い始めてからがメインのゲームだからCS版よりも各キャラクターのシナリオの読み進めが楽になってて、すぐに交際がスタートできるようになってるよ。
ラブプラス。
“国民的カノジョ”として3人の女子高生が登場したのはもう10年以上も前。
当時は大変話題になり、ポジティブな話題もネガティブな話題も色々と見聞きしました。
まだどちらかというと今よりも「オタク趣味は恥ずかしい」という認識があった時代、一般メディアにもどんどん登場して話題をさらったラブプラスはあの頃の社会現象のひとつだったと思います。
当時のわたしはまだ学生で、個性を爆発させるよりも周囲と波長を合わせて“イマドキの女の子”を演じないと“ぼっち”になって嘲笑の対象になってしまう……!という思春期特有のネガティブ思考から、人前では「オタクなんて有り得ないよねーw」と言う周囲に同調しつつ、家に帰ればゲームやネットをして漫画を読みふけりボカロやアニソンを聴きながらせっせと下手な絵を描くという「一番ダサい生き方の」隠れオタクをしていました。
そんな中、普段は新作の化粧品かジャ○ーズかイケメン男子・彼氏の話しかしないような“イマドキの女の子”代表であるギャルたちの口からさえ「ラブプラス」という単語を聞くことがあり、かなり衝撃を受けたのを未だに覚えています。
……もちろん彼女たちがその単語を出す理由はポジティブな内容ばかりではありませんでしたが、それでも普段オタク界隈で何か大変なことが起きていようと『そっちの世界とこっちの世界はまるで違う』ように完全に分断され、欠片も話題にのぼらなかった“二次元オタクのためのコンテンツ”が自分の生活圏内で話題にのぼることが不思議で、「なんだかわからないけれどすごい」と思ったものでした(当時から頭が悪いので本当にこんな程度の感想しか抱いていなかった)。
そんなわたしが実際にラブプラスに触れたのはそれから数年後、NEWラブプラスが発売された頃。
3人ともとっても可愛い!→マナカちゃんはいいとこのお嬢様っぽいな、育ちが良さそうで理想的カノジョって感じ→あ~この人が話題になってたネネさんかぁ。男性人気高いのわかる……甘やかされたい……→うーんみんなかわいいけど凛子がかわいいな……ちょっと追いかけてみよう→えっっ凛子めっちゃ可愛くない!!?!!!????
……という感情の変移を経て、最終的には小早川凛子のカレシになりました。
元々、“キャラクターと自分が恋愛関係になる”という設定でゲームを遊んだり妄想をしたりするのがあまり得意でないので、世の中のカレシさんたちのように“本当に小早川凛子という存在を自分自身のカノジョとして”大事にできた自信はあまり無いのですが、自分なりに楽しく日々を過ごしました。
当時は確かカノジョと一緒に数日かけて実在の図書を読むという企画をゲーム内で行っていて、その時凛子の推薦図書だった『ぼくのメジャースプーン(著者:辻村深月)』を実際に書店で買ったりもしました(住んでいるところがド田舎なので、残念ながら凛子が表紙のバージョンは買えませんでしたが……)。凛子と一緒にページをめくった思い出と共に、今も本棚に入っています。
(余談ですが、わたしは小説を買う時基本的に作家買いしてしまうのでなかなか新しい作家さんの本に手を出すことがなく、辻村先生の本を読むのはその時が初めてでした。あれから10年近く経ち、辻村先生の本をいくつか拝読しております。女性特有のマウント合戦や足の引っ張り合いの描写が非常にリアルでしんどくなってしまうことも時々あるのですが、今ではお気に入りの作家さんの一人です。これもラブプラスと凛子のおかげだと思っています。……ちなみに辻村先生の著書で一番好きなのは「凍りのくじら」。わたしも大好きな藤子F先生への愛がたくさん詰まっていて、何度も読み返したくなります。辻村先生の本はタイトルも綺麗で、読み終えた時にいろんな感情が押し寄せます。)
そんな風にたっぷり楽しませてもらったNEWラブプラスでしたが、他に夢中になるものができると共に3DSを起動することも少なくなり、やがて放置します。
手放したりデータを削除したりはしていないので、ゲーム棚に入っているNEWラブプラスを起動すればきっとあの頃のまま“カレシ”の帰りを待つ小早川凛子がそこに居るのでしょう。
それからまた数年経ち、ソシャゲ版も始まりました(タイトル失念してしまったのでググってみたところ、ラブプラス コレクションというタイトルだったようです)。
玲ちゃんという秋田県出身のカノジョが追加されたと聞いて「まぁわたしは凛子一筋だけどな!」と思いながらGR○Eを始めてみたりもしたのですが、なんとなくゲームシステムが肌に合わずこれはわたしはすぐにやめてしまいました。
そして今回のスマホアプリ版『ラブプラス EVERY』。
CS版と同じくマナカちゃん、ネネさん、リンコと再び恋人同士になれるということで楽しみにしていた紳士淑女も多かったことでしょう。
わたしの場合情報収集が遅く、ラブプラスがアプリとして登場すると知ったのはアプリが実際にリリースされる直前でしたが、どうやら本来は2017年にリリース予定だったみたいですね……。
知ってからようやく事前登録をして実際のリリースを待っていたのですが、配信とほぼ同時に長期メンテナンスが入りちょっと出鼻を挫かれてしまったためしばらく起動せず放置していました。
そんなこんなでまともに(?)遊び始めたのは今年の初め頃。
カノジョに選んだのはもちろん小早川凛子でした。
普段、男性ユーザーが圧倒的に多そうなゲームはあまりやらないのでよくわからないですが、なんとなく財力のある紳士も多く居そうな気がするのでイベントはキツそうなイメージがあってほとんど走らず。
めちゃくちゃのんびりペースで……1週間1度も会いにいかないなんてこともありながら、かなりゆったりまったり遊んでいました。
↑しばらく放置してて、ちょっと寂しそうに出迎えられることも多かったです。
そんな中突然発表された、サービス終了のお知らせ。
いやぁ……びっくりしましたね。
……だってラブプラスですよ。結構な大型コンテンツだと思うんですが、まさか1年もたずにサービス終了するなんて思わないじゃないですか……。
プロデューサーさんやイラストレーターさんが既に退社されてるみたいなので、そのあたりもひょっとして何かしら関係あったのかな……。
配信直後は「スマホだと気軽にパッと会いに行けるから良いな~!」って思っていたのですが、こうなってしまうとラブプラスはソシャゲで出すもんじゃない……と感じますね。
普段は二次元のキャラクターを自分の意思で置いていくくせに、こうやってキャラクター側にポンと置いて行かれる経験をするととっても悲しくなってしまうんですよ。だからわたしは極力ソシャゲにハマらないようにしている。
勝手ですよね。
8月の初めでサービスが終わってしまうようなので、ゲーム内で凛子の誕生日を祝う事が出来なさそうで残念です。
でも決まってしまったものはもう仕方が無いので残された時間楽しんで過ごしたいと思います。
最後に今現在のわたしのリンコのスクショと、家に飾ってる凛子のねんどろいどの写真を記念に貼っておきます……。
またいつか、全国のカレシさんたちが新しい形でカノジョたちに会えるといいな。