絵文字箱にておすすめしていただいた(ありがとうございます!)The Cosmic Wheel Sisterhood、購入&ようやくプレイできたので、駆け足ですが感想です!
ドット絵の雰囲気に見覚えがあるなあ……とプレイ中ずっと思っており、とあるカードのイラストで気が付いたのですが、以前遊んだThe Red Strings Clubの開発会社さん(Deconstructeam)のゲームでした。
The Cosmic Wheel Sisterhood……宇宙の輪、姉妹(女性)の絆
一言感想:ごめんね、何もできなくて
あらすじ
魔女であるフォルトゥーナは、とある罪を犯し、所属していたコヴン(魔女たちの所属する団体)を追われて流刑に処された。
たった一人で1000年という長い年月を過ごすことは、不死性のある魔女にとっても非常につらく苦しいこと。
200年間孤独に過ごしたフォルトゥーナは遂に孤独から精神崩壊寸前となり、禁忌とされるベヒモス召喚魔法に手を出してしまう。
ゲームについて
・日本語音声……ボイスなし。
・日本語字幕……あり。
・主人公……フォルトゥーナ。1960年代後半に魔女となり、以来、数百年生きている。
・仲間……“魔女”の世界の話なので、登場人物はほとんど女性です。選択肢によっては百合要素あり。お好きな方はぜひ。
・ゴア表現……グロはほとんど無かったと思います。タイトル画面から見られる注意文にも記載がありますが、直接的な下ネタはそこそこ頻繁です。
わたしのプレイ時間は1周目クリア時点で10時間強でした。
感想(※この先ネタバレあり)
※この先はスクショも含めネタバレがあります!
プレイ予定の方、未クリアの方はご注意ください。
BGMについて
静かで綺麗なBGM。
The Red Strings Clubといい、シナリオに合っている上に物語の邪魔をしないバランスの音楽がとても好印象でした。
キャラクターについて
フォルトゥーナ
主人公の魔女。1000年間の流刑に処され、現在200年目。
タロットカードを使用した予言が得意。
所属している魔女の組織であるコヴンの崩壊を予言したことで流刑になった。
フォルトゥーナが魔女になったのは1968年。
これも選択によるのかもしれませんが、魔女の中ではどちらかというと物静かなタイプなのかな?と思いました。
とても自分本位な性格らしいですが、わたしの辿ったルートではそれほど自分中心な考え方をするキャラクターには見えませんでした。
恋多き姉とは正反対で、自分から誰かを好きになる事は殆ど無かったようです。
わたしの辿ったルートではグレーテと恋仲になり、最後は不死性を失って地球で年老いていきました。
エイブラマーの事は絶対に憎まないと言っていましたが、エンディングでの反応を見るに、普通に恨んでいる様子でした。
エイブラマー
ベヒモス。
プロローグで突然物凄いセクハラしてきたので真顔になったのですが、その後は普通に好きになりました。
わたしの辿ったルートではダリアがコヴンの長となり、ベヒモスの存在は禁忌ではなくなりました。
魔女と交流できるようになったエイブラマーは、フォルトゥーナが居なくなった後も楽しく過ごしているようです。
……彼は宇宙よりも長く生きている存在との事でしたね。
フォルトゥーナが老衰で居なくなった後も、ずっとフォルトゥーナがエイブラマーの心に小さく残るささくれみたいな存在であってほしいなと思っています。
永遠に小さな呪いであればいいよ。お互いの為に。
パトリス
フォルトゥーナの姉。快楽を追い求め、多くの子と孫を得た。
フォルトゥーナが“死”について占った唯一の存在。
占いの結果にて50代で骨肉腫で亡くなると予言され、実際に59歳でその生涯を閉じた。
しかしその後、フォルトゥーナの占いによって魔女として蘇り、その後は魔女の恋人を作りながらそれなりに楽しくやっていた模様。
パトリスの行く末はプレイヤーの選択肢によって大きく変わっていきます。
わたしの辿ったルートでは、パトリスは最終的に人間の男性と恋に落ち、不死性を捨てて彼と添い遂げ、人間として亡くなりました。
「陳腐な物語だけれど、人間の頃に手に入れられなかった幸せを手にして死ねるなら悪くない」とパトリス自身から評価してもらえたことが嬉しかったです。
テア
とってもかわいい裁定者。
裁定者の仕事自体は好きなものの、望んで裁定者になったわけではない。
裁定者だから恋愛は禁止なのに惚れっぽいらしいです。
ええ~!かわいい。「頑張って我慢します」ですって。かわいい!
見た目も仕草も好みで、お気に入りのキャラクターでした。
わたしの辿ったルートでは、結局禁じられた恋に落ちてしまい嬉しそうにしていました。
ぜひお相手と駆け落ちして幸せになってくれよな!
ダリア
フォルトゥーナの親友。
豪快でかわいいお姉さん。地球出身ではない。
身体能力が非常に高く、決闘をすれば誰にも負けない自信がある。
フォルトゥーナと同じく、独裁的なエイダーナのやり方は気に入っていない。
わたしの辿ったルートでは、ダリアがコヴンの新しい長となりました。
裁判では大喧嘩になったものの、親友の絆は壊れませんでした。
ジャスミン
フォルトゥーナの親友。
優しい心の持ち主。植物を育てている。
1800年代のイギリスに生まれ、男尊女卑の時代を生きていた事から男性に対して辛辣な一面を見せる。
エイダーナの事は基本的に尊敬している。
控えめで優しい、しかしちょっぴり嫉妬心の強い魔女。
見た目と笑顔がとっても可愛いのですが、今回の選挙戦では敵側に回った事もあり、なかなか評価するのが難しい人物でした。
わたしの辿ったルートでは、ジャスミンが育てていた植物がコヴンで高い評価を受け、それなりの地位を獲得しました。
大喧嘩となった選挙戦の後も、フォルトゥーナ&ダリアとは変わらず親友でいます。
グレーテ
禁忌であるベヒモス召喚に失敗し、ベヒモスと身体がくっついてしまった。
建築家 兼 思想家。とても頭の良さそうな女性。
32歳の頃、2032年に魔女となった。
格好がクールなこともあって、笑顔を見せてくれた瞬間がとてもかわいいです。
女性であるということはわかってるんだけど……かっっっこいいんだよな~~~。
グラスの縁を指で撫でる仕草とか、髪型とか、服装とか、もう何もかもかっこいい。
わたしの辿ったルートでは、フォルトゥーナと恋人になりました!!
告白された瞬間、手を叩いてしまいましたからね。キマシタワー!って。(マジで)
地球に移住したフォルトゥーナの元へ週一で通う献身深さ。グレーテさん最高です。
ルイーズ
エンテレヒーと呼ばれる、人間の感情?などを使って色々なものを『編む』ことが出来るそうです。
しかもベーシストらしいです。ますます好き!ベースっていいよね。
魔女でありながら人間が好き。付き合っている人間の彼氏がいる。
多腕の女性。蜘蛛っぽい感じ。
初見のインパクトが強くて、正直最初は「おわ……」と思ったのですが、頬を赤らめて緊張しているのがわかった瞬間「かわいい……」と呟いていました。かわいい。
なんていうか「ああ~、ジャスミンの友達だな」って感じがしますよね。思慮深くて繊細そうで。
ルイーズは人と違う事を恐れている印象があります。
ちょっと日本人気質なのかな、だからこんなにこの子に惹かれるのかもしれません。
わたしの辿ったルートでは、エイダーナから逃れるためにコヴンを離れ、別のコヴンに身を寄せることになりました。
サイプレッサ
やば、サイコパスじゃん。
フォルトゥーナの家から出てってよ。
ユーエニア
フォルトゥーナの恩師。とっても綺麗な鹿の民。
いつかフォルトゥーナの役に立つようにと、禁忌の術をフォルトゥーナに教えた張本人。
エイブラマーを召喚した事にも気が付いているようです。
慈愛に満ち溢れた素敵な鹿。母親のようだなと思いました。
その他感想
ゲーム中のプレイメモを整理しつつ、箇条書きで振り返ります。
・エイブラマーと契約を結ぶため、5日間にわたって交流をしていきます。
レッスン1:受容
レッスン2:コンテクスト
レッスン3:感情
レッスン4:力
レッスン5:争い
最初の頃フォルトゥーナの情報や性格はほとんどわからなかったため、エイブラマーからの質問には、完全に「もし自分だったらどうするか」という目線で答えました。
・The Red Strings Clubのドノヴァンのアルカナがあってびっくり。
この綺麗なドット絵、見覚えがあると思ったらThe Red Strings Clubの制作会社さんのゲームだったのか……!
・フォルトゥーナ、力を得るたびにかなり強い不快感を感じているようです。
普通なら吐いたり泣いたりするらしいです。痛いのは嫌だな。
・力の代償は……
不死性を捧げる事にしました。
・火が最後と聞いていたので、レッスン5でお話が終わると思い込んでいたら急にニチアサのOPみたいなドットアニメが流れて驚きました。
このOP、スクショを2枚しか撮っていなかったのですが、クリアした今もう一度最初から観たいなと思っているシーンのひとつです。
・第1章:制定
ここからが本番だった……だと……?
さっきまでのエイブラマーとのやり取りはプロローグだったのか!
・小学生女児のクソダサシールブックみたいになってしまいましたが、ドノヴァンのカードを作りました。久々の再会です。
この優しい笑みを見ているとレッド・スプリングス・クラブの切ないエンディングを思い出してしんみりします……。
・アニメーションが凄すぎる。
これはもう……ぜひ実際に遊んで見てみてほしい。ドット絵がヌルヌル動く。すごい。
・最終的にわたしのフォルトゥーナは不死じゃなくなってしまうことが決定しているのに、流刑は行き過ぎた処罰だったかも?刑期を見直せるかも?ってマジ??今更?
・かわいらしい裁定者のテアと会い、ちょっと話&占いをして、この章は終了。
テアは訪問客を禁じる処罰を解除してもらえるように掛け合ってくれるそうです。
これが上手くいけば、フォルトゥーナの孤独が和らぎますね。
第2章:魔女の誕生
・いきなり何の話をしてんだwww
女同士だからってこんな話題になることあります!?
割とあるって?あ、そうですか……
・これはフォルトゥーナが人間だった頃の話?
セックスの女神ことパトリスがフォルトゥーナの姉。
エヴァはヴィーガンなのかな?
・めちゃくちゃセックスの話するなぁ。
若者ってこんな感じなんですか?
陰キャだからか大して下ネタが好きじゃないからか普通に狼狽えるんですが。
・パトリスは50代で骨肉腫になる……という、外れない予言。
この頃大学生くらいってことなのに、終わりを知るのはつらいな。
第3章:コヴンの魔女たち
・フォルトゥーナがあの夜に星に願ったのは、魔女になる事だったのかな。
・自分とダリアの内面を読む、というところで、フォルトゥーナがさらっと嘘をついた(本当は予言の内容が見えているのに「何も見えない」と言った)の、すごかった……。
プレイヤー目線だからフォルトゥーナがダリアに対して嘘をついたことが分かりますが、これ、もし相手がNPCだったらそもそも嘘をつかれたこと自体分からないですもんね。
・フォルトゥーナが流刑に処されている200年の間、コヴンには評価制度が導入され、低評価の魔女はコヴンを追放されるようになった。
・ダリアとジャスミン、どちらが好きか……か。
ん~…………わたしはダリア派かなぁ。
ジャスミンは可愛いのですが、結構強めにエイダーナ派みたいなので。
エイダーナがどういう人かまだ分からないものの、フォルトゥーナがここまで憎んでいる存在ならきっと嫌な人なんだろうなと思うし。
それにエイダーナのルールは流刑や評価制度等、過激で独裁者っぽい雰囲気も感じますし。
・ベヒモス召喚はこの世界では大罪で、処刑される可能性が高いそうです。
・あ、ここは地球とは星が違うんだ!
魔女化する=昇るって表現するんですね。昇醒かあ。
じゃあ魔女たちは出身地もバラバラなのかな。
・グレーテとの対話
「孤独な心が生む発想には限界があり、やがてはそれも枯れ果てる」←火の玉ストレート!孤独なプレイヤーは致命傷を受けた!!
・ジャスミンの友人であるルイーズを招きました。
どうやら、ルイーズの編んだ網でベヒモスを倒すことが出来るらしいです。
ルイーズはその能力を買われ、エイダーナから人間界に第三次世界大戦を引き起こすように言われているそうです。(ルイーズの編み物は人間の感情から生まれるエネルギーを元にしているので)
そんなこと絶対にやりたくはないけれど、失敗したらコヴンから追放されてしまうとのこと。
ルイーズにはコヴンを離れるように助言し、人間の彼氏には正体を明かすようにすすめました。
この選択をしたせいか、この後ルイーズと会う事は二度とありませんでした。
可愛かったから、もう一度話をしたかったな……。
・ここまでのやり取りから見えてきたエイダーナの印象について
エイダーナ=フォルトゥーナからデッキを取り上げて1000年の流刑にし、フォルトゥーナの精神をボロボロにした魔女。
エイダーナ=人間界で第三次世界大戦を引き起こし、ルイーズに人間から抽出した武器を作らせてベヒモス対策をさせようとしている魔女。
え、やばい長じゃん。
今のところ、この人に対して全っ然良い印象が無いんですけど……。
・ベヒモスと融合しているグレーテを助けたいダリアと、それに協力することになったフォルトゥーナ。
・ダリアにはグレーテに渡すダガーへ付与するエッセンスは「哲学」が良いとアドバイスしました。
そしてベヒモスの件をジャスミンに話しても良いものかどうか迷い、「グレーテの心を癒すために」と言ってハーブをもらいました。
ジャスミン=エイダーナ派みたいなので、禁忌魔法を使った事を話したら良くない展開になりそうだなと思って。
これで上手くいくのかな……。
・ダガーでグレーテを刺すことに……
成功率は今、30%。
この値を上げるには……
→ちょっと悩みましたが、エイブラマーを召喚した事を正直に伝えました。
エイブラマーとの取引(グレーテが融合したベヒモスの名前を知る取引)に必要なエネルギーを所有していなかったので成功率は64%でしたが、どうにか成功。
嬉しくて思わず拍手しちゃいました。
やっぱり自分のせいで誰かが死ぬのは嫌だったので。
・大成功と思いきや、グレーテの瞳は黒くなり、ベヒモスを召喚したことがバレバレです。
……若干失敗したのかな。
独裁者エイダーナを早急にどうにかしないとまずいぞ!(過激派思考)
第4章
・「エイダーナが死んだ」という知らせが届き、えっ!?と動揺していたら章タイトルを見逃しました。
・人間界:パトリスのお葬式。
パトリスはフォルトゥーナのお姉ちゃんです。
死因は癌。
ああ、そういえば骨肉腫で亡くなるって予言が出たと言ってましたもんね……。
59歳であんなに大きな孫(マリア・フォルトゥーナ)が居たなんて……すごいなあ。
・盛大な勘違い
↑わたしのアホプレイメモ。
こういう読み違い、本当はいつもひっそりと抹消するのですが、今回は公開します。
恥ずかしい。
・エイダーナは生きる気力を失って死んだそうですが、一体何がそうさせたんでしょう……。
ルイーズにベヒモス対策させようと思っていたらルイーズが逃げてしまったから絶望したとか?
でももしそうだったとしたら、あまりに他力本願すぎる気もします。
・エイダーナ(遺体)との会話
フォルトゥーナの力は占いでは無く、詠んだ通りに過去や未来を定義する力だそうです。
え~!?それってもうほとんど神様じゃないですか?
どっかで聞いた事あるよな、こういうの……ああ、あれだ。涼宮ハ○ヒだ。(めちゃくちゃどうでもいい情報ですが、今回の一言感想はこの時抱いた感想から来ています)(もうずっと脳内でGod knows…が流れてる)
実際には起きていなかった過去も“起きた事”に出来る力。協力すぎません?
コヴンの崩壊も、フォルトゥーナが読んだダリアの過去も、姉パトリスが癌になって死ぬ事も、フォルトゥーナの占いによって『現実になった』ってことですよね……。
・エイブラマーは初手セクハラ野郎の印象が強かったものの、だんだん好きになってきました。
真っ直ぐフォルトゥーナの味方をしてくれる存在だし、裏切りたくないな。
・ジャスミンかダリアが新たな長になる展開かあ。
……ジャスミンはどうしてこんなにエイダーナが好きなんでしょうね?
エイダーナが好きって言うより、誰に対しても平等に優しいってだけなのかな。
ジャスミンの方針は優しさと愛に溢れているなあ。
でも、こっちに加勢してしまうと今と同じくベヒモスは禁忌の存在になってしまう=エイブラマーも禁忌だからフォルトゥーナが大罪人というところは変わらないんですよね。
・グレーテに告白されるというまさかのビッグイベント
グレーテ、かっこいいなあ~って思ってたら告白!こんな嬉しいことがあるか!?
しかもそのままベッドイン&同棲!!
やった~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!👏👏
2人とも、他の魔女とこういう事になるのは初めてらしいです。あらあらあら~。
ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
もうこれで終わりでいいわ、わたしのThe Cosmic Wheel Sisterhood。
……正直、あのThe Red Strings Clubの会社だと思うと、幸せなエンディングが待っているかどうかわからないから怖いんですよ。
た、頼むぞ……。
・ジュンレイシャと初めて会いました。
ジャスミンの知り合い。すごい名前だあ。
この人は……数学者って言ってたっけ?
・新入りの魔女の面倒を見ることになる
最初の回想は人間界。
地球ではないどこかの星(地球人が移住した星)の大学生っぽいですね。
ひげ生えてるし、おれって言ってたし、男性……ですよね?
でも魔女には女性しかなれないんでは……?
→ああ、生物学的には男性だけど心が女性だったんですね。
人間の頃はカミングアウトできず、男性として生きていたってことか。
そういう人も魔女になれるし、ここでは最初から“女性”なんですね。
魔女=女性だから。
素敵なことだ。
・新入り魔女、変身!
新しい名前はカイアに決定。
元の名前がデッドネームだったのは、完全に男性名だったからなのかも。
カイアにとっては名乗りたくない名前だったのかな。
彼女がこれから素敵な魔女生を歩めますように。
・なんだか……
わたしには何の才能もないけど、うらやましいな~……魔女になりたいな……と思いました。
別に長く生きてやりたいことがあるわけでもないんですが、人間界で老いながら仕事して泣いているだけの生活よりずっと楽しそう。
何もないまま年老いていくのが怖いから早いところ楽になりたいなーという気持ちも、魔女になれば解消されそう。
実際はそんなに甘いものでもないのでしょうか。
第5章 価値観
・ついに、姉のパトリスと会います。
ちょっと緊張するな……。
・パトリス姉さん。綺麗だあ。
人間の頃もモテていたようですが、こちらに来てからもモテモテのようです。
魔女とも付き合っていたみたい。
こちらでは数世紀にわたって子や孫の事を見守っていたようです。
世代交代が進むにつれて自分を知る人が居なくなり、今はもう見ていないとのこと。
・パトリスとの会話で、自分の力が姉を癌にしてしまったこと、魔女にしてしまったことに思い至ったフォルトゥーナ。
力の本質を知らなかったとはいえ、人間の頃からフォルトゥーナにはそういう力があったんですもんね……。怖い話。
・もう一度だけ、パトリスの『最期』について占います。
これが一番パトリスっぽいかなあ。
わたしのフォルトゥーナはエイブラマーとの約束で、最後に不死性を失って人間界に下りる予定なので、これを選んだことでまた一緒に定命の者として歳を重ねていけるかも。
・新しい長への立候補はせず、ダリアに協力し続けることを選びました。
・ポスターが相変わらず小学生女児のプリ帳みたいになっちゃったんだけど……大丈夫なんかな、コレで……。
第6章 狂騒
・サイコパス……じゃなかった、サイプレッサと少し対話しました。
サイプレッサは完全なエイダーナ信者であり、人間の感情は長に不要と説いていました。
・フォルトゥーナの恩師であるユーエニア、別のコヴンで紛争に巻き込まれて逃げて来た民たちの代表であるジーラ、特殊な魔法で人に幻覚を見せる事が出来るクリエルとも出会いました。
・ジーラには「見返りは一切不要」と告げましたが、選挙の時期に他者の受け入れなどをすれば高齢の魔女たちからは反発を招くとパトリスから注意を受けました。
でもジーラさん良い人そうだったから突き放せなくってさ……。
最終章:現実性の確認
・ここの展開は怖かった……
え、え?!どういうこと!?!と大混乱していたらエイブラマーが呼んで目を覚まさせてくれました。
・夢や本の文章のレパートリーがとても多いですね。
1周のプレイ時間はそう長くは無いけれど、このゲーム内には相当な量の文章が眠っていそう。
選んだ選択肢によって全然展開が変わってきそうですし。
・ランギマリーと会う
ああ、こりゃあ……
ガンギマってそうな人が来たな……(第一印象)。
・メナカさんとも会う
探検家の隊長(実際には隊長というわけではないらしい)。
優しい印象の女性でした。
メナカが新しい惑星&失った仲間の魔女を見つけるという予言……を書きました。
これはフォルトゥーナが現実を歪めた結果出来た事ですが、仲間を見つける手助けが出来たのはきっと良い事ですよね?
力について、メナカには正直に打ち明けましたが、メナカは同情してくれた上に選挙への協力を約束してくれました。
やっぱり、わたしはこういう優しい人が好きだな。ありがとう。
第7章:摂理
・どうして女だけが魔女になれるのか、かぁ。
フォルトゥーナが生きていた頃の時代であれば「男は既に特権に恵まれているから」一択かなぁ。
・ああ、このゲームって“女性のための物語”だったんだなあ。
・流刑前の、親友たちとのやり取り。
こんなの見せられた後に選挙でバチバチにやり合うのか……嫌だな……。
・最後の舞台へ移動中、エイブラマーに抱き着くフォルトゥーナがとてもかわいかったです。
わたしのフォルトゥーナはこの後に不死性を失い、この後もう二度と魔女やベヒモスとは会えなくなってしまう事が決まっています。
正直言って、とても寂しいです。
本来のフォルトゥーナはかなり自己中だった(自分のことしか考えていなかった)と色々な魔女から聞いたので、わたしのしてきた選択はフォルトゥーナらしくなかったのかもしれません。
でも、力の代償としてコヴンや愛する者の命(今考えると、これは恐らく姉であるパトリスかグレーテの命になったのでしょう)を奪われるよりも一番穏やかな選択だったのではないかなと思っています。
そうであってほしいな。
・最終章冒頭で、あの幻覚を見せたのはクリエルだったのかぁ。ちょっとショックです。
まあ、先にこの子の力を選挙で利用したのは確かだけれど……。
・コヴンが炎に包まれたのは自分のせいかサイプレッサのせいか
えー……そんなの……
サイプレッサのせいにします。ごめん。
他の魔女ならともかく、わたしあんまりサイプレッサのこと好きじゃないんだ。(自己中)
わたしのフォルトゥーナの予言が言わせた事ですが、この発言↑はあまりにもヤバすぎて笑ってしまいました。
やば、サイコパスじゃん。
このゲームから出てってよ。
・大喧嘩からの和解。
正直、フォルトゥーナの力を知ったダリアから「あなたを流刑にしたエイダーナは間違っていなかった!」と言われた時は腹が立ちましたが……そこそこ穏便に喧嘩を終わらせられたかなと思っています。
あと、この瞬間までわたしの中でジャスミンの評価がかなり低かったのですが、ダリア→フォルトゥーナへの暴言に対して青ざめたジャスミンを見て、その表情だけでも大分ジャスミンへの悪い感情が落ち着いた気がします。
ジャスミンはやはり、基本的に誰に対しても優しい性分なんでしょうね……。
『この世界はコンピュータゲームのフィクション』というメタすぎる選択肢が出てきたので、正直それを選びたくて仕方ありませんでした。
でも、そんな某ゲームの炎上みたいな結末はやめておきました。
フィクションをフィクションと理解した上でゲームを楽しむのが好きなんです、わたしは。
・フォルトゥーナには申し訳ないのですが、どうしてもエイブラマーとの約束を反故にすることは出来ませんでした。
ここ、今までに選んできた選択や代償やエイブラマーとの関係性によっては全然罪悪感なくエイブラマーを裏切る選択も有り得そうですよね。良くできてる。
・代償を支払った瞬間にエンドロール。
・どうでもいいことなのですが、ずっとこの位置にゴミ箱が浮いてるのが気になっています。
・代償を支払い、不死性を失って地球に戻ったフォルトゥーナ。
使い魔として……かどうかはわかりませんが、猫を飼っています。
後ろの崩壊したビル群が切ない……そういえば、地球はもう崩壊してしまったから人間は別の惑星に移住しているんでしたね。
ジャスミンやダリアとは今でも親友として仲良くしているようです。
とっても嬉しかったのが、人間に戻ってフォルトゥーナがすっかり年老いてしまった今でも、グレーテが週1でフォルトゥーナに会いに来ているということでした。
愛ですね。紛れもなく。
……魔女たちの感覚だと、グレーテがフォルトゥーナを喪う日はきっととても近いものだろうと思うので……そこだけ心配ですが。
・パトリスは既に亡くなったようです。
フォルトゥーナの“予言”通りにラッパー(詩人)と恋に落ち、不死性を手放して最期を迎えたようですね。
そうすればフォルトゥーナは最後に地球でひとりじゃなくなるのでは……というわたしの勝手な期待もありましたが、フォルトゥーナは数度目になるパトリスの最期を見届けなかったそうです。
そっか、そりゃそうですよね……。
大好きな人との永遠の別れを何度も迎えたい人なんて、いるわけないですよね。
・すっかり年老いて、全ての始まりとなった地球の砂浜で月を眺めるフォルトゥーナ。
せめて、ひとりきりで海を眺める夜がフォルトゥーナにとって寂しいものでなければいいなと願いました。
終わりに
教えていただくまでThe Cosmic Wheel Sisterhoodのことをまったく知らなかったので、読者様からおすすめしていただかなければプレイしなかったかもしれないゲームでした。
最初にエイブラマーとカードを作っていた時は、正直言ってフォルトゥーナやエイブラマーに対してそこまで大きな感情を抱いていなかったのですが……
全て遊び終わってタイトル画面に戻った時、「ぜひこのゲームの感想を読んでみたい」と言って頂けたことが、とてもとても光栄だと思いました。
知れて良かった、遊べて良かったゲームのひとつになりました。
ありがとうございました。
中盤?で「涼宮○ルヒじゃん!」などといってはしゃいでいた時は、まさか自分がクリア後にこんな何とも言えない感情を抱えてモニターの前で神妙な顔をしているとは露ほども思っていませんでした。
ああ……フォルトゥーナ……。
フォルトゥーナの人生の最期がせめて穏やかでありますように。
別の結末を見てみたいような気もするのですが、最善と思える選択をずっとしてきた&思っていたよりもずっと彼女たちみんなのことを好きになってしまったので、今すぐは無理そうです。
……というか、誰かや何かを犠牲にする選択は、正直もうできないかもしれません。
興味はあるけど、自分の選んだ結果として見るのはつらいです。
例えば実況者さんとか他のブロガーさんがメチャクチャにした世界は、ちょっと見てみたいですが……。
(↑やば、サイコパスじゃん。わたしの感想から出てってよ!)
おまけ:このゲームが好きな方への個人的おすすめゲーム
パラダイスキラー
カードの説明文や夢など、書いてあることの意味が“なんとなく理解は出来るけど良くわからない”というこの独特な感じ、とてもパラダイスキラーを思い出しました。
パラダイスキラーは画面酔いしやすいタイプのゲームなので人を選びそうですが、もし良ければ是非。選択肢によっては百合要素もあるよ!
The Red Strings Club
同じ制作会社のゲームです。(※こちらは軽いBL要素があります)
結末が変えられない分、The Cosmic Wheel Sisterhoodよりも後味が悪め。
……ですが、The Cosmic Wheel Sisterhoodのドット絵の美しさに魅入られた方に、ぜひ遊んでみて欲しい作品です。BGMもとても綺麗。
では、今回はここまで。