積みゲー崩しと備忘録のようなもの

ひたすらゲームの感想を残すブログ

DREDGE

 

 

今回は、以前から気になっていたクトゥルフ神話風(?)釣りゲーム DREDGE(ドレッジ)の感想です。
開発はBlack Salt Gamesという、ニュージーランドの会社です。

 

DREDGE……川底の泥やものをさらい上げる、という意味がある単語だそうです。

 

一言感想:「君は……君はやったのか!?“海への回帰”を!?」

 

 

あらすじ

初日から船が座礁してしまい散々な目に遭ったものの、どうにかグレートマローという小さな町へ辿り着き、その周辺で漁師として働くことになったあなた。
仕事内容は至ってシンプル。魚を釣って持ち帰り、魚屋へ売る。

ただし、漁へ出る時は気を付けて。
昼間は穏やかな海も夜になると霧が立ち込め、見えないはずのものが見えることがあるから。

ゲームについて

魚を釣り、船に積み込めるだけの魚を町へ持ち帰り、それを売って船をアップグレードしたりクエストを進めたりしていくゲームです。
チュートリアルは最低限なので初期は少し戸惑うかもしれません。


魚を売る事ができる場所は決まっていますが、初期の町以外にもあります。
船をアップグレードしていかないとなかなか他の場所へは行けないので、まずは初期の町であるグレートマロー周辺で魚を釣って世界観に慣れていく事になります。

・日本語音声……スポットボイスのみで、ボイス自体ほぼなし。
・日本語字幕……あり。
・主人公……漁師として働きにやって来た。台詞はほぼなし。
・仲間……なし。
・ゴア表現……なし。ただし、奇形種と呼ばれる魚の見た目がそこそこグロいかも。
・その他……身構えるほどではありませんが、若干ホラー風味です。陽が落ちると幽霊船が姿を現したり幻覚が見えるようになり主人公の『パニック度』が上昇していきます。

船をぶつけすぎると死に至る事もあります。

クリアまで10時間ほどの程よいボリュームです。
わたしのプレイ時間は12時間
図鑑コンプリート含め取得出来ていないトロフィーもちらほらありますが、船を最後までアップグレードする等の個人目標はこのプレイ時間でも達成できました。

 

ホラーというほど怖くないものの、全体的に得体の知れない不気味さがあり、雰囲気ホラーとして優秀なゲームだと思いました。
怖いのは苦手だけど不気味なものは結構好き、という方がもしいらっしゃれば(いるのかな)おすすめです。
なお エンディングは2種類ありますが、どちらもクリア後はタイトルへ戻り、クリア前の状態に戻されます。

 

store.steampowered.com

DREDGE(ドレッジ) -PS5

DREDGE(ドレッジ) -PS5

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感想(※この先ネタバレあり)

※この先はスクショも含めネタバレがあります!

 

 

 

とても楽しんだのですが、黙々と釣りをしていた時間が長かったせいかプレイメモがかなり短めにしか残っていませんでした……。
プレイメモは作中のイベントを中心に残しているので、毎度のことながらネタバレにご注意ください。

 

主人公は船が座礁して気を失っていたようなのに、町の人たちはそんな主人公を誰も助けてくれてない上に「無事でよかった。じゃあ日が沈むまでに箱いっぱいの魚取ってきてね」って……なかなかヤバそうな町と町長だな……というのがグレートマローへの第一印象でした。

 

すぐ近くの港町リトルマローはグレートマローの目と鼻の先に見えますが、初期エンジンでは朝になってすぐ直行しても、到着まで3時間かかります。
エンジンを強化しているうちに少しずつ遠出が可能になり、気づいた頃には行った事の無い海域へ進むことができているというシステムにはワクワクしました。
……ただ、初期は「霧が出る日没までに戻らないと大変なことになる」という説明に必要以上に怯えており、慣れるまではなかなか遠い魚影のところへ行ってみようという気が起きませんでした。
どういう脅威があるのかわかってからならまだ心構えが出来るんですが、未知の恐怖が一番怖いですよね。

 

おおー!

深海サルベージはデイヴ・ザ・ダイバーのDLCそのまんまだ!
あのコラボDLC、ほんとによく出来てるんだなぁ。

 

なんか変な人から収集品を集めるように言われ、情報を得るためには周辺で聞き込みをしろと言われました。
そこで「このあたりで船の沈没事故ありました~?」と気軽に聞いたら

とんでもない情報が出てきました。

 

あっ あわわわほんとすみませんお暇します……ねぇお暇しようって!
これは深堀したらまずい話題だよ。やめとこうよ!!!
焦りまくりましたが、どうやらわたしは既に彼の息子さんが乗っていたらしき沈没船を探索済だったようです。
無事に持ち物を返却してあげる事が出来ました。
これで少しでも心穏やかになれればいいんですが……いや、でもそんなの無理ですよね……。時間が解決してくれるのを待つしかないです、こういうことは。

 

情報を得たおかげでこれからどこに行けば良いかはなんとなくわかったけれど、瓦礫をどうにかするための爆薬がどこにあるのかわからん……。
船のアップグレードが少し進んだ事から、とにかく最初の島から少し遠出してみることに。

すると、新しく訪れた町(?)で、爆薬のヒントになりそうな話を聞けました。

 

旅商人さんにも会えた!

 

デイヴ・ザ・ダイバーのDLCで会った人だ!
この旅商人さん、覚えやすい特徴的な服装と可愛らしい口調で、お気に入りです。
魚も買ってくれるし船のアップグレードもしてくれます。ありがとう。

 

でも確か、最初の町であるグレートマローはわたしの釣果で食い繋いでいるという話だったような……?
ここで全部出来るからって何日も戻らないのはやっぱりまずいんでしょうか。

(※この後、地図を見つつ試しに他の場所も数日かけて回ってからグレートマローへ戻りましたが、何日も戻らなかったとしても特に問題はないようでした)

 

あなた金属売ってたのぉ!?

すべての島回ってから気づいたんですけど!!?!

「私金属持ってるよ!」ってちゃんとアピールしてよ!嘘でしょ……金属がなくてなかなかアップグレードが進まなかったんですけど😂
でも、ここで金属が出に入るとわかったおかげで色々進化させることができそうです。

 

爆薬を手に入れないともう進める事が出来ないと悟り、ゲールクリフの妖怪巨大魚の住処に突撃して無理やり家紋を奪い返しました。
あの魚、本当に苦手です。見た目も怖いし咆哮も怖い。
これだから海はよぉ!(※プレイヤーは海がちょっと苦手です)

船が丈夫になっていたおかげでどうにか沈没せずに済んだもののエンジンをやられてしまい、ゲールクリフへ帰りつくのに2日かかりました……。泣きそうでした。

 

わー!もう誰も住んでないらしい場所から犬の鳴き声がする?……と思ったらほんとに犬がいた!
かわいい!!!!!!!

かわいい!!!!!!!!!!!!!
「時折目を開けて船の上で動くあなたを見ている」←かわいい……かわいすぎるよ、犬。
この子、積荷として載せる事が出来るのですが、移動の為に掴むとワンと鳴いてくれるんです。かわいい。とてもかわいい。
できればずっと連れ回したかったのですが、わたしの操作が下手くそな事もあって船が沈没したり荷台が壊れたりした際にこの子に何かがあったらつらいので、新たな飼い主を捜すことにしました。

 

「犬を飼ってくれそうな人」で思い浮かんだのが一人だけだったので、遠路はるばるゲールクリフまで船を走らせました。

ところが……あれ?何も選択肢が出てこないということはこの人じゃないのですね。
ワンちゃん飼っておられるし、絶対この人が飼ってくれると思って連れてきたんですが……。
でもまあ、ここで飼われるとひょっとしたら腐ったアナゴを食べさせられるかもしれませんし(※この女性には腐ったアナゴ?ウナギ?を持ってきてほしいというサブクエストがあります)、別の人をさがしましょう。

 

この後色々な場所を彷徨いましたが、最終的にステラーベイスンの研究所の女性が犬をもらってくれました。

とても喜んでもらえてよかった。
人懐っこくてかわいいわんちゃんです。仲良くしてね!

 

さて、爆薬を手に入れてから物語はあっという間に進んでいきました。
さすがにクエストを全て書いてしまってはよくないかなと思い省略していますが、仲間を喪った老兵の頼みで化け物を退治したり、その報酬に釣り餌を作ってもらったり、怪しいフードの男(?)たちに魚を配達したり、旅商人さんが住処を知りたがっている魚たちを探したり、気味の悪い魚に追いかけられながらパズルを解いたり……と、本当に色々な事をやりました。

そして、収集家の男に収集品を全て渡した事でメインクエストは突然終わりへ向かって動き始めます。
海で時々拾える手記?がひとつ見つからなかったのですが、『J』によるこの手記と灯台守のおばあさんの話していた事、そして収集家の男性とのやり取りでうっすら……本当にうっすらとですが、主人公が何者だったのか。そして、収集家の目的はなんだったのかがわかってきます。

 

エンディングは2種類。
まずわたしは収集家から本を奪い取り、灯台守の所へ行きました。

うーん。
ごめんなさい、正直言うとわたしには良くわかりませんでした……。
いや、なんとなくこういうことなんだろうなということは分かった気がするのですが、はたしてそれが正しい解釈なのかどうか。
このルートの主人公はJを蘇らせることでは無く、自ら海へ還る?ことを選んだのかな……と思ったのですが、合っているのでしょうか。

 

では次に、収集家と共に海へ行ってみるルートへ。

こちらは『J』を蘇らせる?ルートでしょうか。
個人的にはDREDGEをやっている中でこのルートのこのエンディングが一番怖かったです。このあと出てくる海の怪物?も禍々しくて、じわじわと精神が削られる感じ。
最も衝撃だったのは、この後のスタッフロールです。
何故か燃え盛るグレートマローをバックに流れるスタッフロール
えっ……なに、なんで……?????
怖すぎて身体が固まりました。
世界の終わりが来たって事?それともグレートマローだけあんなことに?

 

もうひとつ怖かったサブイベントは、リトルマローにいる漁師さん?に謎の荷物を届けるクエストです。

後日会いに行ったところ彼は会話が出来なくなっており、青白い顔でこちらを睨むばかり。
一体あの荷物の中には何が入っていたんでしょうか……。

 

水中が非常に怖くて苦手なのですが、特にこういう↑水の底に沈んだ人工物を見る時が一番ゾッとします。怖いよー!

 

黙々と釣りをして、それを売って、少しずつ遠出をして……という一連の流れがとても好みでした。
各地で出会うキャラクターたちのデザインも淡々とした語り口調も良く、怖すぎず難しすぎないゲームバランスも良かったです。
面白かった!

 

では、今回はここまで。