(作者: kmt 様)
フリーゲーム、さよなら、白百合を遊んでいました。
ゲーム紹介と感想です。
ゲームについて
※このゲームには暴力的なシーン、猟奇的なシーンが含まれています。
高等女学校に通う16歳の少女、はる。
少し前に良い縁談がまとまり退学していったはずの親友の八重子が「婚約者ではないひとと駆け落ち心中を図った」という噂を耳にしたはるは、居てもたっても居られず八重子の実家へと向かう……。
基本は物語を読み進めるノベルゲーム。
中盤~終盤に選択肢が出てきたり、脱出アドベンチャー要素が出てきます。
感想(※ネタバレあり)
※特にネタバレになりそうなところは反転
作品の肝である【八重子さんの正体】については実はかなり最初の方【(声がガラガラ……という時点)】でなんとなーくうっすらとですが察しがついていました。
(伏線が分かり易いというよりは【単に私が女装男子好きなので、「そうだったらいいのに」というよこしまな淡い期待が、八重子さんとはるちゃんが抱き合うシーンで「おや?これはまさか本当に……」という疑惑(?)に変わり、今回はたまたま的中した】という感じです。といっても、【やったー!女装男子だー!と喜んでいいような内容のお話ではなかった】けれど)
はるちゃんがとてもかわいい。
こういう髪型の女の子好きなんです。
着物が鮮やかで可愛らしい柄で素敵。
気立ても良い上に聡明で、言わなければならない時はきちんと口に出すことが出来るかっこいい女性。
そういった一面を知ることが出来るトゥルーエンドでの一幕で、八重子さんがはるちゃんに恋をした理由も丁寧に描かれていると感じました。
お兄さんは【八重子さんが男性だからこそ手を挙げていたのかと思ったらはるちゃんにも普通に暴力ふるってたのでドン引きしました( ˘ω˘ )
いえ、もちろん男性同士なら殴ってもいいわけじゃないですが……それにしたってあんた初対面の女性相手に……】。
千代さんは……【お若そうだし、仕える前から「実はこの綺麗な人は男性」なのだと教えられてしまっていたらそういう意味で熱を上げてしまっても仕方がないのかなと思いました。
もちろん人間顔だけがすべてでは無いけれど、それほど綺麗な顔立ちの人の世話をすぐ傍でする立場、ましてや秘密を共有しているとなると恋心が芽生えてしまう気持ちはわかるような気がします。】
トゥルーエンドの結末については賛否両論ありそうですが、【私は2人を応援したいです。もちろん2人がしたことは許されるようなことではないですが、2人に幸せになって欲しいと願ってしまった。今度こそ“愛し合っている2人で”駆け落ち心中だ、というオチではなかった事に安堵してしまいました】。
【……でも三代家の現当主が例の事件をどう捉えているかにもよりますよね、逃げきれるか否かって。後継ぎが居なくなった今全てを明らかにして八重子さんを捜すのか、それとも全部無かった事にして隠蔽してしまうのか。追われる身で書店なんて開いて大丈夫か……!?と思う気持ちもありますが、千代さんがうまくやってくれるでしょうきっと(千代さんに対する厚い信頼)】。