西暦2236年の秘書をスマホで遊んだのでゲーム紹介と感想を書いておきます。
私が遊んだのはスマホ版ですがPC版(フリゲ)も配信されているようです。
ゲームについて
選択肢なしのビジュアルノベル。お話は1〜2時間ほどで読めます。
主人公の男子高校生ヨツバと、彼の超高性能スマホに搭載されているAIシステム『マスコ』のお話。
イラスト数が豊富で、文章も軽妙。
シナリオに若干(R12程度の)ゲスな部分はありますが、面白いです。
SFな世界観、かわいい女の子、AI、笑えてちょっぴり不気味さを感じる物語が好きな方にぜひおすすめしたい。
※なお、物語のラスト付近と「エクストラ」で少しだけ垣間見ることの出来る『西暦2236年』は、成人指定(男性向け)の有料ゲームとして発売されている他、steamにて全年齢版アップデートされたものが発売されているそうです。
感想(※ネタバレあり)
とにかく絵柄が大変好みでした。マスコがめちゃくちゃ可愛いです。
でも彼女に対して抱いた「かわいい」「愛しい」という感情を最後の最後でめちゃくちゃにされるような容赦のないシナリオ。
ぐっときました。好きです……。
AIも欲求を満たすことができる=欲求があるということであり、食べ物を与えたり服を与えたりすると喜ぶのはその欲求を満たせているのだと感じそうになりますが、結局AIはデータの羅列であり作られた存在でしかない……。
あんなに人間らしいと私も絶対ヨツバみたいに「AIはただのデータの塊である」ことを忘れてしまいそうです。
…ゲームの選択肢でさえ相手を傷つけそうなものを選べなかったりしますもん。誰かが作った、これを選んだらこう返すってコードが組まれてるだけのデータだってわかっているはずなのに。
途中流れる音声(?)付きのBGMにはVOCALOIDの声が入っていましたね。
私は昔からボカロを聴いていたのであの声ももうだいぶ聞き慣れてしまっていますが、こうして改めて聴くとやっぱりどこかロボっぽいため(敢えて調声をそういう風にしてあるのかもしれない)このゲームの世界観によく合っていました。
『西暦2236年』の紹介ムービーもとても良かった。
二次元と三次元が融合されたちょっと意味わからないような不気味なような切ないような感じの演出大好きなんです……ありがとうございます。
ものすごく丁寧に作られたノベルゲームって感じで、とても面白かったし休日に一気に読んでしまいました!
もっと色んな人に知って欲しい作品だなあ。