(作者: Happy Head 様 / haze factory)
フリーゲーム、大きな樹の中で を遊んでいました。
ゲーム紹介と感想です。
ゲームについて
※このゲームには残酷描写・グロテスクな描写があります。
ドット絵で進行していきますが流血描写と鬱要素には容赦がありません。
また、作中に同性愛表現(女性同士・男性同士)・性表現・異常性癖に関する描写が度々登場するため苦手な方は注意が必要かもしれません。
小さな村に暮らす少年、ルイーズ。
幼馴染のミーリアや母や兄のマリヨたちと穏やかに暮らしていたルイーズは、ある日“救世主”として魔物の討伐に向かう事になります。
同行者のガンナー・魔術師と共に敵地へ攻め込み、魔物を倒していくルイーズでしたが……。
……説明書にあるとおり、王道RPGです。序盤は。
物語は途中から思わぬ方向へ舵を切り、非常に重く鬱なストーリーになっていきます。
まさに“屍の山を築くダークファンタジー”です。
バトルあり。
シンボルエンカウントとランダムエンカウントが入り混じっています。
このゲームにはメインストーリーの他に、シナリオの進行によって少しずつ開放されて探索が可能になるダンジョンがあります。
メインストーリーで共に行動するキャラクターは話によって決まっており、レベル上げや装備品の入れ替えをすることはできません。
ダンジョンではアシストキャラクターを2人まで同行可能で、アシストキャラクターは主人公同様レベル上げが出来、レベルアップに伴って有用な技を覚えていきます。装備品でのカスタマイズも可能。
ダンジョンはメインストーリー攻略とはあまり関係がないようですが、ダンジョンにもイベントが用意されている+アシストキャラクターのレベル上げは無駄ではありませんのでぜひ踏破を目指すことをおすすめします。
※ただしダンジョンボスはメインストーリーのボスと較べると難易度が高いので、しっかり準備をしてから挑んでください。特に後半は非常に強力なボスが待ち構えています。
感想(※ネタバレあり)
※特にネタバレになりそうなところは反転
しっかりレベル上げをしつつダンジョンも全てクリアして、クリア時点でプレイ時間は12時間でした。
普通の人より少し時間がかかっているほうなのかな?
ストーリーがしっかりしていて、特に途中から(物語がガラっと変わるところ)先が気になって気になって一気に進めてしまいました。
ルイーズは基本的には喋らないタイプの主人公なので(実際には喋っているみたいだけどセリフとしてこちらからは見えない)、心情が読みづらいのがせめてもの救いだったかもしれない。
それくらい重いストーリーでした。
【敵の居住地だと言われて踏み込んだ臣民たちの暮らす街にも悲壮感が漂っていて、私は一体誰と戦っているんだろうという気持ちにさせられる。
いつも戦争の犠牲になるのは下の者で、本来の原因である上の人たちは痛くも痒くもないという事実を見せつけられているようでした。
正義って一体なんなんだろう、と思いながら戦い続けていました。】
序盤に出てくる聖職者たちの【ルイーズに対する口調が、取り繕おうとはしているもののとても相手を敬うような口調ではないのが気になりまくっていたのですが、】物語を進めていって納得しました。
得られる経験値が少なめなのでレベル上げは少しずつですが、それほどレベルを高くしなくても仲間が強いので序盤のストーリーは進めていけました。
ダンジョンでは、ザコ戦闘の際は敵から確実に逃げ切れたのが非常に有難い。
終盤に開放されるダンジョン、ボスよりも圧倒的に雑魚戦の方がしんどかったので。
アシストキャラクターでよく使っていたのはヒロシさんとダージリンさんなんですが、キャラクターとしてはリヒトくん(ヒロシのこと好きみたいだからもしかしたら僕っ娘なのかもしれないけど)と大神大佐とウーナちゃんが好きです。
製作者さんの過去ゲームを遊べば彼女たちについてももっとわかるのでしょうか。
物語には直接関係しないモブの台詞も面白かったです。これぞRPGって感じ。
本当は部下達を大事に想っていたらしい教官もかわいそうでした。
【もう俺の前に出てこなくていい、って言ってたってことは教官彼らの幻覚が見えちゃってたのかな……。】
マリヨ兄さんはかわいそうでした。
【ルイーズや世界を憎むようになっても】仕方ない。
LUNA-0ちゃんはめちゃくちゃかわいかったです。私の心の癒しでした。
初対面の時「黙れちぐはぐ頭」とか言ってごめんな。
周囲が頭おかしい奴ばっかりだとLUNA-0ちゃんみたいな常識人が居てくれるだけでホッとするよ……。
マルツェさん、【根は悪い人じゃないと思ってたのに変態だった……。
いやゲイでも別にいいけど実子の写真で抜くのはダメでしょ、いくらストレス過多でもそんなことならないよ猛省して。
息子さん別の男子生徒に掘られちゃってたけど口の悪さがマルツェさんに似ていてちょっとほっこりしてしまいました。
慰安活動に参加させろってマルツェさんのところに文書が届いていたってことは顔面偏差値80以上ってことだし、マルツェさんもマルツェさんの亡き奥さんも美形なんだろうなと思いました。】
異性同士同性同士の性的なあれこれを結構見せられた気がするのですが、思い返してみると合意の上で行為に及んでいるのが【ミオさんとビーナインちゃん】しかいなかったなって……( ˘ω˘ )
【そしてビーナインちゃんがタチなのか……。彼女は小学生くらいの幼女かなと思っているんですが本当の設定はどうなんでしょうね。】
【最後(ミーリアをおんぶして星の中を歩くルイーズ)】ちょっと泣きそうになってしまった。
【百合っぷるさんたちは最後まで幸せそうで良かったけれどこの世界でのルイーズとミーリアにももっと幸せになってほしかったな。
でも一緒に生まれ変われたのならきっとハッピーエンドだよね……。】
ところで誰が悪いわけでもないのですが友人の影響で「ケンティ」という言葉を聞くとどーしても某ジャ〇ーズの彼が頭にちらつくようになってしまったんですよ。つらい。