steamで購入したDISTRAINT: Deluxe Editionを遊んでいました。
ゲーム紹介と感想記事です。
ゲームについて
DISTRAINT: Deluxe Editionは2015年にリリースされたサイコホラーアドベンチャーゲームです。
聴覚・視覚へのびっくり表現やグロテスクな描写、暗く重いシナリオが好きな方におすすめ。
※日本語訳はありませんが、私は有志の方による日本語化を適用させて頂いているためスクリーンショットには日本語が表示されています。
それほど難しい単語や文法は使われていないとのことなので、ある程度英語力がある方ならそのまま遊べそうです。
物語はまず、主人公であるプライスが“ある仕事”のために、夫を亡くし1人で暮らしている高齢女性グッドウィン夫人の自宅を訪れるところから始まります。
自らの生活のために仕事を成功させてお金持ちになりたいプライス。
しかし自分の仕事が他人の人生を壊してしまうというストレスから、心優しい彼は徐々に精神状態がおかしくなっていき……。というストーリー。
セーブはオートセーブではなくセーブポイントで行います。
マップは演出のためなのか基本的に薄暗く、セーブ地点はぼやっとした赤く明るい光を放っているので見落とす心配はなさそうです。
探索をしてアイテムを見つけ、対応するところでアイテムを使うことでストーリーを進めることができます。
ちょっとしたパズルも途中にありますがそこまで難易度は高くないはず。
感想(※ネタバレあり)
※特にネタバレになりそうなところは反転
私のsteamに記録されていたプレイ時間は3時間でした。
え、私そんな短時間でクリアした?と思うくらい長く感じました。
……と言っても「つまらなかったから長く感じた」というわけではなく、最初から最後まで濃密な不気味さ、後味の悪さを感じながら遊んでいたせいで時間の感覚が曖昧になっていたのだろうと思います。
探索の途中に見える不思議なものたちは【彼の葛藤や罪悪感の表れなのか!】と気づいてからは心霊系のホラーとは違ったぞわぞわとした怖さを感じるようになりました。
【亡くなった両親が諭しに来る幻覚を見たり、自分のせいで人生が壊れた人の幻覚を度々見かけるようになってしまった】プライス、よくラストのあのシーンまで精神が保てたなと思います。
いえ、【保てていなかったからこそあんな幻覚を見てしまっていたのかな……】。
かわいいグラフィックからは想像もつかない重さでした。
こういう仕事って【ある意味他人にまったく無関心・もしくは完全に“仕事だから仕方ない”と割り切れる人でないと難しいんだろうな。
根っからの“善人”はきっとどうやっても悪人にはなれないのだなと思いました。
プライスはあの後も仕事を続けていた以上、ゲーム中に出会った3人以外の人たちからも次々と家を取りあげていったのでしょうね。
彼の人生の幕引きがあんな形になってしまった事はとても残念でしたが、『莫大な富を得られる仕事に就ける』千載一遇のチャンスを逃したくないと思ってしまった気持ちは理解できます。
個人的にはそういった欲もまた、紛れもなく“人間らしさ”の象徴だと思うので。】
アイテムを絶対関係ないところに使おうとすると結構面白い返しをしてくれたり、調べてみると思いもよらないジョークを口にしてくれたりするおかげで探索が楽しかったです。
その分あの終わり方で心にダメージを負いましたが……。
ところで老人ホーム、【身寄りのない(?)老人たちの遺体をバラバラにしていた人が地下にいましたが、あれはプライスの幻覚ではなく本当に現実で起きていたことなのでしょうか?
もしそうならプライスたちが行っている仕事よりもあの老人ホームの方がよっぽど真っ黒な犯罪施設だと思うのですが……】。