(作者: かおる 様 / 月の側面。)
フリーゲーム、雨宿バス停留所を遊んでいました。
ゲーム紹介と感想です。
ゲームについて
《あらすじ》
学校裏の山道にある、二十年前に運行停止になったバス停【雨宿(あまやど)】―――
いじめられっ子の少女”千歳”は、来るはずもないバスを待つ少女”小鳩”と出会う・・・
——フォルダ同梱「説明書」より引用
ホラーアドベンチャーゲームです。
暴力的なシーン、脅かし、追いかけ要素あり。
主要キャラの女の子3人にはパートボイス付き。
セーブは自販機、水筒で行います。
エンディング数は3つ。
物語の途中で集めたとあるアイテムの数がエンディング分岐に影響するようです。
感想(※ネタバレあり)
※特にネタバレになりそうなところは反転
うーん暗い。
ひたすらに暗い。
【トゥルーエンドを読んでなお気持ちが重たくなるゲーム】は今時なかなかCSゲームでは出せないだろうし、これぞフリーゲームの醍醐味だなあ…と思います。
可愛らしい絵、可愛い女の子。
なのに結構容赦なく惨殺される。
ボイスはみんなイメージぴったりで可愛かったです。
プレイ時間はトゥルーエンド、ハッピーエンド回収のみで3時間弱でした。
でもアクション部分で何度も何度も何度もやり直したので+1時間くらいにはなりそう。
序盤で【信号赤だな?と思いつつ初っ端に車に轢かれて死んでしまったのですが(最低!わかっててなんで渡るのこの馬鹿プレイヤー!)、「数日後、千歳は無残な姿で~」のゲームオーバー画面が現れて震えました。車との接触事故なのに発見されるの数日後って。轢き逃げや……】
あと【パーティ確認するとメンバーがかま〇たちの夜みたいになってるの雰囲気あるなーと思っていたらただ単にお着換えイベントを経て私服のグラフィックが出てから表示される仕様だったみたい。
雨でびしょぬれだからお風呂に入ろう→私服に着替えよう の流れは自然で良かったです。
……さすがに14歳ならいくら同性でも一緒にお風呂は入らないだろうけど。】
【首の無い幽霊に追われている時は、千歳ちゃん!とっとと卒塔婆を返しに行けーーーーー!!!】と思いながら遊んでいました。
いやほんと明らかにそれが原因なんだから【早よ返しに行け!!】笑
アイテムや鍵はアイテム欄から選択するとミニ会話が読めることもあるんですね。
最初の方見逃してしまったからもっと早く気が付きたかった。
【ヘンデルの肖像画を見つけて3人でわいわいしてるのを微笑ましく見た後に足跡以外のところを歩いたら死ぬトラップにひっかかって即死した時は思わず「おーいw」って言っちゃったよ。】
小鳩ちゃんの過去と千歳ちゃんについては、【これもういじめじゃなくて殺人事件じゃん……という感想以外に出てこず。
なんとなくわかってた展開ではありますが胸糞悪い。
どちらのクラスメートもクソな上に先生までクソ。
いじめの描写というか女子の陰湿さがやたらとリアルでした。
男子はさすがにあそこまで知能が足りてないヤツは現実では多くないと信じたい。】
私がアクション下手すぎるのかもしれませんが、初見ですぐ逃げ切るの無理だろ!と叫びたくなるような場面も多々ありました。
セーブがいつでもできるわけではないので終盤の【小鳩との戦闘→鬼ごっこはしんどかった。会話イベントが結構長い上にスキップ機能が無いので何度もやり直すことになりました。】
バッドエンドが残っていますが、私にはちょっとアクションの難易度が高かったのでとりあえず今回はトゥルーエンドとハッピーエンド回収のみで終了。
shiftキー押しながら走って逃げなければいけないゲームが苦手です……。
追いかけられるゲームは怖いというよりも自分の下手さに泣けてくる。
トゥルーエンド……あれがトゥルーエンドか。
【アカネさんのこととか、どうやら母子家庭っぽいので千歳ちゃんのお母さんのこととか……色々思う事はありますが、千歳ちゃん本人がそれでいいと言うなら認めるしかないですよね。
個人的にはハッピーエンドが一番好きですが、小鳩ちゃんが二度と成仏出来ないと思うとそれはそれでやっぱり後味の悪さは残ります。】
【“いじめ”はきれいごとを並べ立てたところでそう簡単に解決できる問題ではない、という事が真正面から描かれていてしんどくなりました。
「大人に言ったところでどうにもならない」「やり返すと明日からどうなるか……」と思いながら耐え続けている人が今の時点でも世の中にどれくらいいるだろう。
耐え続けていれば、生きていれば、いいことは必ずある……と言葉にするのは簡単だけれど本当に“生きていたらいいことがある”保障なんてきっと誰にもできないですよね。】
おまけ
悪い幽霊じゃ無さそうなのに書く文字のチョイスが酷いw
もうちょっと別の字は無かったのか……。