(作者: 箱庭のイデア 様(栄崎様/すけ様) / 箱庭のイデア)
フリーゲーム、エインルートを遊びました。
ゲーム紹介と感想記事です。
ゲームについて
ある日、世界は命を蝕む瘴気に包まれました。
なんの力も持たない人間は、瘴気に侵され、死ぬのを待つしかありませんでした。哀れに思われた神様は一人の少女に2つの魔法を授けました。
ひとつは、瘴気から皆を守る魔法
もうひとつは、それを継承する儀式そして前回の儀式から8年目の今日
魔法の継承が行われようとしていました。
—★はじめに ストーリーより引用
1人の少女を操作し、魔法継承の儀式を行うのが目的のアドベンチャーゲーム。
エンディングは3種類で、想定プレイ時間は1周30分ほどだそうです。
ゲーム内では戦闘がありますが、戦闘で敗北したり逃走したりしてもゲームオーバーにはなりません。
少女の歩く速度がゆっくりめなので少々もどかしく感じるかもしれませんが、1周クリアするとダッシュ機能が使えるようになるので少し楽になります。
感想(※ネタバレあり)
※特にネタバレになりそうなところは反転
1周目は18分で、辿り着いた結末はEND2でした。
以前当ブログでご紹介した砂の上の楼閣も箱庭のイデア様のゲームでしたね。
今回の作品もグラフィックが非常に綺麗です。
幻想的でどこか切ない、とても好きな雰囲気。
普段表示されているキャラクターのドット絵も可愛いですが、水彩で描かれた手描きイラストも非常に雰囲気に合っていて綺麗でした。
そこで語られる少女の独白も、それぞれ短いのに絵本のような綺麗な表現と心理描写が見事。
作品タイトルのロゴも好きです。
エンディング分岐条件は【戦闘することになる感情を破壊するか開放するか】で分かれてくるのでしょうか。
【対面する感情と同じ感情を抱いて戦闘に勝利すると感情が開放できる】ということに気づいたのが1周目の終盤で、【破壊も開放も適当にした結果END2】だったので、2周目は【全て破壊】、3周目は【全て開放】にしてみました。
その他ネタバレ感想↓
【……ゲーム紹介では便宜上「少女」と表記しましたが、今回の主人公の子は男の子なんでしょうか。それとも僕っ娘?
各感情と向き合った時に見える心情は恐らく主人公・エインのものだと思いますが、あの場では一人称が“僕”ではなく“私”なんですよね。
あれは何故なんだろうかと考えてみたのですが、“生贄として育てられている・教会の話が良く出てくる・神官さんと話をしている”ので、贄として相応しい(?)人物で在るために一人称を変えることも教会から指定されていた・もしくは“自分という存在を殺すために敢えてそうしていた”部分もあるのかなと思ったり。
そして最初に魔法を授けられた少女……というのが、あの水色の髪を持つ少女なのでしょうか。】
おまけも楽しんで拝見させて頂きました。
今作も短編なのに心に残る作品で、製作者さんの他作品もぜひ遊んでみたいなという気持ちになりました。